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ラノベレビュー「盾の勇者の成り上がり 3」

どんなラノベ?

『盾の勇者の成り上がり』は、アネコユサギ氏による日本のライトノベルで、異世界に召喚された盾の勇者となった大学生の岩谷尚文と、彼の仲間である亜人の少女ラフタリアや鳥型の魔物フィーロの冒険を描いた物語。
この作品は、小説投稿サイト「小説家になろう」にて2012年から連載されており、2013年からは書籍化もされている。
また、藍屋球氏による漫画版や、にぃと氏による外伝『槍の勇者のやり直し』などのコミカライズもあります。
さらに、2019年からはアニメ化もされており、第1期は2019年1月から6月まで放送され。
その後、第2期は2022年4月から6月まで放送。
現在、第3期は2023年10月より放送中。

この作品は、異世界ファンタジーとしての人気が高まり、シリーズ全体で1100万部以上を売り上げている。

盾という、攻撃に向かない武器を持つ主人公が、仲間との絆を深めながら異世界での冒険を繰り広げる様は圧巻。そして、主人公たちの関係や、それぞれのキャラクターの個性が、この作品の大きな魅力となっている。

1巻から2巻の流れ

尚文が異世界に召喚された直後に、女魔術師のマインに装備や所持金を盗まれた上に、彼女に強姦未遂の罪をでっち上げられたことが描かれます。
この冤罪によって、尚文は人間不信に陥り、攻撃力がない盾以外の武器を装備できない制約のために、奴隷の少女ラフタリアを仲間にすることになります。

尚文はたまごガチャで手に入れた卵から鳥型の魔物フィロリアル(フィーロ)を孵化させます。
フィーロに馬車を引かせて、尚文は正体を隠しながら、行商として旅を続ける様子が描かれます。

その途中で、ドラゴンゾンビと戦闘になります。

読んだ本のタイトル

盾の勇者の成り上がり  3
著者:アネコユサギ 氏
イラスト:弥南せいら  氏

あらすじ・内容

ドラゴンゾンビの始末を終えた尚文、ラフタリア、フィーロの一行は、クラスアップのため『龍刻の砂時計』へと向かうことに。だがそこで、尚文はまたもや蔑(さげす)みの言葉を浴びせられることになる。
「盾の勇者のクラスアップは不可能」という、王直々の指令が下っていたのだ。
「なんで俺だけ……!?」
不屈の意志で別の国へと向かう尚文だったが、折も折、そこで『第三の波』が起こってしまう。さらには第二王女と呼ばれる少女がついてきてしまい、「誘拐犯」の指名手配までされる始末。国から追われる身となった尚文の運命は如何に……!?
邪魔するものは排除する! どんな障害も己の力で乗り越えていく、不屈の成り上がりファンタジー第三弾!

盾の勇者の成り上がり 3

感想

尚文と彼の仲間たち、ラフタリアとフィーロは、ドラゴンゾンビの戦いの後、「龍刻の砂時計」への旅を開始します。

散策中、フィロリアルに囲まれたメルとの出会いがありました。彼女はフィーロにとって、初めての友達で、フィーロは大いに喜びました。しかし、フィロリアルとの遊び中、護衛を失ってしまったとメルが話すので、彼女を王都まで伴うことになりました。

王都にたどり着いてからは、メルとの別れを経て、三勇教の教会へと足を運びます。しかし、その教会では盾を悪魔と見なしており、尚文たちが求めた最高級の聖水を、最下級のもので取り替えられてしまいます。

これを問題視して話し合うと、教皇自らが現れて、最高級の聖水に交換してくれます。だが、この教皇、何やら予想外の事態が…。

その後、城下町に出ると、元康がフィーロの人形態を求めてきて襲撃します。その場での突発的な騒動となり、通行中の住民にも巻き込まれる危険が。そんな中、王女マルティが登場し、王の意向でと強行しようとするも、メルが介入して事態を収束させます。

しかしその後、マルティは尚文たちに不利と感じ、撤退を開始します。だが元康はそれに従わず、尚文に攻撃を仕掛けます。

フィーロがその攻撃を阻止するも、その元康はフィーロに近づきたくなり、アプローチを試みます。しかし、以前フィーロをデブ鳥と呼んでいたため、彼は再び股間を蹴られてしまいます。

そして、メルティが再登場し、彼女がメルロマルク王国の第二王女であり、王位継承権第一位のメルティ・メルロマルクであることを明かします。

そのメルティが、マルティや王との複雑な関係にあることを知った尚文は、彼女の話を信用しづらく感じます。
リュート村の出身の兵士が、次回の波が来るとき、村の援護をしたいと提案してきました。

しかし、メルロマルク王国に対する印象が良くない尚文は、兵士に「銀貨150枚を持参せよ」と言いつけてその場を去りました。兵士がそれを本気にするとは考えていませんでした。

その後、ラフタリアとフィーロのレベルが上限に達してきたことを知り、クラスアップでさらにレベルを上げるために教会へ向かいます。

だが、そこで尚文たちは意外な問題に直面します。王の命令で、彼らだけがクラスアップすることが許されていないのです。

そんな中、尚文は以前、奴隷の獣人たちがクラスアップしているのを思い出し、奴隷商に情報を求めると、

外国の教会ならクラスアップが可能だとの返答を得ます。この国でのクラスアップが制限される中、尚文は次の波が来る前に、国外への旅を考えるようになります。

再び波が襲来し、今回の波は、王都から1日移動しないと到着できない場所で発生。騎士団の支援は期待薄となりました。

三勇者たちは迅速に波の原因を突き止めるべく、戦場へ赴きます。

尚文たちもこの「第三の波」に対峙し、数々の試練に立ち向かうこととなります。

尚文は、波の戦闘が始まったばかりの頃、城の兵士たちとともに周辺の村を守っていました。だが、波が終息する気配はない。そのうち他の勇者たちが弱いことが明らかになりました。彼らはゲームの知識を頼りに戦っていたものの、力の向上が不十分で、第二の波のボスを討伐することすらできませんでした。

尚文が戦場に入ると、彼のカースシリーズを使用してボスを撃退します。しかし、その後、異世界の勇者であるグラスが登場し、勇者たちを攻撃します。

剣、弓、槍の勇者たちは瞬時に打ち負かされましたが、最後に残った尚文がグラスを辛くも退けました。この出来事により、三勇者の評価は大きく低下し、一方で盾の勇者の評価は急上昇しました。

波の後、尚文たちは被害を受けた人々の手当てや、壊れた建築物の再建を手助けしていましたが、遅れて到着した騎士団から、尚文が許可なく兵士を動員したことについて非難されます。尚文は騎士団の不手際を指摘し、他の勇者たちが負傷していることを伝えると、彼らは勇者たちを王都へと連行するよう命令しました。

さらに、尚文自身も国王に直接報告するよう要求されます。尚文は当初、国王に面会することを拒んでいましたが、兵士たちの強い希望に応え、面会することに決めました。

そして、国王の命令で、尚文は自らの成長の秘密を全て明かすよう要求されました。尚文がその要求に応じる様子を見て、国王は激怒し、尚文の処刑を命じます。だが、尚文は他の誰よりも強力で、騎士たちの攻撃を一切受け付けませんでした。尚文が国王を今すぐ殺すことも可能だと告げると、国王と騎士たちは言葉を失いました。最終的に、国王は尚文に「出て行け」と告げます。

尚文は、ちょうど他国への移動の計画を立てていたタイミングで、メルロマルクを去る決意をしました。その際、メルティーが登場し、国王である彼女の父に対しての謝罪を尚文に頼みます。

尚文は初め関心を持たなかったのですが、マルティー姉からメルティー暗殺の指示を受けた護衛の騎士が襲撃すると、尚文は直ちに行動を起こし、メルティーを保護しました。

その後、尚文はメルティーの誘拐犯としてでっち上げの冤罪をかけられ、メルロマルク国内での指名手配者となりました。真実を明らかにしようとするものの、国を追われる運命となり、仲間たちを守りつつ、名誉回復のための戦いを続けることとなります。

特にこの物語で感じた印象深かったのは、尚文が国王の命令でのクラスアップを拒絶された時の彼の心の動きです。

社会に出て、私自身も多くの不公平や理不尽に直面してきました。そのため、彼の感じたものは深く共感できました。

物語が進む中での尚文の成長や彼の奮闘は、どんな困難な状況でも前向きに取り組む大切さを示してくれました。

また、新たな敵としてグラスの登場は、この物語のスケールを一層大きくし、次回の展開に期待が高まる要因となりました。

そして、最後に、尚文が異世界の住民たちとの関わりを深める中で得る信頼感は、人とのつながりの重要さを再確認させられました。

前巻

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