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【マーケティング転職したい方へ】 ”プロダクトコンセプト”ってなに?(お仕事紹介)

少し前ですが、マーケティングの定義について記事にしました。

ざっくりご紹介するとこのような内容でした

✅ マーケティングは定義が広い
✅ マーケティングが指す仕事は会社によって大きく異なる
✅ 転職においては、特にその定義を明確にしておくことが重要


今回はマーケティングの業務の中で、
”プロダクト企画”における私が感じた「誤解」をご紹介します。

どんな人向け

① マーケティング初心者
② 将来マーケティングの仕事に就きたい方
③ ITサービス/そのほか業界間でマーケティングでの転職を考えている方

どういうメリットがあるか

①②の方に向けては、
「へー、こういうプロセスがあるんだ」と
マーケティング業務の基礎理解としてお役に立てます。

③の方に向けては、
ITサービス/そのほか業界でプロダクト企画のアプローチが違います。

その違いについて理解を深めることができるので、
例えば、業界を変える転職を考えている場合、
他業界のイメージをわかせることができます。

この記事を書いている人▼

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それでは早速参りましょう!


プロダクトが世に出るまで

私は、現在ITベンチャーにおります。

新卒では外資系の消費財メーカーではたらいておりました。

そのため、下記のような”違い”を経験してきました。

✅ 外資/日系という主に「企業文化の違い」
✅ ITサービス/そのほか業界の違いにおける
 「プロダクトの企画〜ローンチまでの違い」

今回は後者の
ITサービス/そのほか業界の違いにおける
「プロダクト企画〜ローンチまでの違い」
についてご紹介します。


プロダクトを世の中に出すためは、
市場分析〜プロダクト企画〜コンセプトテスト〜開発〜ローンチ
というプロセスをたどります。

※会社によってプロセスや名称は異なりますので、
あくまで一般的なお話とご理解ください。

それぞれの工程を、ざっくりご説明すると…

① 市場分析:自分たちのお客様のニーズ・競争相手の強みなどを分析

② プロダクト企画:分析を経て、どういった商品・サービスなどがお客様に受け入れられ、競争相手よりも選んでいただけるか企画

③ 企画調査:プロダクト企画
を消費者調査にかける

④ 開発:
企画をもとに、開発をおこなう

⑤ ローンチ:
市場に出す

ITサービス/そのほか業界の大きな違いは、
企画調査の有無です。

私が最初に入社した消費財のメーカーでは、
プロダクトコンセプトという一枚の説明書を準備します。

それを消費者との座談会でお見せして、
期待通りの反応が得られるか、反対に受け入れられない理由は何か
評価をした上で、企画を見直していきます。

簡単な構成は下記の通りです。

スクリーンショット 2021-07-31 7.13.56

サンプルとしてnoteのプロダクトコンセプトを書いてみました。

※実際のnoteのコンセプトではなく、あくまで私が想像で書いたものですのでご了承ください笑

スクリーンショット 2021-07-31 7.15.36

実際に提示する際は「消費者インサイト」などの項目の表記も隠し、清書します。

Reason to Believeなど、テキストでわかりにくい場合は、グラフィックのイメージも添付することもあります。

消費者からの反応をみて、

「『見られてない』と思うと、つい続けられなくなるから、共感できる」【消費者インサイト】

とか

「フォロー機能はどういう仕組みになっているかわかりづらそう」【Reason to Believe】

など、
どのパートで消費者が好感をもったり、否定的だったかを確認することができるのです。

この反応をもとに、修正を加えるなどして開発に進めます。


プロダクトコンセプトっているの?

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一方、一部のITサービス業界では
このようなプロセスを不要だと考えることもあります。

正確には、
「コンセプトを作ってわざわざ消費者に聞く前に
ベータ版でもいいから世の中にローンチして、
反応を見ればいいのではないか?」
という考え方ですね。

何がこの業界間で考え方をわけているのでしょう。

それは、開発からローンチまでのスピードです。

私が消費財のメーカーに勤めていた時は、
あるプロダクトを作る時も内容物の成分を開発したり、
パッケージの金型を作ったり、テスト生産して、
そのあと輸送のための外箱をデザインして、、、
など、かなりの工程が存在します。

半年〜1年などはザラではないでしょうか・・・

つまり、簡単にプロダクトの仕様を変更することができないわけです。

一方、ITサービスの大きな特徴は、
・外装などの周辺生産物がない
・工場や輸送などへの設備投資がない

こういったことから、
丁寧に事前にコンセプトを確認する必要はなく
ローンチして世の中の反応をとってしまえばいいのではないか、
という考え方は納得できます。


ここからは私の考えですが、
消費者座談会などは不要かもしれませんが、
企画フェーズにおけるプロダクトコンセプトの準備は必ず必要です。

理由は、マーケットの反応が期待と違っていた際に、

「これはプロダクトの機能が問題なのか」
「設定しているプロダクトのベネフィットがそもそも刺さっていないのか」
「対象としているお客様の不満が思ったより存在していないのか」

こういったプロダクトコンセプトを設計図とした
想像力が強く働くからです。

想像力が働くと、間違っているポイントの仮説がたてられます。

成功の方向へ最速で修正することができるというわけです。


プロダクトコンセプトはあくまでただの説明書です。

プロダクトそのものではありません。

しかし、この説明書の作成を通して、
作り手の認識を揃えることができる、というメリットがあります。

たかが説明書ですが、みなさんのプロダクトチームを支える
大きな羅針盤となることは間違いありません。

ぜひ参考にしてみてください。


最後まで読んでいただきありがとうございました🙇‍♂️
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