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ダメになる会話集

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普通の人や変わった人の、何かの役に立つわけでもない、奇妙な会話。読んでもタメになりません。ダメになるかもしれません。
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#ダメ会話

ダメになる会話「生まれ変わるなら」

男A「難しい顔をしてどうした?悩み事か?」
男B「なあ、もし生まれ変わったらって考えた事あるか?」
男A「なんだよ、また唐突だな。」
男B「いや、ちょっと思うところがあってな。」
男A「子供の頃は友達とそんな話をしてしたような気もするな。」
男B「大人になった今なら、何に生まれ変わりたい?」
男A「そうだなぁ、とりあえず『金持ち』かな。ありきたりだけど。」
男B「この愚か者めがっ!」
男A「びっく

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ダメになる会話「日本語でいうと?」

男子1「ウーム…」
男子2「なにをそんなに悩んでるんだよ?」
男子1「ちょうどよかった。コレなんだけどさ。」
男子2「うん?普通のスマホだな。使い方がわからないのか?」
男子1「いや、この『スマホ』ってのは『スマートフォン』の事だろ?」
男子2「そうだな。」
男子1「日本語ではなんて言うんだ?」
男子2「え?そりゃ『携帯電話』だろ?」
男子1「『携帯電話』はスマホの前のやつだろ?今『ガラケー』って

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ダメになる会話 「詐欺師未満」

男1「大丈夫…大丈夫だ。あんなに練習したじゃないか…落ち着いて、台詞をおさらいして…」
男2「すみません。」
男1「アッひゃうっ!ななななな何ですか?!ボクまだ何も悪いことしてないですよ?!」
男2「悪いこと?」
男1「いやっ!何でもないです!なにかっ、なにか御用でしようかっ?!」
男2「驚かせてしまったようで申し訳ない。もしかしたらあなた…。」
男1「…な、何ですか…」
男2「何か、お困りなんじ

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ダメになる会話「忘却」

妙な男「ちょっとごめんなさいよ。お兄さん、ちょっといいかい?」
若い男「ん?あんた誰だ?」
妙な男「ふっふっふ、この顔を見てもそんな事がいえるかな?」
若い男「お、お前はっ?!」
妙な男「『ここであったが100年目』なんてセリフは、こういう時に使うのかもしれんな。」
若い男「お…お前は…」
妙な男「どうした?驚きすぎて言葉も出ないか?」
若い男「…」
妙な男「…」
若い男「だ、誰?」
妙な男「え?

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ダメになる会話 「招かれざる者」

店長「いらっしゃいませー。こんばんわー。」
女性客「…あのう…あなたは…?」
店長「え?この私はこのコンビニの店長ですが?」
女性客「店長…さん…」
店長「はい…」
女性客「嘘だっっっっ!」
店長「ビックリした!突然の大きな声でビックリした!嘘ってなんですか!?正真正銘、私はここの店長ですよ!」
女性客「ごめんなさい。なんか急に大声で『嘘だっ!』て言いたくなっちゃって。」
店長「言いたくなっちゃっ

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ダメになる会話 「風邪」

男1「うーん、どうも調子がわるいなあ」
男2「どうした?風邪でもひいたか?」
男1「いや、熱があって咳がでて、鼻水が止まらなくて体がダルいんだ。風邪じゃないと思う。」
男2「どう考えても風邪だろ。完璧に条件そろってるやんけ。」
男1「いやー、違う違う。だって風邪はもう去年ひいたし。」
男2「去年ひいたら今年はひかないって事はないだろ。お前の風邪知識はどうなってるんだ。」
男1「俺が風邪について知っ

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ダメになる会話「忘れ物」

店員「いらっしゃいま…うわあっ?!」
客「なんですか!?びっくりするじゃないですか!」
店員「いや、びっくりしてるのは私のほうですよ?!」
客「コンビニに客がくるのは当たり前じゃないですか。何を驚くことがあるんですか?」
店員「あなたがそんな格好で店に入ってくるから驚いたんですよ!」
客「そんな変な服は着てないですよ?」
店員「ええ着てません。むしろ何にも着てません。つまり全裸ですよ!」
客「あっ

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ダメになる会話 特別編 「偽作 おそ松さん」

祝!「おそ松さん アニメ2期」スタート!というわけで、今回の「ダメになる会話」は番外編としまして、おそ松さんのパロディでございます。
なにとぞ、寛容の気持ちでお読みいただければ幸いです。
では、はじまり、はじまり~
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おそ松「なあ、今日が何の日か知ってるか?」

チョロ松「え?なんかあったっけ?」

十四松「広島カープが昭

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ダメになる会話「銀河パトロール」

スカウト「やあ!」
青年「うわ!なんですかあなたは?」
スカウト「私はスカウトマンアルファ!」
青年「どう見ても安いジャージを着てる普通の人にしか見えませんけど…」
スカウト「キミを宇宙パトロール隊にスカウトしに来たんだ!」
青年「…いや、そういうの興味ないので。」
スカウト「そういうのも何も、まだ私が何者かすらわからないじゃないか!」
青年「自分で正体不明という自覚はあるんですね。」
スカウト「

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ダメになる会話 「うろ覚え」

男1:「確か最初は…『昔々あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。』だよな。」

男2:「何やってんだ?」

男1:「幼稚園で一寸法師のお芝居をやるってんで、俺が台本をかくことになったんだ。」

男2:「また面倒な事を引き受けたな。」

男1:「引き受けたものの、考えてみたら一寸法師の話ってあんまり覚えてなくてなあ。」

男2:「俺もほとんど思い出せんな。」

男1:「そもそも一寸法師

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ダメになる会話「新年のご挨拶」

学生A「おー、あけましておめでとう。」

学生B「おまえもか!」

学生A「え?なにが?」

学生B「まったく!どいつもこいつも!」

学生A「なんだ?何を怒ってるんだ?」

学生B「口をひらけば『あけましておめでとう』って!」

学生A「え?そこ?そこに怒ってんの?」

学生B「今朝から会うやつ会うやつ!親兄弟に親戚一同!近隣住民!子々孫々!先祖代々がそろいもそろって!なんの儀式だ!」

学生A

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ダメになる会話「犯罪計画」

アニキ「むーう、こりゃもうダメだな。」

サブ「アニキ、何がダメなんですか?」

アニキ「なんというか、何もかもダメだ。」

サブ「そんなにダメですか。」

アニキ「いい大人が二人もいて、貯金は無ぇ、仕事は無ぇ、食うもんも無けりゃオンナもいねえし頼れる身寄りも無ぇときた。」

サブ「ははは、こりゃお笑いだ。」

アニキ「アホか。笑ってる場合か、俺とお前の事だぞ。」

サブ「あぁ、そういえばそうです

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ダメになる会話「腹話術ショー」

お兄さん「こんにちは!今日はお兄さんとケンちゃんのショーを見に来てくれて、どうもありがとう!」

ケン人形「いい年こいて定職にもつかず、人形に向かってひとり言を言い続ける物悲しいショーの始まりだよー!」

お兄さん「ケンちゃん!そういう言い方はよくないなあ。これは腹話術って言う、立派な芸なんだよ。」

ケン人形「何言ってやんでえ!腹話術ってのは、人形が話してるように見せかけて、本当はお兄さんが口を

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ダメになる会話「そそっかしい人」

学生B:「おい!おーい!たいへんだ、たいへんだー!」

学生A:「なんだなんだ、相変わらずせわしないな。」

学生B:「これが落ち着いていられるか!」

学生A:「いったい何があったんだ?」

学生B:「こっ! こっ! こっ!」

学生A:「コッコ?ニワトリがどうかしたか?」

学生B:「ころっ! ころっ!」

学生A:「コロコロ?卵か?ニワトリの卵がどうした?」

学生B:「殺しちまったんだよ!

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