ダメになる会話「日本語でいうと?」

男子1「ウーム…」
男子2「なにをそんなに悩んでるんだよ?」
男子1「ちょうどよかった。コレなんだけどさ。」
男子2「うん?普通のスマホだな。使い方がわからないのか?」
男子1「いや、この『スマホ』ってのは『スマートフォン』の事だろ?」
男子2「そうだな。」
男子1「日本語ではなんて言うんだ?」
男子2「え?そりゃ『携帯電話』だろ?」
男子1「『携帯電話』はスマホの前のやつだろ?今『ガラケー』って言われてるやつ。スマホはもう別物だろ?もう電話はオマケみたいなもんだし。」
男子2「うーん、『スマホ』の日本語ねぇ。なら『スマートフォン』を直訳すればいいのか?」
男子1「『やせっぽち電話』」
男子2「いやいや、確かに日本でスマートって言うと『やせてる』って意味で使うけど、この場合は『賢い』って意味じゃないか?」
男子1「『おりこうさん電話』」
男子2「あんまりかしこく無さそうな名前だな。」
男子1「日本語としての名前なんだから『スマートフォン』にひっぱられる必要は無くないか?」
男子2「なるほど、じゃあ自分達がスマートフォンを発明してたらなんて名前にしたかを考えてみるか。」
男子1「ふむ、それは良さそうだな。」
男子2「『多機能電話』は?」
男子1「『多機能』の中に『電話』も含まれるだろ。」
男子2「それもそうだな。なら『多機能端末』か。」
男子1「うーん、悪くはないけど面白味がないな。」
男子2「面白味が必要なのか?」
男子1「ほら『写ルンです』とか『通勤快足』みたいに、ちょっと面白い名前がついてたほうが手に取りやすいだろ。『多機能端末』じゃ女子ウケも悪そうだ。」
男子2「なるほど。特徴的をとらえてとっつきやすい名前すればいいのか。」
男子1「特徴といえば『タッチ操作』になった事じゃないか?」
男子2「あ、これだ!『タッチでGO!』」
男子1「なんかちょっと下ネタな感じがする。」
男子2「元ネタは電車のゲームなんだが。」
男子1「しかも『タッチ』も『GO!』も英語じゃないか!マジメにやれ!」
男子2「怒られた。なら実際の使いかたから考えて『ヒマつぶし板』は?」
男子1「『板』ってのがよくないな。洗濯板とかカマボコ板みたいだ。」
男子2「このくらいのサイズの四角いものだと、日本人なら『札(ふだ)』って感じだな。」
男子1「『札』はいいな。『板』よりはとっつきやすいぞ。」
男子2「スマホの特徴をとらえて『なんとか札』にすればいいのかな?」
男子1「うーん、スマホといえば、画面がついてる、フルカラー、音楽が聴ける。動画が見られる…」
男子2「Webサイトがみれる、ゲームが出来る、インターネットを利用したいろんなアプリを使うことができる。」
男子1「全部を日本語でつなげたら『総天然色画面付映像音声再生可能実用遊戯処理両対応携帯型情報技術接続端末』だな。」
男子2「すごいな。人間だったら賢者様って呼ばれてそうだ。」
男子1「これだ!『賢者札(けんじゃふだ)』!」
男子2「よし!決定!」

−END−

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