見出し画像

映画『華氏451』を見た感想!原作との違いとは?

僕は、2022年4月1日(金)にフランソワ・トリュフォー監督の『華氏451』を見終わりました。(原作は、レイ・ブラッドベリの『華氏451度』です)
今回は、映画の感想と、原作との違いについて語っていきたいと思います!

正直な話、「映画は原作に比べると劣るかな~?」と思いました。でも、原作のことを忘れて映画を見ると、「なかなか、いい映画だ」と思いました。
※ネタバレしかないので注意!

あらすじ

ここであらすじを長々と書くわけにはいかないので、詳しくはWikipediaをご覧ください。

映画版の感想

数々の原作改変に戸惑いましたが、「なかなかいい映画だった」と思います。

映画版の凄いところ

物語が始まる前から、演出がすごいんです!
この作品は、本を読んだり所有するのが禁止されている世界を舞台にしているため、冒頭のタイトルロールに文字が表示されず、すべてナレーションによって語られているんです。
この演出はどこか不思議で「素晴らしい」と思いました!

また、モンターグが務めている、ファイアマンの本部などは僕のイメージ通りに映像化されていて凄いと思いました。

ファイアマンの本部



映画版のひどいところ

空を飛んでいる(?)シーン(笑)

上の写真は、上司(ベイティー)を焼き殺し、逃げた主人公を、飛行部隊が、追いかけてきた、という場面です。
映画を見た方ならわかると思いますが、このシーンはひどいです(笑)。(これ、どっからどう見ても飛べてない…)
思わず笑ってしまうんですけどね。

原作との違い

モンターグの妻の名前


原作では、ミルドレットですが、映画版ではリンダになっています。
なぜ改変したのか理由が分かりません。

ちなみにクラリスと、リンダは同じ女優さんが一人二役で演じています

同じ女優さんです

クラリスとの出会い方

原作で、モンターグとクラリスは月夜の晩に出会っています。しかし、映画版だと、モンターグが通勤に使っているモノレールの中で出会っています。

個人的に、月夜の晩に出会ってほしかったです。理由は2つあります。

理由1 ただ単に月夜のほうがロマンチックだから(笑)。
理由2 月というのが、クラリスを表しているから。
(原作で)クラリスが登場するシーンでは月が登場します。
月は、クラリスの象徴 (「100分de名著」の第四回で、戸田山和久氏が言っていました)なので、月夜の晩に出会ってほしかったです。

クラリスの生死

原作でクラリスは、事故にあって序盤に死んでしまします
映画では、最後まで生き残っています

(これは、映画のほうがいいかも…)

全然違う最後の結末

原作では、物語の終盤、都市に超強力な爆弾が落ちるます。(モンターグは、森にいたので生き残っています)とても、衝撃的でしばらくポカンとしていたことをよく覚えています。

しかし、映画版では、爆弾が落ちるシーンはなく、ハッピーエンドで終わります。

皆様は、どちらがいいと思うでしょうか?小説と映画、両方とも楽しんでみてください。

結論

個人的に原作のほうが好きですが、映画にも魅力がありました。

原作… ★★★★★
映画… ★★★★☆

といったところでしょう。

最後に

最後に、君はどう思う?



この記事が参加している募集

スキしてみて

海外文学のススメ

よろしければ、サポートして下さい(少額でも喜びます) いただいた、サポートは、クリエイターとしての活動費として使います。