Karinex

歴史や言論が大好き。 思い付いたことを形に残しておきたいなあ。 持続可能より共有可能

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最近の記事

たまに出掛けて人と会うと 何であのときあんなこと 言ったのだろうと 思い返すことばかり それは今度会ったら 謝ればいいとかいう ことでは解決しない ことばかり

    • イスラエル建国前のパレスチナ

      10月7日、ハマスの一般人への奇襲に対するイスラエルからの報復により、空爆を受けた後のガザ地区の画像をみた。これまでも度々爆撃の被害を受け、インフラをケアする政府も存在しない状態が何十年も続いているはずだが、 破壊される前はいったいどんな街だったのだろうという疑問がわいた。貧しいアラブ人から土地を買い取って、何もない土地を開拓して築いたのがイスラエルという国なのだとイメージ的に思っていたからだ。 アルジャジーラのこのドキュメント映像をみて、そのイメージが全く変わった。イス

      • 志ゆんの祠堂 あらすじ

        #週刊少年マガジン原作大賞 #連載部門 あらすじ 江戸末期、関東地方のとある村。病気を治す霊力で村人に慕われる娘、志ゆんは神主の娘。波長のあう人を通して、自分の心にしまいきれないことを公表してしまう癖がある。村人の前で恥をかかされたと思った父は彼女を人柱にかけるが、彼女は永遠の魂をもっていきることに。 それから150年後、同じ土地で暮らす母と子、どこかぎくしゃくした親子関係。ふとしたきっかけで知り合った地元の青年活動委員会リーダーの奥さんに会ったことで、幼いころおばあちゃん

        • 志ゆんの祠堂 第三話

          1. 「洪水だあ」 「流された。お堂も水につかったっぺ」 「つうことは旗本さまの堤に不手際があったっぺ」 「神代さんに約束を果たしてもらうべ」 檻に閉じ込められた志ゆん。 妹サユミが窓ごしに話しかける。 「姉ちゃん。朝までここにいたらだめだよ。今出したっからな」 「やめとけ。そんなことしたらお前まで」 「かまわねえよ。船用意してあるの。あたしもう父さまの娘でなんかいたくねえ。姉さんと一緒に他の村いくんだ」 「父さまは、このあたりの村どこへいったって知られているもの。すぐ

        たまに出掛けて人と会うと 何であのときあんなこと 言ったのだろうと 思い返すことばかり それは今度会ったら 謝ればいいとかいう ことでは解決しない ことばかり

          志ゆんの祠堂 第二話

          1. 「あら。すぎちゃったすぎちゃった。あの標識のところまでちょっとバックするね」 バックギアで勢いよく後進する車。薄目を開いて高い木の枝越しの青い空をみあげる正治。車は箱型の二階建てアパートの前で止まる。 「ふう。ついたついた。さあ降りて。荷物は先についてるからね。急いで片付けるよ」 「あれ、何待ってんの先にはいっていいのに」 「かぎは」 「あらそうそう、これこれ。」 「あら、すぐ近くに公園もある。橋の下だの竹林なんかで遊ぶよりずっと安全だよ。」 ふてくされたような表情

          志ゆんの祠堂 第二話

          志ゆんの祠堂 第一話

          1. 「神代さま。木梨村の百姓頭たちがきとります。川河岸の名主さんの使いっつってますけど」 「うむ。通せ」 「神代さん。旗本様からじきじきに湿地開発のご用命で参ったんでごぜえます。幕府の事業で大仁川のの堤が修繕されたっつうことで、ちかごろこの辺の沼周りにも干上がり地が出来ているのはご存じでいらっしゃいますべか。」 「近いうちお奉行様直々にお達しがあっぺかということなんですけんども、うかうかしてっと、他の村のやづらが知ったら相談して境界線きめねばならねえっつう話になるんで」

          志ゆんの祠堂 第一話

          計画なし、決心なし、続けられるひとりぼっちエクササイズ

          周囲に人がいると気負けして集中できなくなってしまう性格なので、絶対にジムは無理。それでも体を動かしたい気持ちはあって、 始めては止め、ジャンルを変えては止めの繰り返し。 そんな私がみつけたターニングポイント、計画なし、決心なしの、ひとりぼっちエクササイズのポイントを紹介します。 エアロバイクはスマートテレビの前で 見始めるとついつい止まらなくなってしまい、あっという間に時間が経ってしまう街歩き動画。眺めるだけなら長すぎるけれど、ペダル踏みながら30分とか40分とかは、一汗

          計画なし、決心なし、続けられるひとりぼっちエクササイズ

          千夜一夜系にはついていけない

          千夜一夜といえば、王様の夜伽の相手をした娘が、翌朝、殺されないように、次々と続きが気になる話をしていくという話だ。 きっとどこかで聞いた話をかき集めて、本当に命がけで飽きられないように必死で工夫をこらしたことだろう。 こういったスタイルは、現代のアニメやドラマが、最終回にならないように次々と新しい奇抜なエピソードを重ねていくのに似ている。 アラジンの魔法のランプとかシンドバットの大冒険のような、目新しい話をみんな必死で探している。そのための講座まであったりして。 居心地の悪

          千夜一夜系にはついていけない

          今年はイザヤ書を読んでみることにした

          去年、1日3章で聖書を全部読むプランに参加して、一年で最後まで読み終えることができた。消化不良なところはもちろんたくさんあるけれど、なんとなく流れがつかめたような気がするのでやってみてよかったなと思った。 通読する前からずっと思っていた、黙示録の一部だけを引用して、実在の国や事象と結びつけて、戦争が起こるのは聖書に書いてある通りだから仕方がないというような結論にもっていく解説に対する違和感は、私の中では増々増してきた。 私は別に専門家でもないし、専門家になるつもりもないけ

          今年はイザヤ書を読んでみることにした

          去年の今日あなたはここにいました

          旅先では一緒に写真を撮らぬがいい どんなに背景が違っても ああすればよかったとか こうだったらよかったとか わたしのことばかり 気になってしまうから 素敵だと思ったあなたの横顔も 景色の中に足を踏み入れる瞬間も 写真に残そうとしないがいい もっと近づいてからとか もっと離れてからとか どうせ撮らずに終わるから 観光オブジェでは撮らぬがいい 人がいなくなるのを 待たねばならぬから あなたが去ったあとの浜に もう一度おりて 波に洗われたあとの砂とか 色々な色をした石ころとか

          去年の今日あなたはここにいました

          昔々の尖ってたわたしへ

          図書館の視聴室でたまたま聞いて、何故かピンときて貸出コーナーへ。 スピーカーに小型ラジカセ近づけて録音したLP版レコード。 誰も借りるひともいないにちがいないと思う満足感。 低くて太い声で歌い上げる愛情と裏返しの憎しみ、深くて激しい日本人には出来ない感情の起伏にとても憧れた。 あの頃は、区民図書館に視聴覚コーナーがありレコードまで貸し出してくれるということさえ、私にとっては十分斬新だったけれど、現在ではYoutube等で、何処にも行かなくても、クリック一つで何でも視聴できる

          昔々の尖ってたわたしへ

          覗いてみたくなる切り株

          覗いてみたくなる切り株

          2012年12月21日地球滅亡説を本気にしていた私

          その頃、私は東日本大震災以降、日本のニュースをチェックするのが日課になってしまい、報道が下火になってきてもまだ何か、あるような、来るような、用心深くなったというか無暗な恐れだったかもしれない。そこにすっぽりと入って来たのが地球滅亡説だったと今にしてみれば思う。 マヤ歴による最後の日、惑星が衝突する予兆。地球滅亡説に基づいた2012という映画も流行していた。つまるところ、大洪水で一般庶民は流されるが、助かるためには世界中のエリートたちだけが助かるために用意しておいノアの箱舟(

          2012年12月21日地球滅亡説を本気にしていた私

          負けない

          負けない

          テーブルの上の黄色い花

          テーブルの上の黄色い花

          古い映画はまるで物置き探検みたい。-ねずみ小僧次郎吉ー

          古い映画には、物置きの中を探検するようなワクワク感があります。確かに昔のものは沢山あり過ぎてきりがないけれど、時代背景などを軽く調べたり、何かの縁を感じたりしながら辿っていくと深い味わいがあります。 *********** 監督は、座頭市シリーズや子連れ狼シリーズなどが代表作の三隅研次氏。1965年の作品で、撮影された大映京都というのは、国際的に影響力のある日本の名だたる時代劇映画が撮影された場所ですが、1971年に倒産し、徳間書店傘下になった後、1986年に完全に閉鎖され

          古い映画はまるで物置き探検みたい。-ねずみ小僧次郎吉ー