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#読書

正常性バイアス(変化がキライ):行動経済学とデザイン33

正常性バイアス(変化がキライ):行動経済学とデザイン33

現状を変えたくない思考のことを、正常性バイアスとか現状維持バイアスといいます。災害を例にこのメカニズムを整理してみます。

生き残る判断 生き残れない行動
アマンダ・リプリー(著)、岡真知子(訳)
筑摩書房 2019.01

人はなぜ逃げおくれるのか
広瀬弘忠
集英社 2004.01

正常性バイアスとは警告があったにも関わらず行動を変えなかった結果、悲劇を招く事故は数多く起こっています。例えばこ

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チート(みんな楽したい):行動経済学とデザイン30

チート(みんな楽したい):行動経済学とデザイン30

人は本質的になまけもの。

こう考えてみると、開発側がこれまでユーザーに無理を強いてきたことに気づき、より簡単な製品やサービスをデザインするきっかけが生まれるかもしれません。今回はチート(怠ける)についてです。

行動を変えるデザイン
Stephen Wendel(著)、武山政直(監訳)
相島雅樹、反中望、松村草也(訳)
オライリー・ジャパン 2020.06

この本はデザインと行動経済学と結びつ

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愛はきっと、見つからない~フロム『愛するということ』

愛はきっと、見つからない~フロム『愛するということ』

愛が渇望されている時代である。

「愛はお金で買えるか?」という問いは意外と息が長い問いで、未だに各所で議論がなされている。「買えた」という人がいて、「買うべきでない」という人がいる。「買えるべきだ」という人はあまりいないが、「買えなかった」という人もあまりいない。「なぜ買えないか」という問いに対して、納得がいく答えも実はあまりなされていない。

ときに、巷にはマッチングアプリが溢れ、出会いの機会

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