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土曜日更新。エンタメの紹介感想と日記的なもの。
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2021年4月の記事一覧

口に出さなかったからってなくなる訳じゃない。

口に出さなかったからってなくなる訳じゃない。

ネガティブなことは口に出すべきではない。周りを嫌な気分にさせるからである。

ぼくも基本的には同意する。

でも思ったのに口に出せなかったネガティブな感情は、澱のように心のどこかに残っているし、溜まってくると結局体からネガティブが匂い立ってしまう。

その場で口に出すか出さないかは別として、湧き上がってしまった感情はどこかで発散しないと心の中で腐って、余計に被害を拡大してしまうのだ。

たぶん自分

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「大豆田とわ子と三人の元夫」:痺れっぱなし60分

「大豆田とわ子と三人の元夫」:痺れっぱなし60分

あーもう、すっかりやられてしまった。
「大豆田とわ子と三人の元夫」の話である。

大豆田とわ子(松たか子)は“バツ3”。建設会社『しろくまハウジング』の社長に就任し、最初の夫・田中八作(松田龍平)との間に生まれた中学3年生の娘・唄(豊嶋花)と暮らしている。
ある日、亡くなった母親のパソコンを開こうとしたとわ子は、パスワードが設定されていることに気付く。どうやら、別れた夫のうちの誰かが設定したらしい

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白山湯でサウナの気持ちよさ完全に理解した。

白山湯でサウナの気持ちよさ完全に理解した。

先週、大学の友達の結婚式があり関西に行ってきた。(友達祝うのくらいいいよね)

観光はやめておこうと思ったが、せめて1つくらい!ということで、気になっていた銭湯に行ってみた。

それがこちら、白山湯。

ヤバかった。マイベストサウナになりました。

サウナは3年くらい前から月2回くらいのペースで通っていたけど、みんなの言う「ととのう」って感覚は正直よくわかっていなかった。

銭湯に行くのが元々好き

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朝井リョウの「正欲」を読んだ。

朝井リョウの「正欲」を読んだ。

朝井リョウの「正欲」を読んだ。

「自分が想像できる"多様性"だけ礼賛して、秩序整えた気になって、 そりゃ気持ちいいよな」

公式HPかなんかに載っていたこの一文読んで即購入した。パンチラインが過ぎるぜ。

月並みな言い方になるけど、今の時代の空気にもやもや感じていたことがビシビシ言語化されていく快感に満ちた傑作だった。

この本を読んで「あいつに読ませてやりたい」って気持ちが頭をもたげてしまうの

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