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興味深いnoteの記事

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2021年10月の記事一覧

中村文則『土の中の子供』を読んで

私は中村文則が好きだ。今までに読んだ彼のいくつかの作品、『何もかも憂鬱な夜に』や『掏摸』、『教団X』には、空虚な生への諦めと安らかなる死への緩やかな吸引が描かれている。生と死、どちらが人に幸福を与えてくれるのだろうか。 芥川賞を受賞したらしい今作も、中村文則らしい生死の狭間にたゆたう人の姿が描かれている。ひどい虐待を受けてきた主人公が大人になり、生きる活力もなく、何もない、つまらない日常を送る。その描かれ方はリアルで、振り子のように過去と今の記憶が交錯する。(普段の記憶の思

(退職エントリ)KADOKAWA辞めて独立しようと思った話

※内容まとめ・2021年9月までKADOKAWA在籍。ノベル編集部の編集長や兼務で音声ビジネスの立ち上げ等をやっていた。 ・特に「異世界系」「なろう系」といわれる分野で編集者をやらせて頂いていた。 ・個人的なライフワークとして「クリエイターが自立して発信して、稼げる環境作りを支援したい」という想いで取り組みしてきた。 ・今まで、起業や新規事業など「フロンティア」に挑むことをやり続けていた。 ・それらをもっと実現するために10月から「異世界フロンティア株式会社」というド直球な会

記事のテーマ&構成がまとまる! 「記事を書く準備ワークショップ」の内容をお見せします #note勉強会

「記事を書きたい!」と思っていてもなかなか書きはじめられない方向けに、10月7日(木)に「30分で記事を書く準備ができるワークショップ」を開催しました。ワークショップでは、書きたいテーマを掘り下げ、記事の切り口を見つけ、構成をつくる作業を実施。参加者がお互いにテーマを紹介投稿しあいました。この記事では、当日のワークショップの内容をポイントをまとめてお伝えします。参加できなかった方も、ぜひ実践してみてください。 書きたいテーマを「ひとこと」で考える 最初に、書きたいテーマを

姿勢改善の専門家・鈴木孝佳さんが教える、60秒でできる姿勢改善&肩こり軽減トレーニング

note CREATOR FESTIVALの体験型プログラム「リモート疲れに簡単60秒トレーニング」から、姿勢改善の専門家・鈴木孝佳さんによる、姿勢改善&肩こり軽減のプログラムを紹介します。 今回のために考えてくださったプログラム内容を動きの見本とともにお届けします!スキマ時間や仕事終わりなど、定期的にトレーニングを続けてみてください! 姿勢改善+脚を鍛えるプログラムこのプログラムでは、正しい姿勢を支える下半身の筋肉を全体的に動かします。ふだん動かさない筋肉に刺激を与える

感謝‼︎ 茨城県登壇(2日目)

今日の講演テーマは、 金融機関職員様対象 「融資審査・管理研修会」 茨城へオンライン配信します。 金融機関の三大業務の1つである「融資業務」について、 ・貸出債権回収方法 ・強制執行 ・担保権の実行 ・抵当権 ・保証 ・民法改正 ・代位弁済 ・債務引受 ・相殺 ・消滅時効 ・相続 ・法的整理手続 等について、茨城県の金融機関職員様をサポートして参ります。 福田 秀喜(行政書士福田法務事務所)

NFTアートとは?(購入方法、メリット・デメリット)

お疲れ様です。 急に寒くなってきましたね。 コートを引っ張り出してきましたが、今日は暖かいので邪魔でした。 愛娘の🐶ベルちゃんも寒いのが苦手なので、心配しています。 さてさて、今回は長くなりますので、早々に始めましょう。 今回は最近ホットな『NFTアート』についてみていきましょう。 【ポイント】 ♦︎NFTアートとはNFTとアートを紐付けた唯一性を示すアート ♦︎NFTアートの市場規模は拡大中 ♦︎NFTアートは将来価値が上がる可能性がある 近年市場が急激に拡大し、大き

作家の宿、文豪の宿 150軒

 せっかく旅に出るなら、作家とご縁のある宿に泊まりたい。そんなときのために、リストを作成してみました。  長逗留して名作を生み出した宿には、不安定になりがちな執筆期間をなぐさめてくれる景色やもてなしがあったことでしょう。取材や講演で宿泊した宿は、迎え入れた地域の名士が選んだ地元の評価の高い宿だったかも知れません。作家はあらゆる場所に旅していますから、本当はもっとたくさんの宿があるにちがいありません。情報をお寄せいただいたら追記させていただきます。作品のなかに登場する宿も入れ

関東統治の難しさ

【総括】 ・古代に関東平野は無く、河川と湖沼によって農地が細分化されていた ・縄文時代以降の文明の痕跡は全国上位であり、古代から大きな勢力ないし生活圏があった ・内陸部、平野部、沿岸部の特性を活かして全国屈指の人口と生産地に発展した ・朝廷の権威が及ばないため武家勢力(鎌倉・室町・江戸)の拠点に適していた 本記事は、小田原城や後北条氏に関連しています★ 【小田原城とは何か】 https://note.com/pf_cody/n/n6a02400f06a0 前回の記事に

Cafe&Bar bookcobar・Hotel OKUnoMA

こんばんは、TAGABOOK編集部の令です。 本日は浅草に佇む話題沸騰のブックカフェ&ホテルの「Cafe&Bar bookcobar・Hotel OKUnoMA」を特別に取材させていただきましたので、魅力についてご紹介させていただきます。 Cafe&Bar bookcobar①文壇トークが弾む、文学空間 建築家が、生み出した空間は文字通り「文学×建築のイノベーション」。 浅草情緒漂う本の隠れ家で、コーヒーやお酒を楽しむ文壇トークは時間の流れをとろけさせます。 空間にふ

幻冬舎は万城目学/尾形真理子/橘玲/上野千鶴子・鈴木涼美/古谷経衡の5冊の感想文を募集します!#読書の秋2021

昨年に続き、#読書の秋2021 に幻冬舎も参加することになりました。課題図書は、今年発売された本のなかから幅広いジャンルで選びました。気になる作品を見つけて、ぜひ感想文をご投稿ください。みなさんの文章を楽しみにしています! ■実施期間投稿期間:2021年10月17日(日)〜11月30日(火)まで 結果発表:12月下旬予定 ■課題図書万城目学『ヒトコブラクダ層ぜっと』(上)(下) 万城目ワールド、ついに海を越えて世界へ! 梵天、梵地、梵人(三つ子)。その特技は泥棒、恐竜化

【テスカトリポカ】極上のノワール小説

オススメ度(最大☆5つ) ☆☆☆☆☆ 〜「面白い」以外の言葉が思いつかない〜本当に良いものに出会うと「良い」という言葉以外に思いつかなくなるのと同じように、本当に面白いものに出会うと「面白い」以外の言葉が思いつかない。 そして、この小説は「面白い」。 裏社会、アステカ文明、麻薬カルテル、臓器ビジネス、、、。 もともとクライムサスペンスやノワールが好きな僕にとっては、あらすじを見ただけでワクワクした作品だった。 そして、いざ読み始めると、その手が止まらなくなる。 正直、か

わたしの本棚125夜~「それいけズッコケ三人組」

 10月16日、noteフェスで「岸田奈美さん×高林淳一氏」の対談がありました。お二人の対談が実現した理由、岸田さんの児童書発売への道などが、MCの志村優衣さんの軽妙な進行で、テンポよく語られていきました。岸田さんは今、ポプラ社からだす児童書を執筆しているそうです。その担当編集者が高林氏で、岸田さんにオファーをしたそうです。どんな児童書を書いてくれているのか、わくわく楽しみです。  対談の最初に、岸田さんが、今日の対談にあたって、話すネタがなくなったときを想定して、3本ほど

書店員でもないのに、身近な人に本をすすめまくってきた話【#読書感想文】

子どもの頃から、本を読むのが好きだった。 そして布教するのである、自分が面白いと思った本を。 他人にとっては、いい迷惑だろう。 だが本を多く所有しているため 「面白い本、紹介して!」 と言われることもしばしば。 ありがたいことだ。 好きな本を共有すると、もっとその人と仲良しになれる気がする。 内心しめしめと思いながら、 「どんな本が好きなの?」 と聞いてみる。 作者の名前を言ってくれる方は、好む方向がなんとなく推察できるものだ。 でも自分が好きなものを把握して、言語化で

受賞作品の書籍化・映像化を目指す「note創作大賞」初開催が決定!KADOKAWA・幻冬舎・ダイヤモンド社・テレビ東京と、クリエイターの才能を発掘します

noteは、オールジャンルの作品を対象とする「note創作大賞」の開催を決定しました。KADOKAWA・幻冬舎・ダイヤモンド社・テレビ東京の4社からの協力を得て、クリエイターの才能の発掘に取り組みます。受賞作品は書籍化・映像化に向けて、noteがサポートしながら協力企業との打ち合わせを行ないます。 note創作大賞は、11月15日(月)スタートです。じっくり作品を育みながら、開催をお待ちください。 note創作大賞開催の背景これまで、出版社をはじめ、さまざまな団体が開催す