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大人の美術部。

こんにちは。
今日も寒いですね。起きたら隣のお家の屋根が白かったので思わずカーテンを開けてまじまじと大粒の雪を眺めてしまいました。
朝雪が降っている景色を見ると実家のある奥三河の景色を脳裏に浮かべてしまいます。ストーブの音、深々とした空気感、チェーンを着けて走る車の音、そういう子供の頃に感じて日々の暮らしの中に溶け込んでいた情景を思い出しては懐かしい気持ちになりました。

そう言うちょっとした事が私の制作の活動源になっています。
思い出の中に生きている。蓄積された思い出の層を捩って懐かしむ。
未来はまだ見ることが出来ないけど、過去があるから未来を待ち遠しいと思える。写真の束のように一瞬一瞬が重なり合って、スライドの様に一瞬がパッと脳内に全面に映し出される。記憶の中を泳いでいるようなそう言う感覚。記憶の粒を大事にしていきたいですね。

大粒の雪を見ていてそんなふうに感じた朝でした。

さて、2023年度の5月から開始した『大人の美術部リチェルカーレ』もおかげさまであと少しで一年になります。今のところ、メンバーが5名と小規模な活動ですが、毎回とても楽しい会となっています。
前回は体験の方にお越しいただきました。いつも絵を描いたりしないのだけど、思い切って体験してみようと思って来てくださった方でした。
初めての体験なのに、すごく想像力が豊かで筆の迷いがない。
私は上手い下手では評価したりしないので、その人の持っている素質や感性をどんどん引き出せるお手伝いができたらと思っているので、初めての経験なのに、とても素晴らしい作品を描いてくださいました。
ご参加くださって本当にありがとうございました。

大人になって習い事をすると言うのは、とてもいい事だと思います。大人の方が習い事に行って友達を作ったり知識の輪を広げることが大事なんじゃないかな?と思っています。確かに子育てをしていると習い事に行く余裕はないかもしれません。でも、一番そばにいる大人が楽しいんだよと言って絵を描いている姿を見ていたら子供ももっと絵を描きたい、何か作りたいと創作威力が湧くと思います。子供だけやらせれたらいいのでは?とよくおっしゃっている方もいらっしゃいますが、その時だけで終わってしまうので、そう言う環境作りが大事だと思います。いつでも粘土で遊べる環境、いつでも絵の具が塗れる環境、汚しても大丈夫掃除しようね。と汚れるから、片付けがめんどくさいから、そう言う事を家出されると躊躇しがちですが、創造性、独創性を開花させるにはやはり環境だと思っています。親が何かを作っている人だと子供にも刺激がたくさん。私の父も母も、油絵を描いていました。
家族で描くようになりました。そう言う家族が同じ方向を向いて互いに褒めあったりする環境が絶対に子供の脳の刺激になりますので、ぜひご自身がまず初めてみることをお勧めします。

子供に勉強を押し付けてもしないように、親が楽しく勉強をしている姿を見せることで、子供も勉強に興味がてたり、本を読む姿を見せたりと、子供は親をものすごく見ています。私も料理が好きなので、いつも料理を作っていて手伝いたいと言ってくれる時には喜んでやってもらうようにしています。
苦手意識を持たせないように怒らず、とにかく褒める。大人も同じですが、怒られたらやりたくなくなりますよね。なので、大人であろうが褒めると言うことを大事にしています。


リチェルカーレで描いた花文字

この中国の伝統芸術である花文字をオリジナルにしたりと、自分なりの花文字を考えて描きました。言葉をデザインするという事にもつながりますし、発想力も高めます。そして、色を使うことで色のバランスなども考えたりと
結構難しいワークでしたが、みなさんとても上手くバランスよく考えてくださり制作していました。リチェルカーレでは、やった事ないことに率先して取り組むことが多いのですが、戸惑うこともありますが、皆さんその都度とても楽しんでくださっているので私も毎回のレッスンを考えるのがとても楽しいです。

今日は、こんな感じでリチェルカーレの報告でした。
5月には展覧会も行います。とても楽しみです。またお知らせできたらと思います。ありがとうございました。

よろしかったらサポートを是非お願いいたします。アートによって人々の感性が開花し、アートって楽しいなぁと思ってもらえる様な活動に専念していきたいです。