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日本の「写真集」の今見るべき傑作を、写真評論家の飯沢耕太郎により、彼の巨大コレクション中から662冊をセレクト新刊『写真集の本』とは?

芸術の秋・読書の秋にぴったりな新刊を今日は紹介です。
10月5日発売(一部地域によっては遅れるところもございます)
写真集の本 明治~2000年代までの日本の写真集662』


江戸末期より始まった日本の写真文化。カメラメーカーの世界的興隆もあり、日本では撮ることへの偏愛が詰まった「写真集」が多数作られてきた。スマホで気軽に撮影できる今だからこそ、練り上げて撮影、構成され、凝りに凝って印刷された「写真集」のモノとしてのリアルさが脚光を浴びている。近年では、海外の写真マニアに人気が高く、価値も高騰している。そんな日本の「写真集」から、今見るべき傑作を厳選し、多数の書影とともに紹介する。明治から2020年までの各時代の「写真の現在」も見えてくる。

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書影はAmazonにリンクします
写真集の本 明治~2000年代までの日本の写真集662 』
飯沢耕太郎 文
打林俊 文
中村善郎 構成
ページ数 212
判型 B5
定価 2420円 税込
出版社 カンゼン
発売日 2021年10月5日

日本の「写真集」の今見るべき傑作を、写真評論家の飯沢耕太郎により、彼の巨大コレクション中から662冊をセレクト

希少本から、知られざる自主出版まで、多数の書影とともに紹介する。共著には、若手写真研究家、打林俊。つくば写真館85の「パリ-ニューヨーク-東京」を手がけた中村善郎が構成、デザイン。
江戸末期のイノベーターから2020年のモンゴルから来た写真家まで。各時代の「写真の現在」が俯瞰できる、また、編集・デザイン・印刷されたモノとしての「写真集」のコレクション・ガイドにもなっている。
本書で取り上げているのは「日本の写真集」である。日本人が撮影し、国内で編集・発行された写真集が基本だが、外国の出版社で刊行された日本人の写真集もある。さらに外国人が日本国内で撮影した写真集も含む。
「日本の写真集」の素晴らしさ、レベルの高さは特筆すべきものがある。日本の写真家たちは、写真集を自らの作品世界を展開する最終的な媒体と捉え、制作に全精力を傾けてきた。その厚みと広がりは、世界的に見ても比類がない。
「日本の写真集」の特徴はなんだろうか。一言でいえば写真家たちの「生の器」としての役割を果たしているということに尽きる。むろん彼らの生のあり方は多種多様であり、各時代に個性的な写真家たちがひしめきあい、グラフィック・デザイナー、編集者、印刷業者らとの共同作業によって、多彩な貌つきの写真集をつくり上げてきた。(飯沢耕太郎

目次

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目次

写真集の日々
─鳥が巣に餌を運ぶように...... 飯沢耕太郎

写真集
代表的な日本の写真集を紹介。
写真集は幕末・明治初期から現代まで、写真家の生年順に並んでいる。

日本の写真集はすごい!
鼎談/飯沢耕太郎、打林俊、中村善郎

中身ページ

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イベント情報

『写真集の本』刊行記念フェア&トークイベント@NADiff

【オンライントークイベント】『写真集の本 明治~2000年代までの日本の写真集662』発売記念@銀座蔦屋書店

飯沢耕太郎の写真コンシェルジュ

10月10日(日)、17日(日)、31日(日)
14時から17時まで

ワンオーダーとめぐたまでの「写真集の本」の購入をおねがいします
『写真集の本』の共著者の打林俊、中村善郎も同席の予定です。
選ばれた本にはフラッグをつけて、探しやすくします。
めぐたまで、「写真集の本」を買っていただいた方からの、ご質問、ご相談、なんでも受け付けます。

めぐたまの「写真集の本」出版記念パーティ

10月24日(日)
17:30 〜
5500円(税込)(「写真集の本」、食事、ワンドリンク付き)

*お酒の提供が許されない場合には、ノンアルコールドリンクとなります。

お申し込み megutamatokyo@gmail.com

*たまにメールが届かないことがあります。3日以内に返信がない場合、お手数ですが再度メールくださいませ。
*コロナ対策は、都の要請に従って、行ないます。
*ご来場の方には、マスクの着用をお願いします。

上記2つのイベント詳しくはコチラ

TBSラジオ「アフター6ジャンクション」ニッポンの「写真集」特集 by 打林俊 『写真集の本』についても触れています! ポッドキャスト(Spotify)

ポッドキャスト(Apple)

ポッドキャスト(amazon music)

プロフィール

飯沢耕太郎 文
写真評論家。きのこ文学研究家。1954年、宮城県生まれ。1977年、日本大学芸術学部写真学科卒業。1984年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。主な著書に『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書1996、サントリー学芸賞受賞)、『デジグラフィ』(中央公論新社 2004)、『写真的思考』(河出ブックス 2009)、『きのこ文学名作選』(港の人 2010)、『深読み! 日本写真の超名作100』(パイインターナショナル、2012)、『現代日本写真アーカイブ 震災以後の写真表現2011-2013』(青弓社、2015)、『キーワードで読む現代日本写真』(フィルムアート社、2017)などがある。

打林俊 文

写真史家、写真評論家。1984年東京生まれ。2010-2011年パリ第I大学招待研究生、2014年日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程修了。博士(芸術学)。2016~2018年度日本学術振興会特別研究員(PD)。主な著書に『絵画に焦がれた写真-日本写真史におけるピクトリアリズムの成立』(森話社、2015)、『写真の物語-イメージ・メイキングの400年史』(森話社、2019)、共著にDr. Paul Wolff & Tritschler: Light and Shadow-Photographs 1920-1950(Kehrer, 2019)など。
2015年、花王芸術・科学財団 第9回美術に関する研究奨励賞受賞。

中村善郎 構成・デザイン

デザイナー。1955年福岡生まれ。マーク・ロゴなどグラフィックを中心にデザインを行う。『つくば写真美術館'85』カタログ、『草間彌生 Hi Konnichiwa』(講談社)、『この地でフランス料理をつくり続けていく 音羽和紀』(柴田書店)などアートやフードのブック・デザイン多数。著書に『ウェッブ・デザインの未来』(クレオ, 2001)。

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