14 「企画」に必要な「情報」VOL.02
文頭でお断りしておきます。10,000文字ぐらいの読み物です。売れる企画の技術習得は武道の黒帯取得のような話。本気で「売れる企画を立てたい」「売れる商品を作りたい」と思っていない人が、軽い気持ちで読んで、冗談半分でやって、事故をしたり、怪我をしたりしないように有料マガジンにしてあります。内容も本気でやらないと身につかない「売れる企画の技術習得内容」なので、軽くありません。
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前回 13話 「企画」に必要な「情報」VOL.01
○ Section-33〜Section-35 より
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● Chapter-04「企画」に必要な「情報」
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Section-36「情報」と「企画」
「情報化の時代」と言われはじめてから、かれこれ50年近くが経とうとしています。情報関連産業のスタートは「新聞」でした。それが「ラジオ」になり「テレビ」となって、情報生産業と言われる「雑誌出版」などの産業が発達していきました。
それにともない、情報処理をスピードアップするために、印刷機、複写機、ファクシミリ、大型コンピュータといった情報関連産業が発達していきました。そこにポケットベルや、携帯電話が登場し、さらに情報のスピードアップが図られていきました。
そして、パーソナルコンピュータが開発され、インターネットでつながっていくようになりました。さらにはスマートフォンの登場で、小型コンピュータを多くの人が持ち、4G・5Gの通信網を使ってリアルタイムで情報が伝わるようになりました。
さらに、このインターネットを使った通信網は精度を上げて、在宅勤務を可能にし、さらには「個人個人、誰もが情報を発信する情報発信者になる」ところまで「情報産業」が進んできたわけです。たったの50年の間に起こった「できごと」です。
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今では、数え切れないほどの雑誌や業界紙があり、そういう専門的な情報が載っているものが1,000円程度の安い値段で手に入れられます。今では、業界紙が「有料サイト」という形に進化発展しており、書店に行く必要さえなくなってきています。
冷静になって考えてみると、情報ほど大量生産され、コストダウンされてきたものはないだろうと思います。ジャーナリストと呼ばれる人たちでさえ組織化され、全世界に、その連絡通信網が広がり、つながっていくようになっています。
ここまできてしまうと「専門の強さ」が発揮されるようになり「専門情報はお金を出して雑誌や業界紙(有料サイト)を使って安く買うもの」という感覚が定着するようになってきます。気がついたら、情報は安い値段で売ったり買ったりするものということが常識になってしまっていました。
そして「専門的な情報」は「購読している専門誌(有料サイト)で得るもの」という状態が常識となってしまいました。そういう業界紙(有料サイト)の記事を読んで「うちの会社でもやってみよう」といった動きをする人が増えているのですが、記事になった時点から始めても、すでに時代遅れ。
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企画を立てたり、開発をする企業の使命は「業界紙に取り上げられるほどの企画をしたり、開発をしたりすること」です。後出しジャンケンで勝とうと思っても、既に業界紙で記事になっている会社に、2歩も3歩も遅れをとってしまっているのです。
こうやって、安い情報を売ったり買ったりということを反復し続けていると、ますます「情報の奇形化状態」が進んでいきます。いってみれば「情報の不活性化・浪費化」(=「知ってるけど、やったことはない」「知ってるけど、できない」)です。
あまりにも「体験の伴わない知識」が増えすぎてしまうと「情報の使い方が奇形化」してしまい「行動力の減退化」がドンドン進み「知識遊び」に終わってしまうようになるわけです。その傾向の代表が「PowerPointの書き方情報ブーム」だったりするわけです。
「PowerPointでのプレゼンは立派だけれど、実際に企画を実行してみたら、まるで成果を得られない」という現象が増えているのです。あるYoutuberが「企画は上司からOKをもらえば良い。成果は偶然の産物だから、そんなことは気にしないで」と言っていました。
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