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4) 「マーケティング」を「企業の戦略にする」ということ。【本当に売れるマーケティング】

1)これまでの振り返り

 
第一回「セールストーク。AIDMAの法則」=「マーケティング0.5」について述べました。
 
第二回「商品志向。販売分解。顧客分析」=「マーケティング1.0」について述べました。
 
第三回「市場獲得。シェア。経営戦略の重要性」=「マーケティング1.5」について述べました。

ここに投稿順にリンクが貼った「目次」が用意されているのは「この通りの順番で読むと、マーケティングがわかりやすくなるよ」ということを意図しています。

どこか「美味しいところだけ、つまみ食いしよう」などとは思わず、どうぞ「ひとつずつ」順番に読んでいってください。全てが「点」で繋がり始め、それが「面」として見えるようになると、マーケティングは、本当に面白くなります。

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ここからが本番なんだけど、このシリーズは「私のバックボーン」になるものの紹介ですので、15話くらい書いて終わろうと思っているんだ。なにせ「考え方のベースになる幹にあたる部分の紹介」だからね。基本となる話は100も、200も ありません。

確かに「枝葉の話」をすれば どれだけでもあるよ。でもそれは「別の【マガジン】かなにか」を作ってそっちで紹介していこうと思います。
 
「意識高い系」の「ちょっとマーケティングを かじってみた君」あたりは「次は、どうせ、この じじぃ。次は、フィリップ・コトラーとか持ち出してくるんだろう?」とか思っているかもしれないね。

あまーい。まぁ、たしかに、数あるマーケティング理論を「編纂」した「フィリップ・コトラー論」はすごい。本当にすごいけど、その説明は、もうちょっと後だ

それより前に「フィリップ・コトラー博士」が「大編纂するネタとして集めた理論」を いくつか紹介しておかないと・・・ 考えてごらんよ。「肝心なネタ」がいくつかあって、それを「編纂」しているわけだから。
 
その中の「肝心な柱の部分」を把握してないと、おかしくなるでしょう? 「数の数え方」を覚えて「足し算 引き算」を覚えて「足し算 引き算の筆算」を覚えて、次は「九九」やんないと・・・

コトラー博士の「編纂理論」は「小学校で学んだ 算数の 総決算」つまりは「xの方程式」みたいなもの。先に「掛け算」やら「分数」やら、そういうのを やっておかないと「xの方程式の解き方」なんて、わからないよ。
 
今回、みなさんにご紹介するのは「マーケティング1.5」の世界で「とにかく めったやたらと競争したがる世界」に、「セールスの仕方(0.5)」「商品の作り方・販売までのプロセスの整え方(1.0)」「競争の仕方(1.5)」全てを、より深める段階に入ることを誘った「マーケティング2.0」の世界の世界の導入者「Theodore Levitt(セオドア・レビット)ハーバード大学 名誉教授」

まぁ、西洋の人だし、名前も覚えにくい。名前なんて 本を読もうと思った時の「検索キーワード」にしてくれたら良い。とにかく「凄い人」で「なるほど~♪」ってことを言ったってことだけ、わかっておいてくれたら良い。
 
次に、ご案内する予定にしているのは「Peter Ferdinand Drucker(ドラッガー)博士」です。他にも いくつも理論はある。
 
でも、「Theodore Levitt(セオドア・レビット)博士」「Peter Ferdinand Drucker(ドラッガー)博士」が「マーケティングの基本」を固めたのが「マーケティング2.0」AIDMAから始まった、ドラッガー論まで「全て」「編纂」して「マーケティング2.5」にしたのが「Philip Kotler(コトラー)教授」・・・

ここんところは、ちょっと理解しておいた方が良い。結局「AIDMA」「商品分類のM.T.コープランド論」「ランチェスター博士」の「戦略論」と、この「レビット博士」と「ドラッガー博士」の話を、柱にして「大編纂」したのが「コトラー博士」。
 
この「note」とか、他のSNSに「マーケティングを学んでいます」といった記事や投稿をしている人たちの投稿記事を 色々見ているんだけど・・・
 
私がここまで伝えてきた「Samuel Roland Hall(サミュエル・ローランド・ホール)「Melvin.T.Copeland(コープランド)」Frederick William Lanchester(ランチェスター)」「Theodore Levitt(セオドア・レビット)」「Peter Ferdinand Drucker(ドラッガー)博士」という人たちの理論を、ちゃんと学んでから「コトラー論」を語っている人はほぼほぼ いない。

「どうしてわかるんだ?」なんて人もいそうだけど、わかるよ。40年、仕事で「マーケティング」やってきて、本物の「じじぃ」になってしまっているんだ。こっちゃぁ「40年のマーケティング ヲタク」だぞ♪(笑)

まぁ、たしかに「色々な理論が、コトラー論に 全部 まとまっているんだから、コトラー論を学んでおけば良いんじゃね?・・・」という人の言い分もわかる。

でもね・・・「Philip Kotler(コトラー)教授」が「編纂した本(あくまでも編纂です)」は、いわば百科事典

その「百科事典」の中の「五本の柱」を、今、こうやって ご案内している感じ。マーケティングは 難しくない。みんな「学び方」がおかしいんだ。

よくわからないまんま「百科事典」をパッとひらいて「開いて見えた部分だけ」を いきあたりばったりに読んで・・・そんなこと、していても「わからん」よ。冷静に、考えてごらん。

小学校に入ったばかりの子どもに「これ、わかったら、みんなにホメられるぞぉ〜♪」とかいって「数学大百科時点」って本を1冊ポンと渡しても、読むのは「ホメられたいクン ばかり」で、普通の子は「わけわからんから もう要らない」と言い出すに決まってる。

それに「ホメられたいクン」も実のところ「算数が面白い」なんて思いようがない。
 
ハッキリ言うけど「マーケティング」って「ヲタク」の人、それも「数学とか物理学」が大好きな「ヲタク」で、さらに「商売」とか「経済」に興味がある「ヲタク」じゃないと、できないよ。

ゲーマーの人のように「夜中、夢中になって、そればっかりやってる」って・・・「もう算数やら数学やら物理やらが、面白くってたまらん♪」みたいな人が熱中するようなもの。だから「算数に熱中しない人」には、ちょっと向いてないかもしれない。
 
でも、算数「苦手じゃなかった」って人は、きちんと「数の数え方」を覚えて「足し算 引き算」を身につけて「足し算 引き算」の筆算ができるようになって、次に「九九」を一所懸命に覚えて・・・って やっていたら「なんか、次に出される算数の問題、解けないのってメッチャくやしい」とか思って「一所懸命に わかって できるまで夢中になったりする。」・・・ マーケティングって、そういうもんだから。

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マーケティングって「DIY」とか「料理」に似ている。「それぞれのマーケティング理論」は「DIYの道具」「料理の道具」のようなもの。使い方を「知ってるだけ」じゃ、ちっとも面白くない

「DIYでこんなもの作ったぞ。作ったら 困ってる人が歓んだ。」とか「料理してみた。作ったら お腹へってる人が、うんまい♪ うんまい♪ ってガツガツ食べた。なんか嬉しい♪」みたいな感じの「道具」でしかないんだ。

だから、成果が出るとか、業績が上がるとか、困っている大切な人がラクになるとか、そういう「目に見える反応」が実感できないと、ちっとも面白くない。料理作ったけど「失敗」した。。とか「DIYで作ったテーブル、使えねぇ」とかなっても、誰も面白くないでしょ?
 
おっと・・・ちょっと「前段」が長くなりました。

そろそろ「Theodore Levitt(セオドア・レビット)博士」の話に入ろうと思います。・・・ レビット博士って「マーケティングの二大巨匠」って呼ばれている人(もうひとりはコトラー教授)です。

それなのに「日本」では、ほぼほぼ知られていない。こういうSNSに「レビット論」を持ち込む「若い人」が、とっても少ない。それは「マーケティングの知識」を、手っ取り早く「コトラー論」から得ようとしているからかもしれないし・・・

まぁ、半分は、私たちのような「オトナのせい」でもあると思う。マーケティングって「こうやって使うと面白いぞ」とか「こうやって理解したら、自分の仕事に本当に役立つぞ」とか、「勉強するなら、この順番が、一番早い」とか、そういうことを誰も教えていないんだからね。

さっきも言ったけれど・・・

小学生が「算数大百科事典」を手にして「読んでみ♪ わかるとホメられるぞ♪」的な感覚で「意識高い系アピール」で手をつけていたりする。それじゃぁ 売上や業績は 上がらない。

何度も言うけど「マーケティング理論」って「DIY」とか「料理」の「道具」のようなもの「使ってみて、本当に役立つ」って実感がないと、腕を上げようって思えるようにはならないんだ。
 
ラッキーなことに「HTML時代に書かれたBlogやホームページ」には、まだ「レビット論」が残っています。

これは「本当に企業の業績を上げてきた じじぃ達」が、最低でも「レビット論」+「ドラッガー論」×「コトラー論」という手法で企業の業績を上げてきたという「動かぬ証拠」でもあるわけ。

そして「マーケティング3.0(HTMLでのWebコマース)」や「マーケティング4.0(レスポンシブデザインでのWebコマース)」も、これらの理論の上にしか「その理論が存在し得ないこと」を十分に理解しておいて欲しい。

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2)セオドア・レビット名誉教授

 
では、本題です。「Theodore Levitt(セオドア・レビット)博士」が有名になった「言葉」がある。

それが「ドリルを買う人はドリルという道具が欲しいんじゃない。そこに(ドリルで開ける)【穴】が欲しいんだ。」・・・ 

正確に引用すると「人々が欲しいのは1/4インチ・ドリルではない。彼らは1/4インチの穴が欲しいのだ(People don’t want quarter-inch drills. They want quarter-inch holes.)」

「マーケティング発想法」
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この本が書かれ出版されたのは、1968年。なんと今から「50年前」。ドリルを買った人は何を求めていたのかというと、ドリルという「製品」ではなく、それによってもたらされる穴という「結果」「利益」求めている・・・ そう伝えた人。

今から50年も前の言葉だけど、いまだに色あせないのはまさにマーケティングの本質を突いているからです。(実際は、文中でレオ・マックギブナという人の言葉を引用したと本には書いてあります)
 
【マーケティングでは顧客の行動の影に隠れている「欲求の本質」を見抜くということが何よりも重要になる。】と「レビット教授」が言ったのは「マーケティング1.5」の「ランチェスター理論」で「競争、競争」ってなった。

「競合の方しか向いていない活動」が全盛期になってり「競合対応で作った商品」「差別化戦略で作った商品」というものが、だんだん「売れなくなってしまった時代」となったんだね。
 
「競合の方ばっかり向いてないで、きちんと顧客の方を見なさい!」つまり「M.T.コープランドが(1920年代に)言わんとした本質論」に立ち返れと言った。

何を隠そう、この「Theodore Levitt(セオドア・レビット)博士」の最も有名な理論が「Product Out(生産者発想開発)」「Market In(顧客発想開発)」という言葉。この言葉、きっとマーケティングを「かじったことがある人」なら、誰もが聞いたことがあると思う。
 
その後も「Theodore Levitt(セオドア・レビット)博士」は「マーケティング近視眼」という概念を発表したんだ。

今、日本のGDPが日に日に下がっているのは、この「Theodore Levitt(セオドア・レビット)博士」の【発想】日本企業の経営者がしていないからだとまで言われているマーケティングの基本論なんだけど、そこには「M.T.コープランド論」がバックボーンにある。
 
つまり「Theodore Levitt(セオドア・レビット)博士」「M.T.コープランド論」がわからない人に「Product Out(生産者発想開発)」「Market In(顧客発想)」は、わけわからんぞ。】と伝えているわけ。

「割り算をやってみた」でも「ちっともわからん」・・・と言っている人に「おまえ、九九 を 覚えてから 割り算やれよ」・・・みたいなことを言ったわけ。これ、すっごく大事な話だよ。

「マーケティング論」って「そういうもの」なんだ。「わからん」と思ったら「その前」に戻る。そしたら「なぁ〜んだ、カンタンじゃん♪」って話になる。だから、最初の最初から 順序立てて話をしているわけ。

「Theodore Levitt(セオドア・レビット)博士」も「基本に戻ろうよ」と伝えたんだ。「M.T.コープランド理論」を学んでいない人が、突然「このハーバード大学の名誉教授」の話を聞いても「いったい何を言っているんだ? このおっさん」って話になる。

ここで、ちょっと寄り道をします。日本とアメリカは「大学の位置づけ」違うんだよ。日本の場合「大学」は「社会人となる人が社会人として活躍するための基礎学」を学ぶところ。

基礎を大学で学んで「企業」でさらに深める。たとえば、日本なら「ノーベル賞」を「企業の人がとっちゃう」なんてこともある。それは日本の最高技術ノウハウが「企業にある」ってこと。これが「日本タイプ」と言われるもの。
 
ところが、欧米は、そうじゃない

「企業」が「大学院の教授」なんかと「提携」
して「スポンサード」して「大学院と共同で研究を深める」企業にとっての「最高研究機関」は「企業の研究室」ではなく「大学院」なんだ。

だから「大学院」こそ「最高機密情報のある企業の最高研究機関」欧米の場合「大学院出身者」の方が「企業のベテラン」より「最高ノウハウを持っている」というような状況になってるわけ。
 
たとえば「Theodore Levitt(セオドア・レビット)博士」と並ぶ「マーケティング理論の【編纂家】である フィリップ・コトラー教授」は「コーンフレークのケロッグ」から資金提供を受けて「ケロッグ大学院」というマーケティング研究施設を作ってる。

現在、この「ケロッグ大学院」「マーケティングの世界差広報の研究施設」とも呼ばれていたりしるんだね。こういうところがわかっておくと マーケティングの本を読むのが楽しくなるよ

話を戻します。「Theodore Levitt(セオドア・レビット)博士」の何が面白いか? って、実際に本を読んでみればわかります。「比喩」と「毒舌的ウィット」と「たとえ話」が実に巧妙で面白い

この「毒舌(ブラックジョーク)」が、たまりません。それを言うのが「ハーバード大学 名誉教授」だから「足元をすくって転ばそう」なんて人も出てこない。このあたりが「痛快」で、たまらなかったりする。

読んでごらん。コトラー博士や、ドラッガーを読んで わからん・・・と思ったら「Theodore Levitt(セオドア・レビット)博士」の本を読む。それでも、わからん。ってなったら「ランチェスター入門」を読む。

それでも、わけわからん。と思ったら「M.T.コープランド論」を「ネット検索」して調べる。そこまで戻ったら、全部「つながる」。つながったら「なーんだ、マーケティングって楽勝じゃん♪」ってなるから。

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3)後の発展理論

 
セオドア・レビット博士が唱えた理論は数多く後になっても登場する。ここでは、その部分も、少し取り上げておきたい。特に代表的なものを3つピックアップしておこうと思う。

1)「 マーケティング近視眼」という概念を発表した
2)「製造業のサービス化」を予見した
3)「顧客管理の重要性」を説いた

 
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1)「 マーケティング近視眼」という概念を発表した
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この理論は次の3つの本の中に紹介されているよ。要約すると【成功した企業が衰退していった原因は、経営者が「マーケティングの近視眼」に陥ったからだ】と論破している。

論破っていうか、この先生、本当に「おもしろい」んだ。ジョークというより「ブラックジョーク」が、皮肉っぽくなくて「痛快」で。読んでいると「わっはっは♪」って笑っちゃうような・・・
 
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「マーケティングの近視眼が会社を滅ぼす」という格言は、物の見事に色々な業界に当てはまっていたりする。カンタンに言うと「卑屈に謙遜した 職人のオヤジ的な経営者発言が会社の未来を滅ぼす」ということ。
 
実例は本当にたくさんある。世界を席巻していたアメリカの航空会社の経営者が「我が社は人を安全に運ぶ会社だ」と言っているうちに、業界ごとぶっ飛んでしまったという40年前のアメリカ航空業界・・・
 
逆に成功した例「ウォルト・ディズニー」・・・ディズニーは自分の創造した映画やそのキャラクターたちがもっと多くの場所で活躍できるとTレビット発想で考えた。
 
ミッキーマウスやドナルドダックを使ったテレビ番組の制作を開始。さらにカリフォルニアやフロリダにディズニーランドを創ってディズニー映画のテーマパークとして大成功させています。これがTレビット発想

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日本で成功している代表的な例は「京セラ」。もし、稲盛和夫 社長が「自分たちを松下電器の下請け、ブラウン管の部品屋」と自分の会社のことを言っていたら、絶対に今の「京セラ」は存在してなかったろうね
 
稲盛和夫 社長は、自分の会社のことを【ハイテク機器の絶縁素材「セラミック」の専門メーカー】と社外にも社内にも発し続けていたんだ。だからこそ シリコンバレーへの売込みもできた。
 
たとえば、今の日本の自動車産業・・・ 日常的にネガティブなニュースが流れているけど、もし「Tレビット博士」がコンサルしたら「損保会社を買収せよ! 車とセットで保険を売れ!」と言っているだろうと思う。

「どこ見て仕事してんだよ。」みたいな説教臭い言い方をしないんだ。この大先生・・・「あなた、目が悪くなってない? ちょっと近眼入ってきてるよ。メガネ買ったら?」みたいなブラックジョーク的な優しい言い回しをするのが、この「大先生」の「楽しい」ところ

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日本にも「京セラ」の他に成功例はいくつもあるんだよ。たとえば・・・
 
昭和生まれの「自動車屋」の1人「戦後復興にF1サーキットを日本に作るぞ」と大風呂敷を広げた。でも、本当に「鈴鹿」に作っちゃった。その人は「飛行機も作っちゃえ」と言った。そしたらプライベートジェットの開発と販売で現在 世界トップの地位
 
そして、今、日本を代表する「自動車メーカー」「ムービングカンパニーになる」と宣言している。これ・・・ とっても素晴らしいことなんです。
 
「車屋が、自分のことを車屋です。と謙遜していると、どんどん衰退していく。自分たちが【一体何を社会に提供しているのか?】を もっと俯瞰的に見直して会社の未来を考えよ! 」というのがTレビット博士の発想。
 
 
ここで、わかっておかなきゃいけないこと。それは「大風呂敷」を広げる時は「ランチェスター理論」を使え!と言っているということ。

ランチェスター論を学んでいない人ほど、よっしゃわかった。大風呂敷を広げてやる。「オレは、なんかわからんけど、世界征服してやる♪」とか「おバカなこと」を言い出す。
 
そうじゃない。まったく違う。ぜんぜん違う。まるっきり違う。完全に違います。

宣言するなら「差別化戦略の発展型の宣言をしなさい」「ミート戦略の発展型の宣言をしなさい」と言っている。つまり「M.T.コープランド」だけでなく「ランチェスター論」もちゃんと勉強し直せ!と言っています。
 
その「差別化戦略の発展型の宣言をしなさい」「ミート戦略の発展型の宣言をしなさい」の「宣言」には「M.T.コープランド理論」の「企業=半分 公としての在り方」も、しっかり匂わせておきましょう。そう言っているわけです。
 
この思考は、新1万円札の顔にもなる「渋沢栄一」論 にもつながるものがあります。「社会にいかに役立つか?」が企業価値を決める・・・(これ、後に「ドラッガーの紹介」の時にでも、もう少し詳しく紹介しようと思っています)
 
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いや。軽く説明しない方が良いなぁ。後の方になるけど、別立てで ちゃんと案内します。そうした方が良い。「企業の事業は 半分は おおやけの活動」・・・ これ、別に紹介する。大事な話だから。 


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2)製造業のサービス化を予見した
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現在ではパソコンや家電、工場用機械などのメーカーにとって、購入した顧客へのアフターケアは当たり前のものになっちゃった。むしろ商品の品質よりも、修理や交換品への対応といったサービスを魅力だと感じる顧客も多いだろうと思う。

昔は、そうじゃなかったんだ。「モノ」という「目に見える物体」を売っていた。「便利をまるごと売る」みたいな発想じゃなかったんだ。

若い人たちには「昔はソフトは低価値のモノ重視」=「土の時代」。今は「ソフトの方が重視される」=「通信によるフォローまで含めた商品」=「風の時代」。とか言った方が通じそうだね。

レビット氏は、1960年から「ほとんどの工業製品の中核的価値はサービスによってもたらされる」として、商品そのものとサービスの関係が逆転する可能性を予見していたわけ。

つまり「50年前」に「風の時代が来るぞ♪」って言い続けてきてた人。難しい言い回しにすると製造業におけるサービスは単なる付加価値だとされていた当時から見て、先見の明のある指摘ってことになる。
 
私のレポートを読んでいる人は、もう気がついていると思うけど、レビット名誉教授は「みんな「M.T.コープランド論」を古いなどと思ってないで、再度復習しなおせ!」「ハーバード大学の名誉教授という立場」を活用して言い放っているだけなんだ。

結局、時代が進化して「マーケティング」が進化して、インターネットが登場して「Xの2乗方程式」になって、4Gとか5Gが登場して「微分とか積分の解析問題」になったりするけど・・・ 足し算と 引き算が わからんかったら、そんなもん なーんも わからんぞ♪ って言ってるわけ。

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3)顧客管理の重要性を説いた
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リードナーチャリングという言葉を聞いたことはある? リードナーチャリングとは、見込み客と継続的な関係を持ち、徐々に購買意欲を上げることによって実際の購入に結び付ける活動のこと。こういった見込み顧客の育成において、顧客情報の管理は大変重要になってくる。

あぁ・・・ えっと。。。「LINE@」の話です。今は「LINEビジネス」って言うようになったのかな? この「ハーバード大学の大先生」は「LINE@」が登場する 何十年も前に「LINE@」について「こうしたら良い感じになるぞ」って、もう「答」を出しちゃってる人。
 
レビット氏は、現代の マーケティングでは一般的な「顧客管理」の必要性を説いた人物。契約や発注は顧客との長い関係の始まりであり、その後の関係をどのように構築するかが重要であると指摘した。

だから「LINE@」やってるけど、うまくいかない。って人は「レビット先生の本」を読んだら良い。答、書いてあるよ。マーケティングって、こういう話が いっぱいあるから面白いんだ。
 

Webマーケティングや、デジタルマーケティングをやっている人のために、ちょっと突っ込んだ話をしておくと・・・

現在、CRMSFAといった顧客管理に関わる ツールが マーケティングの手法として普及した背景には、レビット氏の功績があると言えるわけ。これも、少しカンが良い人なら 気がつくことだと思います。
 
「リードナーチャリング論」=「M.T.コープランド論」×「ランチェスター論」】です。「どこの企業が 最も顧客に支持される競争をやってるんだろう?」と「2つの理論」を合体させてしまって再認識させた・・・

このカテゴリーの商品は、こういうポイントをおさえておくと売れる=「MTコープランド論」。そして「うちは、この部分に特化した地域一番・マーケット一番の会社(店)」って感じの情報発信すると 強いぞ!って話。ねっ? これ「LINE@」の話にも応用できるでしょう?

お店商売なら「CRM」。鞄持ち営業スタイルなら「SFA」。使う「道具」がちょっと違うけど、基本は同じ。「顧客管理」でしかないから。

あとの方になるけど「今の時代の顧客管理の基本理論」である「ONE to ONE マーケティング」についても説明します。「Cookie活用」の前に「顧客管理の基本論」がわかってると、もっともっとWebマーケティングは面白くなる。
 
 
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4)まとめ

 
ですから「M.T.コープランド論」「ランチェスター理論」がわかっていないと、ここらへんから先が「さっぱり」わからなくなるんだよ。。さらに「ピーター・ドラッガー」「独特の、普通の人には 分かりにくい言い回し」「レビット教授の言う理論」を「実現する人を育てよ」と言っている。
 
さらに「フィリップ・コトラー」「レビット教授」「ドラッガー教授」の言っている理論までを全部「編纂」して「これがマーケティング大辞典です」というものを作った。なので「大辞典の一部だけ」勉強しても、なーんもわからん。という話になってしまうんだ。
 
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レビット博士が亡くなって、かれこれ20年ほど が経とうとしているけど・・・ 今、改めて このようなレポートを書いてみてコトラー博士と並んで 世界のマーケティング2大巨匠と言われるTレビット理論を 知らずして、マーケティングを語るなかれ・・・と、思ってしまうわけ。

まぁ、調べてごらんよ。レビット先生の話の面白さだけでも伝わったら、今回の話を投稿した意味は、十分にあると思う。


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