書肆侃侃房 web侃づめ

出版社の書肆侃侃房のウェブ連載マガジン「web侃づめ」です。近刊・新刊の情報もお知らせ…

書肆侃侃房 web侃づめ

出版社の書肆侃侃房のウェブ連載マガジン「web侃づめ」です。近刊・新刊の情報もお知らせしていきます。 http://www.kankanbou.com/

マガジン

  • 書肆侃侃房営業部より

    書肆侃侃房営業部が近刊やフェア、イベントなどの情報をお届けします。

  • 本のあるところ ajiro

    福岡・天神の本屋&カフェ。海外文学と詩歌を中心とした書籍を販売。トークショー、読書会、歌会などのイベントも開催しています。 http://www.kankanbou.com/ajirobooks/

  • 北村紗衣「素面のダブリン市民」

    1年間アイルランドのダブリンに住むことになった『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』著者の北村が、ゆるい感じでアイルランド生活について発信します。

  • 北村紗衣「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」

    2015年10月から2023年12月まで、サイゾーのウェブサイトであるwezzy(当初はmessy)で連載されていたシリーズのアーカイブです。映画や演劇、小説から時事問題、人生にかかわるいろいろなことまで、フェミニスト批評やクィア批評の観点から切り込んでいきました。一部は書肆侃侃房より書籍としてまとめられ、刊行されています。2024年4月のwezzy閉鎖に伴い、書肆侃侃房ウェブサイトに引き取っていただくことになりました。 ※書籍版『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』(書肆侃侃房、2019年)に未収録の記事を掲載。

最近の記事

★特典ステッカー付★「短歌とお出かけ!書肆侃侃房短歌フェア」開催情報

書肆侃侃房では、この夏から「短歌とお出かけ!書肆侃侃房短歌フェア」を全国の書店で開催します! フェア開催店舗では、書肆侃侃房の短歌カタログ「31文字の世界」最新版を配布しているほか、このフェアだけの購入特典として「お出かけ短歌ステッカー」全11種類をプレゼント! フェア対象商品をお買い上げの方が対象の お出かけ短歌ステッカー!! ☆☆☆フェア開催書店☆☆☆(2024/7/22更新) ※必ずしもすべてのお店の開催状況を網羅してはおりません。書籍・記念冊子・特典の在庫状況は

    • 【本のあるところajiro】『パンクの系譜学』刊行記念 川上幸之介×江上賢一郎「文化が開く運動への地平 パンクの叫びが解き放つもの」(7/27)

      『パンクの系譜学』刊行記念 川上幸之介×江上賢一郎「文化が開く運動への地平 パンクの叫びが解き放つもの」 ★お申し込みはこちら ①会場参加チケット  ※学割対象はこちらから ②配信視聴チケット  なんだか怒っていて騒がしく、ケバケバしい印象を与えるパンクですが、その根底には私たちが当たり前だと考える、一般的な社会規範への挑戦がありました。  ありふれた身近なものを自由に組み換え、ないものは自分で作るDIY。言いたいことがあれば、詩を書き、誰でも弾ける3コードで演奏し、叫び

      • 【本のあるところajiro】『泣いたって変わることは何もないだろうけれど』刊行記念パク・ジュン×石松佳対談「アンニョン、言葉たち」(8/1)

        『泣いたって変わることは何もないだろうけれど』刊行記念パク・ジュン(詩人)×石松佳(詩人)対談「アンニョン、言葉たち」 『泣いたって変わることは何もないだろうけれど』刊行記念ポエトリーツアーで来日する著者のパク・ジュンさんと、詩人の石松佳さんとの対談イベントを開催します。 ★お申し込みはこちら ①会場参加チケット  ※学割対象はこちらから ②配信視聴チケット 韓国語で紡がれた同時代の詩の言葉を贈る「セレクション韓・詩」シリーズ(クオン)の最新刊として、詩人パク・ジュンさ

        • 【素面のダブリン市民】第3回 ブルームの日(北村紗衣)

           先日、6月16日は「ブルームの日」(Bloomsday、ブルームズデイ)でした。ブルームの日というのはジェイムズ・ジョイスが1922年に刊行した小説『ユリシーズ』の主人公であるレオポルド・ブルームからとっています。ジェイムズ・ジョイスは1882年にダブリンで生まれたアイルランドの作家で、詩・戯曲・小説など幅広い分野の著作を残しましたが、小説が最も有名で、20世紀文学において高く評価されている小説家のひとりです。代表作である『ユリシーズ』は1904年6月16日のダブリンを描い

        ★特典ステッカー付★「短歌とお出かけ!書肆侃侃房短歌フェア」開催情報

        マガジン

        • 書肆侃侃房営業部より
          31本
        • 本のあるところ ajiro
          65本
        • 北村紗衣「素面のダブリン市民」
          3本
        • 試し読み
          69本
        • 北村紗衣「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」
          71本
        • 崔盛旭(チェ・ソンウク)「極私的」韓国大衆文化論序説
          6本

        記事

          【試し読み】『ロシア文学の怪物たち』より松下隆志(「はじめに」)

          はじめに 誤解を恐れずに書くが、ロシア文学は危険だ。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻によって現実に世界秩序が大きく揺れ動いている今日、それは劇薬ですらあるかもしれない。 「政治と文学」を切り離すことはもはや不可能だ。もちろんそれは、文学が政権の立場を代表しているか否かとかいった、そういう単純な話ではない。軍事侵攻の直後には、ボリス・アクーニン、リュドミラ・ウリツカヤ、ウラジーミル・ソローキンといった、世界的にも名の知られたロシアの作家たちが連帯して戦争反対を表明した。

          【試し読み】『ロシア文学の怪物たち』より松下隆志(「はじめに」)

          2024年夏 書肆侃侃房フェア&イベントin文喫 栄

          2024年4月23日にオープンした文喫 栄(愛知県名古屋市中区栄4丁目1番1号 中日ビル2F)で現在、書肆侃侃房フェアを開催中です。また文喫 栄のオープンを記念し、豪華ゲストが登壇する書肆侃侃房の新刊刊行記念イベントを連続開催します! ① 2024年6月22日(土)19:00~20:30 『ねむらない樹vol.11』『現代短歌パスポート3』刊行記念 榊原紘さん×上坂あゆ美さんトークイベント 「萌えと美学の短歌論」(配信・アーカイブあり) ▼お申込みはこちら https:/

          2024年夏 書肆侃侃房フェア&イベントin文喫 栄

          【本のあるところajiro】「生き物係は整わない〜人間と非人間のあいだ」『汚穢のリズム』(左右社)刊行記念座談会(7/20)

          『汚穢のリズム』(左右社)刊行記念座談会 「生き物係は整わない〜人間と非人間のあいだ」 酒井朋子×奥田太郎×中村沙絵×福永真弓 ①会場参加チケット ※学割対象はこちらから ②配信視聴チケット 私たちはみな、いろんな生き物といろんな仕方で付き合って生きています。そのなかで私たちは、時にそうしたものを「きたないもの、おぞましいもの」として隔離・清掃・美化します。そこに潜む、学知の言葉では端的に拾い上げられない何か重要なことを求めて、人類学、倫理学、環境社会学などの視点をもった

          【本のあるところajiro】「生き物係は整わない〜人間と非人間のあいだ」『汚穢のリズム』(左右社)刊行記念座談会(7/20)

          【本のあるところajiro】「フーリエを笑いものにするとき、われわれは何を犠牲にしているのか?」『フーリエの新世界』(水声社、二〇二四年)刊行記念 福島知己×小澤京子×逆卷しとねトーク(7/15)

          『フーリエの新世界』(水声社、二〇二四年)刊行記念トーク 「フーリエを笑いものにするとき、われわれは何を犠牲にしているのか?」 福島知己×小澤京子×逆卷しとね ★お申し込みはこちら ①会場参加チケット  ※学割対象はこちらから ②配信視聴チケット 猫と花を愛し、狭いアパートで生涯を孤独に過ごした独居老人。海水がレモネードに変わり、五つの月によって夜の闇が照らされ、敏捷かつしなやかに動いて生活の利便を増進させる第五の肢が臀部に生えてくると予言した超絶奇人。教えを乞う弟子たち

          【本のあるところajiro】「フーリエを笑いものにするとき、われわれは何を犠牲にしているのか?」『フーリエの新世界』(水声社、二〇二四年)刊行記念 福島知己×小澤京子×逆卷しとねトーク(7/15)

          【素面のダブリン市民】第2回 ダブリンの住宅事情(北村紗衣)

           アイルランドでは6月7日にEU議会の選挙があるので、今ダブリンは選挙のポスターがそこらじゅうに貼られています。今回のEU選挙では、これまでと違う点がひとつあります。それはホームレスの人が投票できるようになったということです。  日本も含めてたいていの国では、住所が無い人は有権者として登録をすることができず、さまざまな社会保障サービスからも疎外されてしまいます。ところが2022年にアイルランドの法律が改正され、住所不定の人でもホームレスチャリティ団体を住所として投票のための

          【素面のダブリン市民】第2回 ダブリンの住宅事情(北村紗衣)

          【本のあるところajiro】『あとがきはまだ』刊行記念俵万智×渡辺祐真トークイベント「今の短歌 俵万智の今」(6/10)

          『あとがきはまだ』刊行記念俵万智×渡辺祐真トークイベント「今の短歌 俵万智の今」(6/10) ★お申し込みはこちら ①会場参加チケット ※学割対象はこちらから ②配信視聴チケット 本のあるところajiroに俵万智さんがやって来る! この春、俵万智さんの選歌集『あとがきはまだ』が発売されました。あの『サラダ記念日』から最新作『アボカドの種』までの全歌集から選りすぐった220首が収録されています。 俵万智さんご自身とともに短歌を選んだのは、書評家の渡辺祐真(スケザネ)さん。

          【本のあるところajiro】『あとがきはまだ』刊行記念俵万智×渡辺祐真トークイベント「今の短歌 俵万智の今」(6/10)

          『韓国映画から見る、激動の韓国近現代史 歴史のダイナミズム、その光と影』崔盛旭 イベント登壇情報

          【イベント情報】①B&B(東京)2024年5月11日(土)【終了】 崔盛旭×岡本敦史 「見える歴史と、見えない歴史を繋ぐために」 『韓国映画から見る、激動の韓国近現代史』(書肆侃侃房)刊行記念 https://bookandbeer.com/event/bb240511a_movie/ ②KBC シネマ(福岡)2024年6月8日(土)午後(時間未定)【終了】 崔盛旭 KBC シネマでの映画『罪深き少年たち』の上映後に、 「俳優ソル・ギョングを語る」と題した崔盛旭さんに よる

          『韓国映画から見る、激動の韓国近現代史 歴史のダイナミズム、その光と影』崔盛旭 イベント登壇情報

          【本のあるところajiro】『ココロさえずる野鳥ノート』刊行記念mililieトークイベント「ココロさえずる野鳥トーク!」(6/22)

          『ココロさえずる野鳥ノート』刊行記念 mililieトークイベント 「ココロさえずる野鳥トーク!」 ★お申し込みはこちら ①会場参加チケット ※学割対象はこちらから ②配信視聴チケット 私たち人間にとって、最も身近な野生動物とも言える鳥。
意識しなければ気付かないけれど、少し興味を持って見てみるだけで、思いもよらぬ様々な種類の野鳥を日々の生活の中で見つけることができます。
ほんの少しの興味に始まり、ほんの少しだけでも鳥のことを深く知れば、鳥への愛がグッと深まる。 今年の4

          【本のあるところajiro】『ココロさえずる野鳥ノート』刊行記念mililieトークイベント「ココロさえずる野鳥トーク!」(6/22)

          【本のあるところajiro】橋本智保さんと読む『詩と散策』小さな読書会(5/27)

          『橋本智保さんと読む『詩と散策』小さな読書会』 刊行からこれまで、たくさんの方に愛されてきたハン・ジョンウォン著『詩と散策』。今回は訳者の橋本智保さんの来福に合わせ、小さな読書会を開催します。橋本さんと感想や意見を交換できる貴重な機会です。ぜひご参加ください。 日時:2024年5月27日(月)19:00〜20:30(開場:18:45) 参加費:1100円(お申込みは以下のリンクから) https://ajirobooks.stores.jp/items/663516e80

          【本のあるところajiro】橋本智保さんと読む『詩と散策』小さな読書会(5/27)

          【本のあるところajiro】『エドワード・サイード ある批評家の残響』刊行記念 中井亜佐子×柿木伸之「声を聴く批評の残響に耳を澄ます──今、サイードの批評が問いかけるもの──」(5/30)

          『エドワード・サイード ある批評家の残響』刊行記念対談 中井亜佐子×柿木伸之「声を聴く批評の残響に耳を澄ます──今、サイードの批評が問いかけるもの──」 ★お申し込みはこちら ①会場参加チケット ※学割対象はこちらから ②配信視聴チケット 中井亜佐子さんの『エドワード・サイード ある批評家の残響』(書肆侃侃房)は、今年1月、イスラエルによるパレスチナのガザ地区への軍事攻撃が続くさなかに世に送られました。サイードが読解の対象としたジョセフ・コンラッドの作品などを研究してきた

          【本のあるところajiro】『エドワード・サイード ある批評家の残響』刊行記念 中井亜佐子×柿木伸之「声を聴く批評の残響に耳を澄ます──今、サイードの批評が問いかけるもの──」(5/30)

          【素面のダブリン市民】第1回 プロローグ(北村紗衣)

           皆さんこんにちは。今日から『素面のダブリン市民』の連載を始めることになりました、北村紗衣です。ふだんはシェイクスピア、フェミニスト批評、舞台芸術史を研究している他、映画批評なども書いています。書肆侃侃房からは『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』を2019年に刊行し、もとになったウェブサイトwezzyの連載の一部もWeb侃づめのアーカイブにありますので、興味がある方は見て頂けますと幸いです。  『素面のダブリン市民』では、私が1年間、サバティカルで滞在することになったアイルラ

          【素面のダブリン市民】第1回 プロローグ(北村紗衣)

          【試し読み】山野辺太郎『恐竜時代が終わらない』冒頭より

          山野辺太郎『恐竜時代が終わらない』 *** 山野辺太郎『恐竜時代が終わらない』冒頭より   ただいまご紹介いただきました岡島謙吾です。ふだんは所沢のスーパーの鮮魚売り場で働いています。どうも皆さん、こんにちは。  わたし、講演というのは初めてなんです。生まれてこのかた半世紀、誰かの講演を聴きに行ったことさえありません。講演とはどんなものかもよくわかっていないのに、こうしてしゃべりはじめているわたし。本当にこんなことが起こってるんでしょうか。自分でもびっくりしています。いま

          【試し読み】山野辺太郎『恐竜時代が終わらない』冒頭より