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コミューンのコミュニティマネージャーになった話

2022年1月にコミューン株式会社(以下、コミューン)に転職をしました。この記事では以下の内容を書いています。

・転職活動で感じた不安との向き合い方
・コミュニティとの出会い
・コミューンに転職した動機と経緯

この記事が「将来が不安」「どうせ自分なんて・・・」と思っている方の目に留まって、不安を少しでも払拭することができたら嬉しいです。

全くうまくいかなかった転職活動

「自分には価値がないのではないか?」と悩んだことがあなたにはありませんか?私には悩んだ過去があります。悩んだキッカケは転職活動でした。
私は医療従事者を対象にした転職エージェントとしてキャリアを10年以上積みましたが、「もっと長期的に顧客と伴走をしたい」「コミュニティ運営を行いたい」と思うようになり、CS(カスタマーサクセス)にジョブチェンジを決意しました。しかし、CSとして内定を得るまでに7か月もの期間を要しました。

当時の私はすぐに内定を得ることができると思っていました。何故なら私は複数の人材紹介会社で営業成績No.1に何度もなり、課長職にも就いていたので自分にはそれなりの市場価値があるだろうと自負していました。
でも、いざ転職活動を行うと書類選考がほとんど通らない・最終選考で落ちるという現実を強制的に目の当たりにしました。転職活動が長引けば長引くほど「自分には市場価値が無いんだ・・・」と思うようになり、弱音を餌に不安感は毎晩大きくなっていきました。

山村暮鳥の詩

私はよく他人から「悩み無さそうだよね」と言われますが、内面は結構落ち込みやすい性格です。転職活動中も何度も落ち込んでいたのですが、その度に『自分は光をにぎっている』という詩を読んでいました。『自分は光をにぎっているという詩は100年以上前の詩ですが、思うように進まない転職活動とリンクし、心の支えになりましたので紹介します。

自分は光をにぎつてゐる
いまもいまとてにぎつてゐる
而(しか)もをりをりは考へる
此の掌(てのひら)をあけてみたら
からつぽではあるまいか
からつぽであつたらどうしよう
けれど自分はにぎつてゐる
いよいよしつかり握るのだ
あんな烈しい暴風(あらし)の中で
掴んだひかりだ
はなすものか
どんなことがあつても
おゝ石になれ、拳
此の生きのくるしみ
くるしければくるしいほど
自分は光をにぎりしめる

ちなみに当時の私はこの詩に出てくる「光」「からっぽではあるまいか」「おゝ石になれ、拳」を以下のように解釈していました。

光:CSに転職してコミュニティ運営をするという目標
からっぽではあるまいか:市場価値
おゝ石になれ、拳:CSに転職をするという意思

コミュニティとの出会い

小島英揮さんが書いたコミュニティマーケティングを読んでコミュニティを知った方も多いかと思いますが、例に漏れず私もそのひとりです。

この本との出会いは本当に偶然でした。休日に家族と公園に出掛けたときの帰りに立ち寄った本屋で「なんか視線を感じる」と思い、立ち止まったときに小島英揮さんの「コミュニティマーケティング」の本が店頭に並んでいるのを見つけました。

▼本の帯の小島さんから視線を感じた▼

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本と目が合うというと「??」と思われるかと思いますが、私はビジネス本を購入する時は3つの行動パターンがあります。

パターン①:自分の現在の課題を認識し、その課題となる単語を検索してヒットした本の中で口コミが多い・高い本を購入する。
例)論理的思考が課題ならば「論理的思考」とAmazonで検索をする。

パターン➁:SNSのフォロワーさんが読んでいる本(AND 自分の業界にも関連性がある)

パターン③:目当ての本もなく本屋に行き、目が合った本

小島さんの本はパターン③でした。これまでの私の経験上、目が合った本は面白かったので躊躇うことなく、すぐに手に取ってレジに向かいました。案の定、とても面白くて何度も何度も読みました。この本を読んだことをキッカケにコミュニティを立ち上げたい!という目標が出来ました。

▼文字通り擦り切れるほど読んで付箋だらけになった本▼

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(目が合った帯はいつの間にか千切れていつの間にか紛失してしまいました・・・。「帯は要らないのであげるよ!」という奇特な方がいたら是非、私にください!)
※2022.01.20追記:HiCustomer株式会社の高橋さん(@ayumut)から帯をいただきました!!

タイトルなし

長い転職活動の果てに内定をいただいた医療系SaaS企業に入職を決意したのも小島さんの本がキッカケでした。役員の方が小島さんの本を読んでおり、「コミュニティマーケティングの本を知っていますか?当社ではコミュニティを立ち上げたいと考えているのですが関心はありますか?」と質問をされました。
コミュニティを立ち上げるにあたり、経営者・役員への交渉が大きな壁のひとつだと感じていたので「入社してすぐにコミュニティを立ち上げるチャンスがある」と思い入職を決意しました。

コミュニティの立ち上げ~SHIPのコミュニティリーダー

コミュニティの立ち上げにあたり、プラットフォームをリサーチしていると、コミューンが一番最初にHitしました。SNS経由で問い合わせを行うとすぐにセールスの方から連絡があり、商談の場をセッティングしてもらいました。複数社に問い合わせを行いましたが、担当の近藤さんの手厚いフォローが決め手となり、コミューンを導入してコミュニティを立ち上げることが社内で決定しました。

commmuneを導入すると、コミュニティ施策およびツールの活用支援のためにカスタマーサクセス担当が専任でつきます。自社を担当してくれたのは駒谷さん塚原さんで、とても質の高い支援を受けることができました。コミュニティを立ち上げるには様々なノウハウやコツが必要です。未経験者が自力で立ち上げるよりも、こういった導入後の支援を受けられる方が成功確率が上がると考えたのも、commmuneを導入した大きな理由です。

コミューンは、自社でも「SHIP」と呼ばれるcommmuneユーザーのためのコミュニティを形成しています。当時、クライアントの立場としてカスタマーサクセスやコミュニティ施策に取り組む方々と情報交換ができて非常に有益でしたし、勉強になりました。

自社コミュニティの立ち上げを推進したり、SHIPで他社のコミュニティマネージャーの方々と交流を進めていたある日のこと、SHIPのコミュニティリーダーへの就任を打診されました。コミュニティリーダーというのは、実際にコミュニティを運営する主体(SHIPにおけるコミューン社)ではなくユーザー(SHIPにおける導入顧客)の中から選ばれる、熱量の高いコミュニティ運営の協力者です。一般的にコミュニティの活性化にはコミュニティリーダーの存在が欠かせないといわれています。

打診を受け、最初は正直「え?なんで私??」と戸惑いました。なぜならば、その時点でコミュニティ立ち上げ準備には尽力していたものの、実際にはまだオープンしておらず、これといった実績も無かったからです。しかし「これは成長できるチャンスなのでは?」と思い、上長に相談したところ許可を得られたこともあり、打診をお請けしてSHIPのコミュニティリーダーに就任しました。

SHIPのコミュニティリーダーになってから早々に3つのメリットがありました。

メリット①:社外で仲間が出来る(SHIPには私以外にもコミュニティリーダーがおり、その方たちと交流が出来たのは大きかった)
メリット➁:コミュニティ内でアウトプットをすることでモチベーションが上がる(コミューンが行う心理的安全性の作り方を併せて学ぶ)
メリット③:他社のコミュニティマネージャーのアウトプットを見て自分のレベルを知る(自社のコミュニティへの転用も併せて考える)

SHIPは「Success through the community(コミュニティを通じて成功する)」をビジョンに運営されており、私はそのビジョンに共感したので積極的に活動に参加しました。何故ならコミュニティ経験のある方は少なく、ほとんどの方がコミュニティマネージャー未経験で立ち上げを行っています。小島さんの本や他社事例をnoteなどで読んで基本的なフレームワークを知ることが出来きますが、いざ実践をしようとしても顧客・業界・プロダクトによってコミュニティのゴールやプロセスが異なってくるので「自社ではどうやってコミュニティを立ち上げればいいのだろうか?」と悩みます。私も例に漏れずとても悩みましたが、皆さんはどうだったでしょうか?
コミュニティマネージャーの経験者の知人がいればすぐに相談が出来ると思いますが、前述のとおり、まだまだ経験者は少ないので相談が出来る環境がある方は少ないです。その為、現在では以下の2つの方法でしか相談が出来ないのですが・・・ぶっちゃけハードル、高くないですか?

方法①:他社のコミュニティマネージャーのSNSからDMを送る
方法➁:イベントに参加して主催者に質問をする

「もっと気軽にコミュニティマネージャーが日常的に相談が出来る環境があればいいのに・・・」と常々思っていたのでSHIPのビジョンにコミットするべくMTGへの参加・投稿など積極的に行いました。

Why commmune?

転職活動を開始するとありがたいことにすぐに複数社ほどカジュアル面談・面接の機会をいただきました。どの企業様も本当に魅力的で自分にはもったないほどの環境と条件をご提示していただきましたが、コミューンが頭に浮かびました。その理由はSHIPのコミュニティリーダーとして活動を行うにつれ、色々とみんなで試しながら良い形を見つけていくことにやりがいを感じていたからです。またコミューンに転職をすることへのメリットも自分にもあると思いました。

①コミュニティ経験・知識が豊富な駒谷さんがいる
➁超本質主義を身につけて成長が出来る

そこでダメ元で駒谷さんにTwitterのDMを通して相談をさせていただきました。

「SHIPのコミュニティマネージャーは専任ポジションとして採用計画は予定されていませんが・・・金子さんの想いは受け取りましたのでお待ちください。」
という返信をいただきました。

その後、駒谷さんの社内交渉のお陰で面接の機会を得ることが出来ました。
無事に最終選考も通過してSHIPのコミュニティマネージャーとして内定をいただくことができました。(誤解が無いように念のため書きますが、特別扱いは無く一般応募と同様に3次面接まで行いました。)

自分は光をにぎっている

前回は内定を得るまでに7か月という期間を要しましたが、今回は約1か月ほどで内定を得ることが出来ました。勿論、不安が無かったか?というと不安はありました。(何故なら転職先が決まる前に退職を申し出たので)その度に「自分は光をにぎっている」の詩を思い出しては読みました。しかし、フェーズが異なるからか解釈が変わっていることに気が付きました。

<前回の転職活動時の解釈>
光:CSに転職してコミュニティ運営をするという目標
からっぽではあるまいか:市場価値
おゝ石になれ、拳:CSに転職をするという意思
<今回の転職活動時の解釈>
光:仲間と共にコミュニティにおけるベストプラクティスを見つけるという目標
からっぽではあるまいか:コミュニティマネージャーとしての経験
おゝ石になれ、拳:SHIPへの想い

詩には「くるしければくるしいほど自分は光をにぎりしめる」とありますが、これは私は光(未来の目標)を信じて頑張れ!というメッセージだと思っています。私はそう捉えて、日々心掛けて行ったことが3つあります。

①成長のチャンスを感じたら迷わず飛び込む
➁Takeを求める前にGiveをする
③関心のあるコミュニティには積極的に参加をする(アウトプットもすると更GOOD!)

また行動をしていると人との出会いがあります。人との出会いによって人生が非連続に変わり、私はキャリアアップが出来たと思っています。
これからSHIPという船で新しい航海(キャリア)を始めますが、近い将来に私はひとりで悩んでいるコミュニティマネージャーの光となりたいと考えています。そして、コミュニティがもっと企業戦略のひとつとして認知されるように目指して活動していきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
(この記事があなたの不安を少しでも軽くすることが出来たならば嬉しく思います。)

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