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vol.4 「想像力」を考える。

想像力。 imagination (イマジネーション) の方。


GW後半、友人の紹介で初めて「読書会」に参加した。
20代の人たちが本の紹介とそれに関するディスカッションを行う。

非常に勉強になった。頭がグルグル回るこの感覚は、大学院での授業以来で終始ワクワクした。


この会に参加して、あるキーワードが思い浮かんだ。


「想像力」である。



この読者会に参加していた人たちの口からは、「もしも○○だったら〜」「もしもそうだったことを想像するのが好き」などと、目の前の現実や常識に囚われず、一旦想像してみて、そうなるにはどうすれば良いのか現実と事実と照らし合わせて考えていた。




「想像力」にはどんな力があるのだろうか。




1つに、想像力は、何かを「創造」する力に繋がるのではないか。

『未来記憶』 (池田貴将 著, サンマーク出版) の中でも、想像力についての記述があった。

簡単にまとめると、

想像力

可能性を考える「もしも〜」

行動に移してみたくなる

楽しい

選択肢が広がってる


ポジティブな方向に想像が膨らむと、行動してみたくなる。
想像力が、その「もしも」を行動に移すきっかけになっている。



もしも英語が喋れたら。

駅のホームで外国人に話しかけられても大丈夫だな。 

海外ドラマも吹替じゃなくて字幕で楽しめるのか。

英語が話せるなら、日本じゃないところにも住めるのかな。

日本じゃないとこで仕事したり、生活するの楽しそうかも。

よし、英語学習頑張るか。

あ、知り合いに留学してた友人がいたな。

どんなふうに英語勉強していたか、話聞いてみようかな。

全然会ってないけど、これを機に連絡してみよう。



こんな具合で。新しい出来事が生まれる。新しい出会いが生まれる。

想像力は、新しいものを生み出すきっかけとなる。




2つに、想像力は、誰かを「思いやる」力に繋がるのではないか。


自分の過ごしている時間帯。所属しているコミュニティ。日本という国。


その外の世界や人々に思いを馳せて。



自分が寝ている間に、他の場所ではどんなことが起きているのだろうか。

自分が美味しいご飯を食べている間、他の人たちは何を食べているのか。

自分と意見が違う人は、一体何を考えているのか。

このプラスチックのゴミ、どうなるんだろう。




少し想像するだけで、想像した後の世界は違って見える。



『思考停止という病』(苫米地英人 著, KADOKAWA) という本の中で、

「脳は知っているものしか認識できない」

という記述があった。


想像したものが知識となるわけではないが、想像しておくことで、脳はどこかでそれを思い起こすことができる。


ちょっと立ち止まって想像するだけで、その後の行動が変わる。


多様性の第一歩は、想像力だと思う。


まずは、知ること、知ろうとすること。


言い換えれば、相手を「思いやる」ことではないか。




しかし、想像力にも危険なところがある。

想像だけして、目標を見失ったり、行動に移らない場合。


もしも英語が喋れたら。

将来は困らないかもしれない。

海外とか行けたら楽しいのかもね。

。。。


こんな具合に。想像で満足しちゃう。


「想像」と「想像力」は少し違う。


「想像」とは、 

現実には存在しないもの、あるいは現実の存在とは違ったものを心に思い浮かべること。(コトバンク)

「想像力」は、

目には見えないものを思い浮かべる能力のことである。人は目で見,耳で聞き,手で触れる現実のほかに,想像力で作り出した世界を自分の現実にすることができる。(コトバンク)


私の脳内では、「想像力」と「想像」どっちがおこなわれているのか。

自分に問いかけ続けたい。


画像:アメリカ・ニューヨークにあるセントラルパークにて撮影。セントラルパークといえば、John Lennon Memorial. Imagine. 

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