小説を書く手が止まったから考えるループに入った
「小説を書くことは難しい」
そりゃそうだ、いろんな事が混ざり合って一括りにして「難しい」って思う。
何で難しいって思うのかは本当にさまざま。
表現や文章力、想像力や構築構成、うんたらかんたら。
でも、何で小説を書いてるんだろうと思ったら、やっぱり文章を考えるのが好きだって思った。
日本語の表現って同じような言葉で書いたとしても、受け取り方が違ったり。
敢えて言葉をなくすと、逆に想像力が増えたり。
面白いと思う。
また、やはり小説を読んでいたからというのもある。
小学生の頃は東野圭吾さんの小説を読み、流れるように森博嗣さんの「Vシリーズ」を。中学高校で「S&Mシリーズ」「Qシリーズ」とどんどん読んでいた。推理小説からは少し離れて恋愛小説、そして伊坂幸太郎さんの伊坂ワールドへずぶ濡れ。しまいには、友達について行く時もずっと本を読んでいるくらいに。先生からは逆に心配されていた。サッカーボールは友達ならぬ、「本は友達」状態。そういえば、小説も音読してたな。
でも、この3名の著者は、当たり前ですが表現は違います。
東野さんは現実的でリアリティあふれる、王道な推理小説。
森さんは現実的でありながらもキャラクター重視な、意外とライトな部分もありつつ、描写やセリフには理系的な理解不能だけど優美な表現。
伊坂ワールドは、不思議ですよね、何でこういうキャラクターがいるんだろう。どこから湧いてきたのかわからないけど、一つ一つのセリフがデコピン喰らわすんですよね。カジュアルで軽やかな表現が多い。
もちろん、私の主観です。
よくTwitterやnoteで「小説の書き方」が流れます。
私は絶対それを読みません。
理由は、その通りに書くとなると、「私の表現」ではなくなるから。だったら読まずに、自分で自分が思う通りに書くべきだと思う。あと……マニュアル通りは面白くない……、と個人的に思う。
もちろん、規則とかはあるでしょう。鉤括弧の書き方、数字の書き方、句読点の書き方。それは規則なので沿うべきですが、「キャラクターの描き方」「リアリティさ」「表現の仕方」等は自分の思う通りでいいと思う。そこにツボが入った読者こそがファンになってくれるでしょうし。
なので、私は私の世界を描くし、キャラクターを描く。
文章もそうですが、それを考えるのも好きだ。
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