赤井葵

ただただ垂れ流すだけ カクヨムにも小説を投稿。noteとは違う物語を描いています。no…

赤井葵

ただただ垂れ流すだけ カクヨムにも小説を投稿。noteとは違う物語を描いています。noteの方が投稿率が高いです。 https://kakuyomu.jp/users/semaforo どちらも非商用であれば朗読等に使用していただいて構いません。その際のコメント等は不要です。

マガジン

  • オリジナル短編小説

    短編小説を基本無料で。 不思議な話、怖い話、気持ち悪い話が主です。爽やかでハッピーな話は少ないです。

  • 赤井葵の脳みそ

    哲学者でもないのに、なんか悶々と考えることがあるので、何もせずに頭の中で繰り返すよりも字に起こして手を動かして記録するのも一興じゃないかと。そしてそれが小説のネタになるかもしれないじゃないかと思うわけだがどうだろう。とりあえずは、私の脳みそをほじくり回す雑誌

  • 機械仕掛けの街【有料】

    この街は機械で動いている街。 住んでいる者も機械人間。食べているものや生活も普通の人間とは違う。 その中で唯一の人間である「俺」はそんな機械人間から「人間様」と呼ばれている。 この街に人間は俺しかいない。 だが、そんな街に人間が1人紛れ込んできた。 人間嫌いな俺と、花好きな女性の不思議な物語。

  • ゲーム

    ゲーマーのためのほぼゲーマーによるゲーム情報まとめ

  • グルメ

    グルメ好きのためのグルメ好きによるグルメまとめ

最近の記事

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機械仕掛けの街1

目の前の男は、必死に自身の手で紙を掴んでは口へ運ぶのを繰り返している。口に紙が入るたびに機械音が響き、紙が取り込まれていく。 「やっぱり無地に限るよ。シンプルでさっぱりしていて美味しい」 「そうか」

¥100
    • 仕事場で私の立場が謎。 色々な部門の手伝いをしている。 「何でも屋」って聞こえはいいけど、 「器用貧乏」とも言える。

      • 今回の創作大賞でめっちゃ出し切ってる。 高校生の頃からずっと描きたかった世界観をやっと書けた。 短編ってどんどん書けるから面白い。

        • ゆうれい

           幽霊がいる。  もう何だかそれはわかっていた。  建て付けが悪いわけでも、風が吹いているわけでもないのに扉を閉めてもいつの間にか開いてるし、真夜中に寝ていると、大音量でテレビが点くし、照明がいきなりチカチカと点滅するし、窓に誰かがいるわけでもないのにコンコンと音がする。  その度に無視して来たが、とうとう、幽霊の姿が見えるまでになった。ここまでくると怖いとかよりも迷惑。  そもそも不法侵入だし、見えないからって何をしてもいいわけではない。生前はここに住んでたのかもしれないが

        • 固定された記事

        機械仕掛けの街1

        ¥100
        • 仕事場で私の立場が謎。 色々な部門の手伝いをしている。 「何でも屋」って聞こえはいいけど、 「器用貧乏」とも言える。

        • 今回の創作大賞でめっちゃ出し切ってる。 高校生の頃からずっと描きたかった世界観をやっと書けた。 短編ってどんどん書けるから面白い。

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        • オリジナル短編小説
          17本
        • 赤井葵の脳みそ
          16本
        • 機械仕掛けの街【有料】
          8本
        • ゲーム
          12本
        • グルメ
          1本

        記事

          花の世界

          「お金ってなんだい?」  目の前のカウンター越しの男は不思議そうに見つめる。  それはそうだ。この世界ではお金なんて概念はないのだから。 「まあ、そうだね。僕の生きている世界ではそのお金で物と交換できるんだ。お金は働けば貰えるんだよ」 「ふぅん、それが仕事っていうものなんだね。じゃあ、こういう食べ物とか生活用品は仕事をしなければ貰えないのと同じことだよね」 「そういう感じかな」 「じゃあ、仕事を一回すればお金をたくさん貰えるの?」 「人によって、仕事によって違うんだ」 「

          水溜まりの世界

           水溜まりに入った。  バシャンッと音を立てて波が立つ。  鏡のように映っていたビルや木々、空が揺れ動く。  水溜まりに入る。  吸い込まれるように地面の中へ。  水溜まりの中は音もない。  動くこともできないし、周囲も動かない。  いや、でも揺れ動いている。縦に横に。波打つように車や電信柱、建物と空が。  でも時が止まっているかのように静かで。水の中にいるようだ。

          水溜まりの世界

          大人は苦手だ

           大人は苦手だ。  有機物と無機物で分けるし、「子供だから」って制限してくる。そのくせ「大人の事情」といって隠し事をする。  世界に呑まれて自分を見失って生きている。素直に実直に生きれなくなっている。 「なんで僕と遊んでくれるの?」 「君が遊びたいって言って来たでしょ」  やっぱり大人は苦手だ。

          大人は苦手だ

          子供が苦手だ

          子供が苦手だ。 虫を取ってくるし、暇な時間を楽しめずにすぐにグズるし、周囲のことを考えない。 一緒に遊ぶと必ずふざける。ドッヂボールやスポーツ等、ゲームで負けると不貞腐れる。 「何で私と遊ぶの?」 「子供扱いしないから!」 突拍子のない事を言って大人を惑わす。 やっぱり子供は苦手だ。 #創作大賞2024

          子供が苦手だ

          いつも書きたくて書きたくて、でもオチが見つからない!だから書かない!ってなってるんだけど、書きゃあなんか生まれるんだよね。 タイトルは分かりやすく単調だけど。 ずっと書きたいと思ってたの。サイコパスと泥棒。なんか路線をどっちにするかよね。そしてやっぱり私の癖に転ぶ。

          いつも書きたくて書きたくて、でもオチが見つからない!だから書かない!ってなってるんだけど、書きゃあなんか生まれるんだよね。 タイトルは分かりやすく単調だけど。 ずっと書きたいと思ってたの。サイコパスと泥棒。なんか路線をどっちにするかよね。そしてやっぱり私の癖に転ぶ。

          サイコパス

           壁は白く、光は人工ではない。吹き抜けの2階から、天窓のガラスを突き破って日光が降り注ぐ。辺りは木で生い茂っているため、木漏れ日が綺麗な白を浮き彫りにし、綺麗な黒い影を揺らしている。  光が自然だけのせいか、やはりどこか暗めではある。ただ、この豪奢な家にはこれで十分すぎるほどだった。  壁には独特の、猟奇的な絵画がかけられ、テレビは映画を観るに最適なほど大きな画面。それを囲むようにして白いソファがコの字に鎮座している。その真ん中にはどっしりと構えた木の机。その下には何の模様か

          サイコパス

          黒の少女

           ため息をつく。  手の上で浮いている水晶を見つめて、そこに映り込む様々な少女を見ては息を吐いている。  彼女にとっては退屈であるようだ。 「これが君の理想? いや、良いんだよ。君にとってそういう不思議とも言える少女たちが面白いと思えるのなら」  彼女は真っ黒な三角帽子を支えて、またまた溜息をつく。 「私にとっては普通で、面白みも全くない」  散々にものを言う。 「やっぱり、猫やカラス、影や夜がもっと面白くて楽しいと思わないか?」  その声に浮き足立つかのように影や夜、猫とカ

          だめだ。また失踪したいって思ってる。 もはや人間社会についていけなくなってる。

          だめだ。また失踪したいって思ってる。 もはや人間社会についていけなくなってる。

          生活保護生活受給中メモ

          何でも言って良いよって言われたけど、「何でも」は「できることならね」という意味なのはわかっているので、多分ずっと自身に抱え込むと思うから吐きだめに書く。 文句を口で言えない性格なので、やっぱり文章を書く私は文章に書き換えると整えられるし吐き出せる。口で出ないなら筆で。 ルール ・朝(日祝以外)に施設の担当の人が顔合わせに来る。 ・その日の食費1300円が手渡される。それと同時に前日の食費のお釣りとレシートを渡す。食費と言ってもそれ以外に使うのはOKよく貯金ができると言われる

          生活保護生活受給中メモ

          虹の少女

          「もぉ〜! すんごい待った! 今日は奢ってよ?」 最高の笑顔と愛らしさを持つ声を使って相手に強請る。 女は可愛ければ男を落とすなんて簡単。すぐに食いついて財布の紐なんてゆるゆる。案の定、相手はすぐに了承した。 「え。別れる……?」 意味わからない。奢ってもらったし、今日もデートしてくれたし、今までのは全部嘘ってこと? 「つか、コウちゃんって確かに可愛いけど、ただそれだけっていうか。ううーん……、もっとわかりやすく言うと、彼女と言うより妹? なんかそれじゃない感?」

          透明の少女

          ショーウィンドウの前を通る。 光を通す私の体は、その実体を映さない。そのため、新作の服を囲む透明なガラスは私を認識しない。 「お待たせ! 待った?」 振り返ると、男の人が小走りで近づいてくる。特に急いでいる風でもなく、詫びれている風で困ったような顔をしながら。 「もぉ〜! すんごい待った! 今日は奢ってよ?」 私の近くにいた女の人が嬉しそうに話す。何が嬉しいのかは分からないが。そんなことは私にとっては些末なこと。 「当たり前じゃん。何が良い?」 カップルは早速何処

          透明の少女

          逃げ出したい

          やっと仕事が決まって給料も3回入ったっていうのに、キャッシュカードもデビットカードも通帳もマイナンバーも返されない。 仕事をしている感覚がない。 もういっそ失踪でもしたいくらい辛い。 アトピーもひどくなってるし。

          逃げ出したい