見出し画像

記憶の記録 #6 たこ焼き器

今日のお昼ごはんは、久しぶりにお好み焼きでした。


その時に彼が、「たこ焼き器欲しいなぁ」といって

思い出した弟くんとの夏の記憶をメモします。


私は大学進学と同時に、

実家から2時間半ぐらいの町で一人暮らしを始めました。


その時に父がたこ焼き器にもなるホットプレートを買い与えてくれました。

たまたま実家にはたこ焼きをする文化がなく、

10歳近く離れた弟が羨ましがる羨ましがる。笑


じゃあ夏休み、kanaの家に遊びに行けばいいさ

と父。


まだ小学生だった弟にとって、

バスと電車を2度乗り継いで

2時間半以上の見知らぬ町に1人で行くのは、かなりの冒険です。


いやいやいや、と私は思いつつも、

...なんと、弟くんはノリノリ。笑


話が決まりました。笑

そんなにたこ焼き器って、夢があるものなのか。笑


夏休みになって、弟くんは無事到着。

案の定、道すがらたくさんの大人に話しかけられたらしい。

珍しいもんなぁ。


大学では、留学生とばかり遊んでいた私。

普段から留学生専用の寮に入り浸っていました。


せっかくなので、弟くんと2人でたこ焼きするより

みんなでやろうと思いたこ焼き器を抱えて寮まで行きました。


その場にいたフランス、韓国、アメリカ、ドイツ、ロシアから留学している子達と一通りたこ焼きを楽しんで

サッカー、キャッチボール、夜になって花火をしました。


弟くんは全体を通して飄々としていて、

念願のたこ焼き器を前にしても、ほぼ初めて触れ合う外国の子達を前にしても、割といつも通り。

特に緊張するわけでもなく、テンション上がるわけでもなく。


家族に対する態度と全く同じでした。


大学に通っている他の同級生たちは、ひどく特別扱いをしてくる日々に慣れていたので

弟くんのフラットの姿勢がとても新鮮だったのを覚えています。


とても夏休みらしい、お気に入りの記憶の記録です。


明日も素敵な1日になりますように!


おわり

この記事が参加している募集

#夏の思い出

26,289件

いいなぁと思ったら、サポートいただけるととてもうれしいです。 より良いエネルギーにお返しできるよう、大切に使わせていただきます^^