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米国こぼれ話:お仕事再開はこんな姿

すっかり5月が終わろうとしています。

それとともにコロナ外出規制が解けて
6月の訪れとともに経済再開第一ステージが始まります。

偶然ながら、日本でも私が住むエリアでも似たタイミングになりました。
第二波まで余談を許さないものの、
少し希望がみえた感じですね。

そしてすっかりNote更新ご無沙汰していました。。。
ごめんなさい。

実は、パソコンと携帯のダブルトラブルが発生していたところに
閉鎖していたクリニックを制限付きで開けるわよ!と
数週間前に上司から連絡が来て

それにともなう準備にバタバタ。
必要な備品の入手に奔走(といってもオンラインですが)。

フロリダ州の東洋医学療法士として
中国式に、漢方と鍼灸の両方の施術をやっているため、
ソーシャルディスタンスに必要な2mより近づく必要があります。

よって、マスク手袋は必須、
加えてフェースシールドという、
顔の前のプラスチックの盾を付けることに。

弱い近眼で、車の運転や劇場以外は
メガネなしでも平気なのですが
プラスチックの盾だと鍼など
細かいものが見えにくくなったので
メガネかけることにしました。

患者さんにもマスク必須でお願いしています。

ちなみに私の中国人上司は、20年前の広州の病院勤務で
SARS大流行を経験しており、人一倍コロナには慎重で

病院なみに、シャワーキャップみたいな防護帽、
病院勤務の人が着る不織布コートを着て
N95マスクとサージカルマスクを二重づけ

フェースシールドの下にさらに防護メガネをつけて
手袋まで二重です。。。

シフト中は飲食もせず
トイレにも行かない徹底ぶりです。

治療室は4部屋あるのですが
この重装備では思うように動けないこと

徹底した部屋消毒などが必要なので
使用できる部屋は3つまでにして
同時に使用できる部屋は2つまでにしました。

そうすれば残りの一部屋を消毒できます。
UVライトやオゾンでの消毒に15-30分かかるので。

ご参考までに、下の写真が治療室の様子と私の全身図です。
私はシャワーキャップがずり落ちる頭の形をしているので
三角巾にヒントを得て、長い筒型をしている布で
おでこから後ろにまとめた髪まですっぽりかぶせた上に
フェースシールドを被っています。

ミニ鯉のぼりみたいなサイズの長いヘアバンドで
後頭部までカバーしていると言えばわかるかしら。

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白衣は終わった後オゾンの部屋において消毒か
ビニール袋にいれて持ち帰り、家でお洗濯。

車通勤なので、車に乗り込む前にスプレーで
膝から下のズボン部分に次亜塩素酸水を
スプレー噴射して減菌を試みたり。

次亜塩素酸水って、ジアイーノなど
空間清浄機に使われたり水道水に含まれている、アレです。

空間噴射の除菌や手指への使用は待ったがかかっていますが
物質の消毒はアルコールと同様、
5-20分で行えますので
ないよりはましだと思って、自分の私物に使っています。

ちなみにアメリカでは次亜塩素酸水の製造器が
EPAという政府機関によるコロナウイルス効果お墨付きで
6千円位で手に入るようになり、早速購入した次第。

自宅の大抵の掃除・消毒は泡立てポンプを使った
家庭用洗剤をできるだけ使っていましたが、
洗剤ではダメな物、さっと減菌したいものに活躍中。
アルコールがいまだになかなか手に入らないので助かっています。

治療室内は、70%以上のアルコールか、
病院グレードの消毒液で患者さん毎に
治療台やドアノブなどを拭いたのち、
部屋全体をUV消毒、と徹底しています。

フロリダは車社会なので
外出規制が続く限りは集団感染のリスクは低めですし。

なのでここまでやって、
万一感染したら仕方ないかな、というところです。

疫学の観点から言って、
生活環境から完全な除菌など不可能なのです。
ただできるだけ感染リスクを「減らす」こと。

そして万一感染した場合に
できるだけ症状を軽く抑えること。

そういう意味では、西洋医学に決め手がなかったり、
病院に思うようにかかることができない現状にて
東洋医学は非常に役立っている、と自負しています。

2か月ぶりに患者さんの治療に戻るにあたり、
東洋医学の道を選んで本当によかったと思いました。


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