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新型コロナ時代こそ漢方(3) コロナ対策は真逆?! 西洋医学 vs 東洋医学①

とりあえずできることって?西洋医学の場合

どんな疾患であれ、万一発症したなら、誰だって何らかの対処を早くしたいはずです。でも新型コロナに限っては、病院は重症患者で手いっぱい、もしくは新型コロナ感染のリスクの最も高い場所と化している可能性があり、病院に行きたくても行けなさそう。

そもそも現在の政府と医師によるガイダンスは、ご存知のように自主隔離と自宅療養のみ。呼吸困難がでるなどしていよいよ悪化するまでは自力で頑張ってください、ということだそうで。

でもその自宅療養、って一体なんでしょう?結局安静を努め、家庭で用意できる食事や薬、サプリで免疫を保ったり上げる工夫をして、自己回復を待つ、ですよね?

そして仮に早い段階で病院で診察を受けることができたとしても、副作用などのリスクを覚悟で、悪化した場合の治療向けの現在試験的に使われている薬を投与することは少ないのではないかな、と想像します(違っていたら、どなたかご教示ください)。

つまり西洋医学では、普通の風邪と同じで、軽症段階では殆ど打つ手がないのです。各自の免疫頼りです。

ひどい咳や高熱を和らげるなどの体力が弱る症状の緩和や、重症化した時の身体機能の低下を人工的にサポートする、といった対症療法しかないのです。

さらにはその対症療法でさえ、感染激増で医療崩壊していれば、受けることが難しくなり、助かる命さえ助からなくなります。

前回の記事にも書いた通り、東京は既にその段階に入りましたし、まだまだと思われる地域も、一旦感染増大が始まると、あっという間なんです。今週大丈夫でも来週には医療パンクしているかもしれません。

そういったことを踏まえて、あくまで西洋医学的な対処を願うならば、とりあえず自分がインフルエンザになった時に使っているような頭痛や解熱剤などを用意しておくのがよいでしょう。

イブプロフェン系の薬は新型コロナ発症時においては悪化を促進する
という説がでており、賛否両論あるものの、わからないからといって自分の健康をもって証明してみる必要はないと思うので(笑)私は避けることをお勧めします。

また体調が悪い時に摂取したい食べ物や飲み物を、買い置きしたり、調理して冷凍しておくなど、常備するのもいいと思います。これは西洋医学や新型コロナ対策に限らず、普段からしておくといいことでしょう。一人暮らしの方は特にそうです。

また急に悪化するなどして入院が必要になった時に、それが熱を伴うなどであまり頭が回らない、体がしんどい場合を想定し、入院に当たって必要な行動チェックリストを作ったり、入院中に必要になるモノを今のうちに揃えてひとまとめにしておくのもいいでしょう。避難袋みたいな感じで。

以上、西洋医学の指針とは、重症化すれば入院して治療を受けられるが、それまでは何もできないから、各自で自己治癒の努力をして下さい、ということなんですね。

そもそも、重症化すればするほど、回復しづらいのに、です。
それほど西洋医学では、手の打ちようがないと言えます。

残念ながら、それが私達にとって人生初の伝染病に対する西洋医学の現実なのです。

一方、東洋医学の対処は、まるっきり逆と言えるかもしれません。
というのも、東洋医学には初期の段階であればあるほど、治療を得意とします。それは東洋医学の理念が、人間の身体の回復しよう、健康であろうとする機能を促進することにあるためで、その機能が弱り切る前に行うほど効果的だからです。

また、東洋医学の発達は、まだ現代科学による解明が不可能だった、古代中国での疫病対策が貢献しているという歴史があります。当時は疫病はおろか、風邪であっという間に命を落とす時代でした。そんな時、体内で何がどうなって治るのかは詳しくはわからない(もしくは「科学的に不明」)だけれども、その治ったという事実とそのパターンの詳細な記録情報を、系統・論理だてて、何百年、何千年も蓄積して継承してきたものが東洋医学です。

よって新型コロナウイルスのように、科学をもってしても解明しきれない場合、西洋医学では「科学的に不明」されない限り施しようがないわけですが、東洋医学では経験によるパターンの重視が根底にあるため、そういった「科学的に不明」な状況に元々強いのです。

西洋医学は「科学的に不明」ならば、「科学的に検証」する必要が生じます。「科学的に検証」とは、なんの成分がどの位の量で体の何に作用して何を起こすのか、ということを、繰り返される試験で解明・証明することですが、そんな証明をしている間に感染と発症は広がるばかりです。

ワクチンは早くて半年から一年、通常2年前後ということですから、待っている間に感染が拡大しきって一旦収束してしまいそうです。その頃にはワクチンが効かない変異ウイルスが流行してたりして。考えたくないですが。

そんな状況の中、正直打つ手がないために効果が「科学的に不明」な既存薬をあれこれダメ元で使っているのが西洋医学の今の新型コロナ対策と言えるでしょう。

だったら、西洋医学からみると機序作用が「科学的に不明」であるけれども、結果として臨床効果が認められている東洋医学の治療法を使わない手はないと思うのです。以前の記事にも書きましたように、中国では西洋医学と東洋医学はお互いの長所と短所を補いあうことで新型コロナの治療に相乗効果をあげています。

東洋医学は、西洋医学が「科学的に不明」で効果的な治療の発明や検証が出きない時にこそ、その存在価値が大きいのです。これは新型コロナ流行以前からそうなのですが、あまり知られていません。だからこそ、今こそ知ってほしい。

続きます。。。




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