かもめ|美術史学徒の鑑賞メモ

子育て後に美学美術史学を卒業したオトナ美術史学徒です。 卒論はイタリア盛期ルネサンス、…

かもめ|美術史学徒の鑑賞メモ

子育て後に美学美術史学を卒業したオトナ美術史学徒です。 卒論はイタリア盛期ルネサンス、現在はロマネスク美術に恋してます。 西洋美術史・哲学・読書・語学|noteを「わたし」でいられる場所に。

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最近の記事

【フランス語学習】覚えても覚えてもサラサラ流れていくんだが。

こんにちは。 タイトルが、愚痴っていうね(笑) フランス語学習、通信大学で使ったテキストをようやく3周しました。 ザッと文法をおさらいするつもりが全部忘れてるに等しい状況で、 単語も一から覚え直さないといかん、というレベル。 「継続は力なり」とはわかっていても続けられないヘタレですが、基礎編としてのテキストマラソン完了です。 使っているのは、朝日出版社の『Atelier Français』です。 スクーリング授業で使ったテキストなんですが、解答集は配布されないので授業に

    • ゆったり構えて諦めない。[今年の抱負]

      ご無沙汰しています。 今日からまたボチボチ再スタートです(n回目)。 いま?って感じのタイトルですが、新年一つ目のnoteですからやはり今年の抱負など語るべきかと。 どうやら。わたしの人生の辞書には落ち着くという言葉がないらしい。noteを離れているあいだに人生イベントがいくつかあり、最大なのは実母の死去。ステージ4の肺ガンが見つかってから早かった。父も同じ肺ガンで亡くなっているので,その予後はある程度わかっていたため覚悟はあったけれどツライものはツライ。 noteを

      • 2023年度 前期のふり返り&後期の計画

        早いもので今年もあと3ヶ月。今年の1月にnoteを再開して9ヶ月経過しました。 今日は4月から9月までの学習を振り返り、10月から来年3月までのTO DO LISTを記事にしてみようと思います。自称永遠の学生ですので(笑)、前期・後期の2学期制で一年を計画しています。 前期は当初の計画からすると順調とは言いがたい進捗です。 思ったようにはいかないものですね。しかし、勉強だけにフォーカスできる環境ではないから、たとえ計画倒れになったとしてもある程度はおりこみ済み、という心持ち

        • 9月の読書記録

          あっという間に過ぎ去ってしまった9月。 数ヶ月前から決めていた一人旅を敢行したことはよかったのだけど、私とオット双方の親が入院するなどイレギュラーが発生して落ち着かない日々。 今週になってようやく自分のことができそうです。 そんなわけで、読書は思うように捗らなくて。まあ仕方ない。 9月はこの2冊を読了しました。 この2冊も積読本で5年前の10月に購入している。寝かせすぎ〜。 ですが、これもまた「今だから、読めた、わかる」読書でした。 もう、ずっと言ってそうでイヤなんだけど

        【フランス語学習】覚えても覚えてもサラサラ流れていくんだが。

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        • 進捗どう?
          6本
        • 本棚
          7本
        • アート散歩
          13本
        • 西洋美術を読み解く
          3本

        記事

          8月の読書記録

          今月は能・狂言について基本的なところを学ぼうといくつか読みました。 それから、イタリア・ルネサンスの三大巨匠のひとりラファエロ・サンツィオについて改めて学び直し中で、蔵書から初歩的な内容のものを再読。 さらに、9月から再開する「coursera」の予習として北欧神話についての本など。 多くは西洋美術史を学ぶ中で関心と必要性から手に取ったものですが、 広く浅く広げて、徐々に深くしていきたい西洋中心に芸術全体を理解するための気長な読書リストです。 読み終わった本お能の見方

          フィンランド・グラスアート展@東京都庭園美術館

          ぐるっとパスを利用して東京都庭園美術館で開催中の「フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン」展へ行ってきました。 先週の上野に続いて今度は目黒で「サマーナイトミュージアム」 17時から21時(入館は30分前)までで、入館料も一般・65歳以上は団体料金、学生は無料に。 夕涼みに・・・とはいかない暑さでしたが、館内はガラスの輝きもあってかひとときムシムシした外気を忘れて楽しめました。 北欧デザインに魅かれる人は多いと思いますが、わたしもそのひとり。 アルヴァ

          フィンランド・グラスアート展@東京都庭園美術館

          うえののそこから「はじまり、はじまり」荒木珠奈展@東京都美術館

          フライヤーを手にした時から気になっていた展覧会。 なんだかわからない黒いカゴ?にかわいいガイコツ・・・経歴も作風もまったく知らないアーティストでしたが、何やら楽しそうというだけで行ってきました。 いい歳のオバサンですが、奥底に眠っていた「幼ごころ」を覚醒させてしまったようでめちゃくちゃ心の中ではしゃいで楽しんできました。一部撮影不可でしたがほぼ自由に撮影させてもらいながら童心にかえるひとときを過ごすことができました。 子供の頃に読んだ絵本の世界を垣間見たようなかわいらし

          うえののそこから「はじまり、はじまり」荒木珠奈展@東京都美術館

          美術館で学ぶお能ー「物語る絵画」展@根津美術館

          記事が前後してしまいましたがマティス展の前日、うだるような暑さのなか今年2度目の表参道・根津美術館へ行ってきました。 先日の横浜能楽堂での「伝統文化一日体験オープンデー」以来、お能について速習講座を自主開講しております。ビジュアルから入る学習としてピッタリな展覧会がありましたので、さっそく出かけてきました。 本展のテーマは絵画化された物語を味わう、というものです。 展示は【展示室1・2】が中心となって3つのセクションで展開しています。 神仏と高僧のものがたり 源氏絵と平

          美術館で学ぶお能ー「物語る絵画」展@根津美術館

          部屋を整えたくなる絵画ーマティス展@東京都美術館

          人混みが苦手なものですから、お子さまたちの夏休み期間中とくにお盆の時期は展覧会へ足を運ぶのを控えるようにしていますが、意を決して行ってきましたマティス展。 4月から開催しているというのにまた会期終了間近だよ。まったく学習しないよね、そこ。そういえば、夏休みの宿題も残り3日であわてて取りかかるタイプだった。 「HENRI The Path to Color」と題されたこの展覧会は、長きにわたるマティスの画業を8つに分けて概観する章立てになっています。 1895年再受験で合格

          部屋を整えたくなる絵画ーマティス展@東京都美術館

          6・7月の読書記録

          5月の読書記録から間が空いてしまいましたが、記録として残しておきます。 毎月の読書記録は個人的な忘備録として残していこうと思っています。 なので、おすすめを紹介するというスタンスではなくて、私の関心と必要性から手に取った本のリストです。 現在は本棚の整理をすすめているところなんだけど、積読本がありすぎて萎える〜。 最近はベッドに入る前のわずかな時間にしか読めなくて焦る!これから眠るっていう時に焦ってどうするーっですが、どこか気持ちの切り替えにもなっているんだな。 読み終わ

          初心者の能鑑賞と舞台裏見学ツアー@横浜能楽堂

          ひさしぶりの記事です。 前回が6月1日で、本日7月31日。 noteさんから今月末までに一記事書くと7ヶ月連続投稿ですよ!って通知に背中を押されました。月初と月末に各一本でも毎月更新には間違いない! ま・じ・で 忙しすぎた。 実母と義父がほぼ同時に入院する事態にてんやわんやに右往左往。。 ようやく落ち着きを取り戻しつつある今日この頃、とっくに梅雨も明けて連日の猛暑。 とか言いながら、美術展こそ出かけてないものの心を潤すアートな体験はちゃんとしました。今回は、横浜能楽堂で「

          初心者の能鑑賞と舞台裏見学ツアー@横浜能楽堂

          いつもiPadでnoteアプリ開いているんですが、どうやらpcでしか使えない機能がいくつかあるみたいだ。コメントに返信できる機能もあるんだね! iPadだと「♡」か「報告する」か「削除」の3択なんだよ😅いままで失礼しちゃってたかもだ。ゆるして〜。

          いつもiPadでnoteアプリ開いているんですが、どうやらpcでしか使えない機能がいくつかあるみたいだ。コメントに返信できる機能もあるんだね! iPadだと「♡」か「報告する」か「削除」の3択なんだよ😅いままで失礼しちゃってたかもだ。ゆるして〜。

          5月の読書記録

          以前、読書メーターに記録を残していましたが、これからはnoteで読書記録を管理をしようと思います。 とりあえず、読了したものと、読書中のものを月末にリストアップ。 その時々の興味関心に基づくものや、読んでおくべき文献などランダムに並びますが、ひとつひとつパズルのピースをはめるように積み重ねていく読書の記録です。 読み終わった本ロマネスク美術革命 金沢百枝先生の本。池袋にあるフランク・ロイド・ライト設計の重要文化財、自由学園明日館でのキリスト教講座に何度か参加したことがあ

          【#私が美術館にいく理由】どこでもドアでカタルシスを得る

          今日は、わたしが参加しているメンバーシップオトナの美術研究会の「月イチお題note」5月のお題【#私が美術館にいく理由】を考えてみました。 時々、思うこともあった。「なんで私には美術なんだ?」と。 大体において興味関心から掘り下げていっても途中で飽きてしまうことが多いというのに、芸術鑑賞と読書だけはずっと続けている。 お題を振られたおかげでじっくり考えてみることができた。(超真面目&長文) 私と美術館のおつきあい 美術館へは中学生の頃から一人で通っている。 「一人で」と

          【#私が美術館にいく理由】どこでもドアでカタルシスを得る

          4年ぶりの燕子花図屏風@根津美術館

          根津美術館で毎年春に1ヶ月ほど展示される国宝・燕子花図屏風。 前回2019年に訪れて以来、4年ぶりに出かけてきました。 2020年はコロナ禍で展覧会が中止となって、以後日時指定予約制となったためなかなか予定が組めませんでした。 今回久しぶりの訪問でしたが、外国人観光客の方々も多くて活気が戻ってきていると感じました。みなさん思い思いに新緑の日本庭園と展覧会を楽しんでいました。 今回またしても会期終了間際の滑り込みとなりましたが、もともと予定していたわけではなく、ちいさな美術館

          4年ぶりの燕子花図屏風@根津美術館

          G.W.の永青文庫と椿山荘日本庭園@江戸川橋

          今年のゴールデンウィーク、唯一のお出かけスポットがとっても良かったので記録しておきます。この季節みなさんにもおすすめしたいアート散歩半日コースです! この日はたまたま直前に予約の取れた椿山荘東京のロビーラウンジ「ル・ダルジャン」でイブニングハイティーを頂くのが最大の目的。その前にどこか行けるといいねーくらいのノリで午後3時ごろ出発しました。午後6時の予約時間までサクッと近所を散策してから椿山荘の庭園を歩き、お腹をすかせてハイティーに臨むというプラン。 東京カテドラル聖マリ

          G.W.の永青文庫と椿山荘日本庭園@江戸川橋