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1年間の"サバティカル育休"を経て、「自分企画書」ができました

4月に次男が保育園に入園し、1年間の育休が終了しました。

1回目の育休の時のように、今回も振り返りを残しておこうと思います。

2回目の育休はコロナ下で、かつ私自身の節目の年齢(40歳)を迎えたこともあり、外でアクティブに活動するより、自分の内面を整理して、今後を考える期間に充てました(なので"サバティカル育休"と呼んでみました)。

「自分が本当にやりたいことって何?」
「ますます有限になる時間を使って、やる価値があるのはどんなことだろう?」

色々なプログラムやワークショップの力を借りながら、少しずつそれを見える化していきました。

主に育休後半に取り組んだテーマを挙げると、こんな感じかと思います。
(この記事、長いのでご興味のある項目があればそこだけ読んでください!)


産後4カ月〜:読書や音声コンテンツでインプットを増やす

以前の記事でも書きましたが、育休前半は授乳中などに音声コンテンツによくお世話になっていました。後半からは、子どもの昼寝中や夜中にちょくちょく本を読むようになりました。

ラインナップはビジネス書から小説や児童書、育児書、家事のノウハウ本まで色々です。積読本を消化したり、復職を意識して最近のトレンドがわかるものを読んだり。図書館や書店でふと気になった本を読むことも。

読んだ本の中から、特に印象に残っているもの。夜中撮ったので暗くてスミマセン。

ビジネス書は、石川善樹さんの『フルライフ』など中長期的な時間の使い方やキャリアに関するものを意識して読みました。小説の『ぼくはホワイトでイエローで、ちょっとブルー。』は、著者のブレディみかこさんのように子どもと対話できるだろうか?と母親視点で読んだり。

直近で読んだ山口周さんの『ビジネスの未来』は、後で書くコーチングと並行して読んだことで、自分が今後どんな社会を実現するために働きたいのか?のヒントを多数もらいました。

音声コンテンツも前半と後半では聞く内容が変わり、後半は経営者の白木夏子さんワーママはるさんのVoicyをよく聞いていました。

産後5カ月〜:夫婦のコミュニケーションのカイゼン

2回目の育休では、1回目に比べて夫婦のコミュニケーションが多少向上したんじゃないかと思っています。

1回目の育休の時はいわゆる「産後クライシス」をリアルに経験し…その反省から今回は「夫婦コーチング」のプログラムを受けたり書籍『つかれない家族』のオンラインコミュニティで悩み相談をしてみたり、夫婦(ひいては家族)がどうすればお互い気持ちよく、いい関係でいられるのか?をアレコレ考えていました。

その結果、今回はより建設的な話ができた機会も多かったし、ケンカも減ったと思います。我が家の場合、ポイントは夫婦2人だけで過ごす予定をちゃんと作ることで、そういう時に少し射程の長い話をするといいのかな、と。要はデートしましょう、ということなんですが。

例えば今年の3月に、子どもを預けて2人で出かける日を作りました。夫が以前から行きたがっていた早稲田大学内の村上春樹ライブラリーに行き(夫は村上春樹が好き)、2人で館内をふらふら散策し、中のカフェでランチをしながら、育休明けにしたい仕事や働き方についてつらつらと考えを伝えました。それによって頭の中の共有ができたし、結果的に色々な意見やアドバイスをもらうこともできました。

早稲田大学内の村上春樹ライブラリー。
リラックスできる空間です。
カフェでランチをいただきながら、色々な話をしました。

ちょっといつもと違う、いい雰囲気の場所で、お互い少し先の話をする。おススメです。

産後5カ月〜:パーソナルトレーニングに通って身体づくり

産後5カ月の時に思い立ち、先月まで週1回のパーソナルトレーニングに通っていました(赤ちゃんは最初の頃はベビーカーに乗せておき、途中からは地面に下ろして周りをハイハイさせながらトレーニングしてました)。

こんな感じで、子連れトレーニング(笑)

きっかけは、上の子と夏に参加した親子スイミング。その動画を見ていて、自分筋肉少ないなぁ、と感じたからです。20代なら細いね!と言われる体型も、40代に入ると"削げてる"印象で嫌だなあ、と。復帰後の体力づくりのためにもちゃんと筋肉をつけよう!と思い立ち、近所のパーソナルトレーニングに通うことにしました。

週1回で果たして効果あるのかと思っていましたが、4カ月経ったくらいから体重が減り、最後はお腹にシックスパッドの影が見えるほどに!妊娠前より体重は減り、ずっと気になっていた太もも周りもスッキリして、いま、私の身体は史上最高スタイルになっています。ヤッター。

取り組んだら、成果が出る。単純だけど気持ちいいですね。パーソナルトレーニング通いは、この育休中に取り組んで本当によかったことのひとつです。

産後9カ月〜:上の子と親子プログラムに参加する

2人目育休の良さは、下の子だけでなく、上の子との時間も取りやすいことです。そのため、兄弟で参加できるプログラムや、この年齢の子向けの親子プログラムに参加したりしました。

兄弟で参加したのは、0歳〜3歳向けの造形教室として開催されている「ぐちゃぐちゃ遊びの親子教室」。「子どもが思いっきり創作活動できる表現の教室みたいなもの、ないかな?」と臨床美術士の資格を持つ友人に相談したところ、教えてくれました。

名前の通り、家ではダメ!と言われるようなことを思いきりやらせてくれる教室です。長男だけでなく、0歳の次男も思った以上に前のめって参加してくれました。

兄弟で参加した「ぐちゃぐちゃ遊び教室」
終わると手も足も絵の具まみれ!

また、体操の内村航平選手の母の周子さんが2,3歳児向けに開催する「内村周子体操教室」にも参加しました。1月〜3月の平日、全6回。育休だから参加できた教室でした。内村周子さんはテレビで見るよりもっと小柄な印象で、でもめちゃ声が大きくてハキハキしててとっても元気!キャラに圧倒されました(笑)。親向けには自身の子育ての話をしてくれたりして、面白かったです。

産後9カ月〜:2つのシェアコーチングプログラムに参加する

さて、やっと本題です。

子どもを産むと価値観が変わるとよく言います。私自身もそうでした。
長男を産む前と産んだ後では、紀元前と紀元後(!)くらいに生活も価値観も変わりました。

子育てをしながらの仕事は、当然時間に大幅な制限がかかります。
その中で「貴重な限られた時間を使って本当に自分がやりたいことは何か?」「今の仕事をこのまま続けるのがいいのか?」と考えるようになり、その答えを育休中に見つけようと思いました。

そこで育休最後の3月をゴールに、2つのプログラムに取り組んでいくことにしました。

そして、ちょうど澤田智洋さんの『マイノリティデザイン』という本に自分宛に働き方の「自分企画書」を作ったという話が紹介されていたので、復職前にそれを完成させるというのを具体的なゴールに設定しました。

この「自分企画書」については、澤田さんのnoteに詳しく紹介されていますので、ご興味ある方はどうぞ。

以下、参加した2つのプログラムの紹介です。

1.子育てサロンスイミーの「もくもくコーチング」

「もくもく」というのは、「目的・目標」のこと。つまり、「自分の目的がいまいちわからないんですが?」という私のような目的迷子(笑)にぴったりのプログラムです。
子育てサロンスイミーは、渋谷区で活動するNPOで、ママ支援や子育て応援のプログラムを多数開催されています。私は上の子の時も下の子の時にもお世話になりました。

このコーチングは、いわゆるグループコーチングで、講師と参加者3名で3カ月間ワークに取り組みます。ワークでは、講師の方が色々な質問を投げかけけてくれて、それに答えていくことで、自分が心の底で望んでいることが徐々に見える化してきます。
そして、その望んでいることを実現するための様々な方法論や感情のコントロール法も教えてくれます。

このワークに取り組むのに、真夜中に3時間くらいゾーンに入ったような状態で考え続けた時があり(そのあいだ奇跡的に子どもが起きなかった!)、それでだいぶ頭が整理されました。

このコーチングで印象に残った講師の方の言葉をいくつか紹介します。

・自分を幸せにできるのは自分(≒自分の面倒は自分で見よう)

・「やっぱり…」の後に続く言葉に気をつけよう。そこに潜在意識が表れるから。

・緊急ではなく、自分のとって重要なこと(瞑想、読書、学びなど…)ができている時、人は幸せを感じて、さらに自分を成長させ、人生を加速させることができる

うまく言葉にできているかわかりませんが、自分の内面を懐中電灯で照らして覗いてみたような感覚でした。それに加えて、「習慣化の方程式」「感情のコントロール法」「目的→目標のブレイクダウン法」など、一生使える色々な学びが詰まっていました。育休中、もっとも本気で取り組んで、余りある成果を受け取れたと感じています。

2.ikumadoのグループシェアコーチング

このシェアコーチングは以前も一度紹介しました。4カ月間、毎週の自分の行動や心の動きを振り返って報告し、グループメンバーでコメントしあう、というものです。

人生のビジョンと照らし合わせながら行動を報告するシートになっていて、そこが合致していればあなたらしい行動だね、という話になるし、逆に心が動いた体験から自分のビジョンを発見することもできる仕組みになっています。

私の場合は、スイミーのシェアコーチングで仮決めした人生ビジョンを、こちらのコーチングで自分の行動とつけ合わせながら、少しずつ微修正(バージョンアップ)させていくという風に、相互作用させながら進めていきました。

同時期に取り組んだ2つのコーチング、偶然どちらもグループ形式でした。同じワークシートでも(当たり前ですが)人によって書くことは全く違うので、自分の立ち位置のようなものを相対化して捉えるのにつながりました。

さてさて。大変長くなりましたが、そんな経緯を経て完成した「自分企画書」がこちらです。
(タイトル恥ずかしいんですが…少し勇気を出して公開してみます)

仕事や働き方に対するモヤモヤと決別したかったのでこのタイトルにしました。
人生の中でこれまで感じた喜怒哀楽を書き、自分の傾向を観察する。
自分の中で何がどのくらいの割合を占めていたか。
全力投球してたので、気分的には常に100%を超えています。
1-4は仕事で手に入れたもの。5,6は元々の性質。7,8はオマケです。
学校でうまく馴染めなかったり、親とうまくいかなかった経験から、これらを挙げました。
ここが企画書の折り返し地点です。
もう少し言葉は整えたいけれど、どの領域で何をしたいかは見えてきました。
(下のグレーの引用は、"社会の前進に貢献"の具体的な中身)
「自分自身がその実践者になりたい」が途中で発見したポイントでした。

まあ、見る人には何のことやらだと思うのですが、自分自身としては取り組むべきテーマやジャンル、書籍編集以外の仕事の可能性などがある程度見えてきたので、やってよかったと思っています!

何より、やるべきことはやったという感覚になれて、悔いなく育休を終わらせることができました。

一連のワークを経て、書いたようなことを実現するには自分にスキルがまだまだ足りないな、と感じたので、この4月からは新しい編集の講座にも参加しています。

2人育てつつ、どこまでチャレンジできるか未知数ですが、いつでも「可能性は無限大(コーチングで教わった言葉)」ですので、鉄は熱いうちに打て、の気持ちでやってみます!


P.S.  仕事の話ばかり書いてしまいましたが、2人目の子どもというのは愛しさ倍増で(1人目よりも余裕があるので可愛さが引き立つ)、家で毎日「かわいい、かわいい、なんでそんなにかわいいの?」と触れ合う時間もたっぷりあったことを、最後に書き添えておきます!

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