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夫婦コーチングを受けてみました

先日、夫婦コーチングなるものを受けてきました。

「夫婦」といっても2人で受けるカウンセリングのようなものではなく、ママ(妻)向けのプログラムです。

親子向け・ママ向けのイベントを多数開催しているNPO「ふれあい子育てサロンスイミー」さんのプログラムの1つです。前々から気になるテーマだったのですが、主催の方と夫婦共々知り合いなので、「夫のこういうことで悩んでいます」と赤裸々に話すのが気恥ずかしく、迷っていました。が、意を決して参加してきました。

ちなみに、我が家の夫婦関係について簡単に共有させていただくと、上の子の出産後は、産後クライシス的なものがそれなりにありました。私は産後の「ガルガル期」(出産後にホルモンバランスが崩れて感情の起伏が激しくなり、周りの人、特に夫に攻撃的になる時期のこと)が顕著にあったし、夫は「赤ちゃん」という初めての存在が2人の間に割って入ってきて、「夫の赤ちゃん返り」を起こしていました。

夫の赤ちゃん返りって、初めて聞く人は「ナニソレ?」だと思いますが、ネットで調べると結構あるようです(ただし、私の身の回りではあまり聞かず、話すと珍しがられました・・・)。うちの場合は、赤ちゃんの隣に並んで「どっちが可愛い?」と聞かれたり、授乳中の赤ちゃんに嫉妬したり。あと、夫は赤ちゃんの泣き声を聞き続けるのも精神的にしんどかったようです。

2人ともそんな感じだったので、険悪な雰囲気やケンカはしょっちゅうで、「なんでそういう言い方しかできないの?」「もっと優しくしてよ」とよく言われた記憶があります。「産後クライシスで離婚するのは大間違い」というような記事をネットで読んで、「この気持ちは今だけなんだ。時が解決するから大丈夫だ」と気を落ち着かせていました(笑)。

下の子の出産後の夫婦関係は、上の子に比べるとだいぶ穏やかに過ごせています。夫も私も相応に大人になり、赤ちゃんがいる生活に耐性ができてきたからだと思います(夫は、オレが味わった気分をお前も味わうことになるぞー、わはは。と長男にマウントかけてましたが笑)。

このような次第で、夫婦コーチングを受けてみようか、という余裕がやっと生まれたのだと思います。

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前置きが長くなりましたが、私の参加した夫婦コーチングプログラムには、ママ3人が参加していました。ワーキングシートの質問にそれぞれ答えを書き込みながら、互いに自分が書いたことや気づきを共有していきます。

最初の質問は、「そもそも、旦那さんのどんなところに惹かれて結婚したのか?」でした。この質問、いいですよね。初心(?)に立ち返って、夫のいいところに目を向けることができる。

他の質問も全て「夫のいいところに目を向ける、言語化する」ものになっていて、「何が不満なのか」といった夫婦不和の原因には意識を向けないことが徹底されていました。夫のここが不満だ、を挙げればキリがないし、怒りが増幅されていくだけですしね・・・。ただ、不満をないことにしているわけではなくて、たくさんあるのは承知の上で、あえて今日はいいところだけに目を向けましょう、という感じでした。

私の場合は、そもそも、夫の外での姿に惹かれていたことを改めて思い出しました。取り組んでいる仕事がとても意味のあることだと思って共感しているし、どんどん企画して実現していく力があるのがすごいと思っている、など。子育てをしていると家にいる姿しか見ないのでいいところが見えなくなっていたのだなあ、と気づきました。

面白かったのは、自分も他の参加ママも、自分と全く違うタイプの男性を夫に選んでいるということ。結婚って、強みや感性が違う人を選ぶようにできてるんだなと思いました。2人で凸凹を埋め合って強くなっている半面、理解し合えなくて苦労するのだな、と。

そうやって俯瞰的に夫婦のあり方を捉えられたことで、自分たちの姿も客観的に眺めることができました。これはよくあることなんだ、その上でどうコミュニケーションすればいいか、その方法を考えていけばいいんだ、と。

もう一つ、よかった質問が、「40年後にどんな夫婦でいたいですか?」というものです。よく、5年後や10年後に自分がどうなっていたいか?という質問はありますが、「40年後に」「夫婦で」と聞かれたのは初めてで、考えるのが面白かったのです。その場で私がパッと考えついた答えは次の4つでした。

・「お互いがいたおかげで、いい影響が与え合えたね」と振り返って思える夫婦

・うちの家族は最高だねと胸を張って言えるような家族(夫婦というより家族単位ですが)

・ずっと長く楽しくおしゃべりしていられる2人でいたい

・同じようなことでいつもケンカする、ということをやらない

最後の項目を少し補足します。うちの夫婦ではよく「トムとジェリー」と言ってますが、お決まりのケンカや言い争いのパターンがあってそれをしょっちゅうやっている状態ってありますよね。私の実家の両親がまさにこれで(子どもたちは「またアレやってるよ」と思っている)、それを年を取ってもやりたくないと。親はいわば反面教師です(笑)。

ちなみに講師の方は「手をつないで仲良く散歩する老夫婦になりたい」と考えているそうで、寝室にそんなおじいさんおばあさんのイメージの写真を飾っていると言っていました。

「今は子どもは手がかかっても、高校生くらいになるともう一緒に出かけてくれなくなる。夫婦の時間は後からいっぱいあるのよ」と講師の方が言っていてなるほどなあ、と思いました。

「大人は、とっても長いから。」というコピーがありますが、そんな感じ。夫婦は、その長い時間を一緒に過ごす人なんですよね。

そんな感じで(これ以外の質問もいろいろあって)たくさんの学びやヒントをもらえたのですが、最後にこれはいいことを教えてもらった!と思ったセリフを一つ。

「ケンカには、ゴールを設定すること」

ゴール=目的ということですが、何のためにケンカをするのか決めてからケンカをするといいそうです。ただ怒りをぶちまけたりすると、売り言葉に買い言葉であらぬ方向に話がヒートアップし、じゃあ別れよう・・・みたいな最悪の結果にたどり着く可能性すらある。ちゃんとどこに話を持って行きたいのか、考えた上でケンカしましょうね、ということでした。

ちなみに、先日私は誕生日だったのですが、夫と外食して(子どもを預けて2人でランチをしました)このコーチングの話をし、40年後の自分の夫婦のイメージも共有しました。誕生日の会話にいいテーマを提供してもらえたことも、感謝です。



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