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食べ物の話題

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12月1日のお話

12月1日のお話

これはある街の坂の中ほどにあるパン屋さんのお話です。

そのパン屋さんがこの坂の中ほどにオープンしたのは2年ほど前です。当時からそれはそれは大人気で、平日でもお昼前後は行列ができます。休日なんて、開店してから売り切れるまで、列が途切れないほどの人気店です。人気の理由はシェフ。以前も有名店で活躍していた若手のイケメンシェフということで、オープン前からパン好きの人々の間で噂になっていたお店なのです。

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11月20日のお話

11月20日のお話

優劣ではなく選択肢。世の中の対比される全てのものが、そうなっていくと幸せだろう。そう考えているのは、一人でノンアルコールバーに訪れていた木戸山コンノです。この夏に六本木にオープンしたばかりのノンアルコール飲料しか出さないバーに取材と称して来た彼女は、そこで出される飲み物に驚き、心惹かれ、すでに3杯めのおかわりを堪能しながらぼんやりと時間を過ごしていました。

コンノはどちらかというとお酒は好きです

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7月23日のお話

7月23日のお話

予定はない、と決め込んでいた“かなめ”の2020年7月23日、連休一日目は、思いの外忙しい一日になりました。きっかけは朝一番に実家の母親から届いた大量の「美味しくない桃」です。一人暮らしの家に、1ダースの桃。それも先週も届いてやっと食べ終えたところへの追い討ちです。しかも、今年は長雨のせいで甘くない。つまり美味しくない桃なのです。普通に切るだけで食べるのはもう辟易するレベルのものでした。

宅配便

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7月21日のお話

7月21日のお話

今年も夏がやってきました。

夏と言えば、海でも山でも、太陽の降り注ぐ開放的な光の中で、否応なしに交錯する恋心、青春。若者たちがこぞってひと夏の恋を求めて動き始める季節です。

そんな2002年7月21日。

宝塚市のはずれにある、緑の魔女の店「Cafe-KuKu」は、日が暮れかけたこの時間になると近所にある芸大の学生でいっぱいになります。

この店Cafe-KuKu(カフェ・クク)は閑静な住宅街

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7月5日のお話

7月5日のお話

たこ焼きは、2回に分けてひっくり返して、綺麗な球体を作ります。

半円の鉄板だから、半分ずつ焼くんだと思っている人は、たこ焼きを大判焼きかなにかと勘違いしてる人で、たこ焼きを作ったことがない人です。

たこ焼きを1回ひっくり返しただけで作ろうとしたり、1回目、ひっくり返すのが遅かったりすると、円盤みたいなひらべったい形になってしまいます。

ようは、なかのトロトロが固まる前に、外側だけ、少しずつ固

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6月13日のお話

6月13日のお話

2010年6月13日 日曜日

梅雨らしく、天気がいまいちすっきりしない朝ですが、今日は私たちの結婚式です。

数日前から夫の実家がある北摂の山間の町、能勢町に帰省していました。今日までの間は、実家のご近所の方々にあいさつ回りをしたり、式に参列してくれる私の親族を迎え入れたり、あわただしく過きていきました。

いよいよ当日を迎えてみればあっという間でしたが、式をすると決めてから今日まで、特にやっか

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6月10日のお話

6月10日のお話

こんばんは。今夜は老舗ピッツェリアに50年以上勤めているわたくしが、ピザを召し上がるお客様の特徴や傾向について、お話をさせていただきます。

はじめにお断りをしておきますと、わたくしの勤めるピッツェリアには、立地条件上、米国籍の方も多くいらっしゃいます。同じくらい日本国籍の方もいらっしゃいますが、基本的にピザを召し上がる方の傾向は国を選びません。ですから、あなたの店にくる客だけでしょうという心無い

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6月2日のお話

6月2日のお話

1918年6月2日

世間では、地球の裏側の国の伝染病の話がひどく噂されているけれど、私の関心事はひとつ。

今月から発売されるという、下総の国産バターだ。乳臭い廉価品ではなく最高級品として、百貨店に並ぶそれを、なんとしてでも手に入れたい。

日本というこの国が、いまひとつ諸外国のような華やかさを持てない理由はその菓子の味わいではないだろうか。果実や和三盆、餡や葛など、我が国の甘味が上品に美味いこ

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