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【全人類必読】運動しないと確実に損する13の理由とは?

空前のダイエットブームの世の中において私は、[痩せる為の運動]という概念が予想以上に浸透していることに少しばかり警鐘の念を抱いています。

もしもあなたが、「わたし痩せているから運動なんてしなくてもいいや!」と考えていたら、それは私を含めた美容健康業界・フィットネス業界・ヘルスケア業界の専門家たちは反省しなければいけません。

なぜなら、仮に体重やウエスト周りが健康の範囲内に納まっていたとしても、運動を継続していなければ未来の健康は全くもって担保されていないからです。

この記事を読み進める前のあなたに向けて私はこう断言いたしましょう。

人生最後の日まで身体的にも、精神的にも、社会的にもより良い状態(=Well-being)でありたいのなら、何でもいいから体を動かし続けなさい!

ということで、私がここまで胸を張って断言できる理由、運動しなければ確実に損だとお伝えできる根拠を13個にまとめて解説していきます。

運動しないと損する理由①|運動能力の低下

私たちが運動をしないことで損する理由として、まず思いつきやすいのは運動能力の低下でしょう。

では運動能力の低下についてもう少し具体的に見ていきます。

・筋力(筋肉の量)の低下
・可動域、柔軟性の低下
・身体感覚、身体操作能力の低下
・心肺機能の低下
・エネルギー代謝機能の低下

ここで重要となるのは「使わなければ失われる」という考え方。

筋肉も柔軟性も身体感覚も心肺機能もエネルギー代謝も継続的に使用しなければ、その機能を維持することすらできません。

なぜなら人体は、無用な長物はどんどん排除し、コストを削減していく合理的メカニズムに設計されているからです。

鏡の国のアリスに登場する赤の女王が言うように私たちは、『その場に留まり続けたければ全力で走り続けなければならない』のです。

運動しないと損する理由②|疲れやすくなる

続いては疲れやすさ、すなわち主観的疲労度についてです。

ここで重要となるのは“最大酸素摂取量”。

ま、難しいところは脇に置き、私たちの最大酸素摂取量は年齢を重ねていくとともに低下していくことが認められています。

そして最大酸素摂取量の低下は、主観的疲労度の上昇と相関することが研究によって示されているんですね。

簡単に言えば、歳をとると疲れやすくなるってことです。

もちろんこの傾向に抵抗していくことは可能です。

運動、特に有酸素運動や高強度インターバルトレーニングによって最大酸素摂取量を維持・向上できることが様々な研究によって証明されています。

そうして延長された寿命分を、もっと元気にもっとアクティブに過ごせれば、より良い人生に繋がることは間違いないでしょう。

運動しないと損する理由③|骨の強度の低下

3つ目は骨の強度の低下です。

従来、骨の丈夫さ(ピーク骨量)は幼少期の運動量に応じて決まり、成人後にその分を取り返すのは不可能だと考えられていました。

しかし最近では、成人してからも継続的に骨に刺激が加わっていれば、骨の強度は維持できることが認められています。

重要なのは骨への長軸方向への刺激。

つまり、いっぱい飛び跳ねろ!ってことです。

私たちの骨はジャンプしたり走ったりすると、情報伝達物資を能動的に分泌し、骨自体の強度を高める方向にシフトします。

そればかりか、骨への物理的刺激は記憶力、生殖機能、筋力にもポジティブな効果を生み出すことが見込まれているんです。

骨への刺激は若さの秘訣だと認識しておきましょう。

運動しないと損する理由④|認知機能の低下

ここでは運動が、脳にもたらす素晴らしい効果についてのお話し。

まずは研究をご紹介しましょう。

2011年に行われたダブリン大学の研究によると、エクササイズを行った人の方が、対象グループに比較して、記憶力が高い傾向がみられたそうです。

また脳画像解析を行ったところ、日常的に心拍数が上がる運動をする人は軽めの運動をしている人に比較して、脳の容量が大きかったことが示されています。

では運動は、どのようにして脳にポジティブな影響を及ぼすのでしょうか?

これには[BDNF(脳由来神経栄養因子)]という物質が関係していることが今では分かっています。

BDNFは激しい運動をすると脳内に分泌されます。

その結果、新しい神経線維を生み出したり、神経同士が新しい繋がりを増やしたりする効果、すなわち[ニューロジェネシス(神経新生)]を促します。

したがって、運動は脳の構造に変化を加え、認知機能や実行機能を改善するに至るわけです。

運動は筋肉や心肺機能だけでなく、脳も鍛えることができるのです。

運動しないと損する理由⑤|リラックスできなくなる

私たちは運動(動作)をした時には必ず、筋肉から脳に向けて求心性の感覚信号を送っています。

これを[動作と感覚の円環性]と呼びます。

実は運動不足によってこの感覚信号が脳に届かなくなると、脳は精密な体の地図(=身体マップ)を失い、正しい動作や姿勢をコントロールできなくなってしまうことが考えられています。

すると、体は過緊張しやすくなり、しかも交感神経を抑制する機能も不適切になることが理論的に説明することが出来ます。
(これには脳幹部の網様体という部位が関係しているのですが、話がややこしくなるので今回は割愛します)

ここでのポイントは、運動不足になると脳が体の正しい情報を受け取れなくなるので、リラックスできなくなり、慢性疼痛や猫背を誘発することもあると覚えておいてもらえればOKです。

ちなみに余談ですが、、このように適切な姿勢の維持には、脳神経感覚系の制御機能が大きく影響している為、ある特定の部位を鍛えたり、ほぐしたりするだけでは姿勢の問題は根本改善することは難しいと言わざるを得ません。

『○○をやればアッという間に姿勢改善』的な誇大広告にはご用心!

運動しないと損する理由⑥|ポジティブ思考ができなくなる

続いては思考や感情のお話しなのですが、哲学的なお話しを少々させてください。

この世の全ての現象に本来的に意味はありません。

色とは光の波長の違いを、音とは空気の振動の違いを、臭いとは鼻腔に付着した分子の特徴を、脳が自動的(無意識的)に解釈した後、意味のある現象として私たち意識にプレゼンしてくれているだけです。

感情や思考も根本的にはこの過程と同じです。

同じ状況を経験しても、主観的な意味合いには個人間で差異が生じますよね?

ある人はポジティブな意味を、別の人はネガティブな意味を想起するかもしれません。

そしてその振り分けを行っているのは、私たちの司令官である脳というのは先述した通りです。

重要なのは、私たちの脳は、脳内の神経線維の数が多い方が、特定の現象に対してポジティブな意味をもたらす傾向が強いという事実です。

つまり、運動をたくさんしてBDNF(※④で解説済み)をいっぱい分泌し、ニューロジェネシスによって神経線維は数を増やせば、ポジティブな脳を作れるんです!

このことは、うつ病患者に運動が有効な要因の一つとしても考えられるでしょう。

運動しないと損する理由|⑦自己肯定感が上がらない

7つ目は自己肯定感と運動の関係性。

前項と少し似ていますが、メカニズムが違います。

結論から言うと、運動をすると自己肯定感が上がり、多幸感も手に入ると言えるんです。

1999年「Archives of Internal Medicine」に掲載された、50歳以上のうつ病患者を対象にした研究によって、運動(ここでは中から高強度の有酸素運動)は抗うつ剤(ゾロフト)よりも、うつ病への改善効果が高かったことが示されました。

理由は単純。

それなりにきつめの運動をするとそれらを促すホルモン、すなわちエンドルフィンやセロトンが分泌されるからです。

これについては普段の私の経験談も役に立つでしょう。

私のクライアントさんを見ていると、トレーニング開始前の時よりもトレーニングを終えた後の方が明らかに表情も明るくなり、会話も弾むようになります。

おそらくこれには、激しい運動後のホルモン分泌が少なからず影響しているのは間違いないと言えるでしょう。

運動しないと損する理由⑧|寿命が縮む

さてここからの3つは毛色を変えて、もう少し深刻なお話しをしていきます。

運動しないと損する理由の8つ目は、寿命が縮む!です。

換言すると、死亡のリスクと病気のリスクが上がってしまうってことですね。

では研究結果を2つご紹介。

2009年にサウスカロライナ大学が行った研究によると、全く運動をしていない痩せている人は、運動を継続している過体重(あるいは肥満)の人より、心臓血管疾患への罹患リスクが高かったそうです。

また2010年のアメリカ癌学会の発表で、は一日6時間以上座って過ごす人は、一日3時間以下しか座らない人に比較して、死亡リスクが94%高いことが示されています。

その他にも、これまで膨大な数の研究によって、運動しないことは様々な病気の温床になることが裏付けられています。

したがって今の自分の体重が、仮に健康の範囲内に納まっていたとしても、運動を継続していなければ将来の健康は担保できないと言えるんです。

人生を延長したければ、適度な運動習慣は必須だと考えておきましょう!

運動しないと損する理由⑨|テロメアの短縮

続いてはテロメアという少々聞きなれない用語について。

テロメアとは私たちのDNAが織り成す染色体の最後を保護しているキャップのようなものだと想像して下さい。

その機能を簡単に言うと、細胞老化の指標とされ、テロメアが短ければそれだけ細胞が歳をとっているとみなされます。

ここで、テロメアと運動不足に関する研究を2つご紹介しておきます。

2012年アメリカ疫学ジャーナルの発表によると、一日10時間以上座っている人はテロメアが優位に短く、生物学的には8年余計に歳をとっていることが分かったそうです。

また2017年にアメリカで行われた研究では、週に150分以上運動をしている人はテロメアが10年若かったことも認められました。

したがって、運動をしていない人は生物学的に歳を早くとってしまうと結論付けることが出来ます。

運動しないと損する理由⑩|ミトコンドリアの劣化

運動しないと損する理由の10個目はミトコンドリアの劣化です。

ここの説明でも重要なのは細胞。

ですが、前項のテロメアと違って、細胞の質に関わる問題です。

ミトコンドリアとは私たち細胞の中にあって、細胞が活動するのに必要なエネルギーを生産する工場だと考えてください。

ミトコンドリアが劣化すると細胞が癌化したり、機能を損なったりします。
(正しいアポトーシスが阻害されれるので)

しかし運動をすると、その過程を防ぐ効果があると考えられているんですね。

メカニズムは単純。

エネルギーが不要な人(つまり運動しない人)の細胞は、高機能なミトコンドリアを必要としませんよね⁉

その結果、劣化したミトコンドリアが増殖してくわけです。

ということで、細胞を若々しい状態に維持したければ、できる限り運動はした方が良さそうです。

運動しないと損する理由⑪|免疫力の低下

さて、私たちは年齢を重ねていくとともに免疫力は低下していくのは周知の事実。

これは私たちに運命づけられた避けられない老化現象です。

この理由は、免疫機能を司る上でキーマンとなるT細胞を教育する胸腺が萎縮するところから説明できます。

しかしここで運動の出番。

2018年発表のある研究によると、70歳、80歳になっても毎日サイクリングをしている人は、免疫力が20代に匹敵するのだそう。

これはサイクリングに何か大きな意味があるというよりは、継続的な運動という信号が胸腺を刺激し、その機能を維持していると考えられます。

運動の継続は、免疫力の低下を予防するのにも有効なのです。

運動しないと損する理由|⑫腸内環境の悪化

残すはあと2つのところまで来ました。

続いては腸内環境。

ここ10年で美と健康、ヘルスケアの問題において、腸内環境を考慮しない専門家はモグリと言われても仕方ないくらいまでその重要性は認識され始めています。

私たちは、私たちの腸内に棲みつく細菌と良好な関係性を築けていなければ、健康になれません。

そして運動は、腸内環境を良好に維持するのに有効なことがこれまでの研究で示されています。

例えばマウスを使った実験では、回し車のあるゲージのマウスの方が、回し車がないゲージのマウスより腸内で分泌される酪酸の量が多いことが示されています。
(酪酸は腸内環境が良好な証拠となる)

またアイルランドで行われた別の研究では、スポーツ選手(ラグビー選手)、運動をしている一般人、運動をしていない一般人を比較したところ、スポーツ選手>運動している人>運動していない人の順で腸内細菌の多様性が豊富だったことが示されています。
(腸内細菌の多様性が豊富なほど腸内環境が良好な証拠となる)

まとめると、運動をしている人の方がそうでない人に比較して、腸内微生物の多様性が豊富になり善玉菌が生み出す物質も豊富にあることが認められているのです。

運動しないと損する理由⑬|理想体重の維持(ダイエット効果)

ということで、ようやくダイエット効果という意味での運動が出てきました。

これはもう説明不要でしょう。

あなたが自身の体重を望む範囲に収めておきたいのなら、定期的で継続的な運動は必須です。

まとめ&ラストメッセージ

いかがでしたでしょう?

運動することは、これまで説明してきとように、たかだか痩せる為に必要なのではなく、健康に人生をまっとうするために絶対確実に必要なのだと認識するべきだと私は思います。

「私は痩せているから運動しなくても良いや!」
「ダイエットに成功したからもうトレーニングなんて必要ないや!」

こういった考え方は危険なばかりか、有害ですらあるでしょう。

個人的には、昨今の短期間コミット型のダイエットの浸透によって、運動やトレーニングは痩せる為に一時的にやればいいものとして位置づけられたのが非常に残念です。

確かに運動やトレーニングを継続するのは精神的に辛く、心理的なストレスが強いと感じる人は少なくないのも事実でしょう。

ストレスを感じる運動をわざわざ義務的にやるのは、精神衛生上不健康ではないか?と主張する向きもあるかもしれません。

また、都会の有害な空気を吸い過ぎることによる人体への悪影響なども運動によるデメリットとして考えられるのかもしれません。
(このようなエビデンスを私は見たことはありませんが)

※ちなみに活性酸素と運動のデメリットを結びつける専門家も未だにいますが、そういった科学的な根拠はこれまで一切認められていないので、議論するにも値しませんよ(なので抗酸化物質のサプリメントを慌てて摂る必要性は皆無です)

しかし断言します。

これまで体作り、健康、美容、ヘルスケアに関する探究を人一倍やってきた私に言わせれば、運動を継続することは、運動によって考えられるデメリット全てを足し合わせても余裕でおつりが出るくらいメリットに溢れています。

運動しないことほど人生にとって損となる選択肢を、私は見つけることができません。

だから今すぐ立ち上がり、体を動かしましょう!

人体は動くために設計されているのだから。

[追伸]

「いったいどんな運動をすればいいの?」
「運動を継続するにはどうすればいいの?」

こんな疑問を知りたい人はこちらの動画を併せてご視聴ください!

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