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個人のリスクマネジメントの要諦

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ここで公表したり、他所で見掛けた個人におけるリスクマネジメントの要諦をまとめたものです。
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2020年7月の記事一覧

逆風は離陸すべしと言うサインかもしれない。

逆風は離陸すべしと言うサインかもしれない。

私と言う人間は、逆風が吹く=嫌な目に合わないと離陸できないのかもしれません。
今いる部署にしてもそうなのですが、ここにいる理由は前の上長に嫌われたせいです。
実はその前に外資系IT会社を離れたのも、直接の上司とお客様の扱い方について衝突したためでした。どうしてもお客様のためになるとは思えない案件を推進しろと言う命令に、私はお客様上層部と話をし、同僚と話をして反旗を翻したのです。

当然の帰結ながら

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こけたら、立ちなはれ。立ったら、歩きなはれ。

こけたら、立ちなはれ。立ったら、歩きなはれ。

藤沢武夫さんに続いて、後藤清一さんのお言葉から。
後藤清一さんは松下電器に見習いとして入り、長年松下幸之助さんに仕えた方で、戦後三洋電機の創業に関われた苦労人です。
この方ほど「叩き上げ」の呼称がふさわしい方は、そうそうは居ないと思います。

含蓄のある言葉をたくさん残されていますが、私にはやはりこれです。

「こけたら、立ちなはれ。立ったら、歩きなはれ。」

人間失敗する事はたくさんあります。

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松明は自分の手で

松明は自分の手で

その昔私は外資系IT大手に転籍した頃、ホンダの藤沢武夫相談役に本を通じて憧れ、六本木の藤沢武夫相談役の骨董品店に行きお会いしたかった時期があります。
残念ながら私が転籍した年の年末に亡くなられており、お目にかかることは叶いませんでした。今思うと惜しいことをしたと思いますが、もう店には出られていなかっただろうとも思います。

私が藤沢武夫さんからのメッセージで、一番心に残っているのがこれです。

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何が事実か、事実と自分の想像を峻別せよ

何が事実か、事実と自分の想像を峻別せよ

これもその昔あうんの岡本先生に釘刺されたことなのですが、把握している「事実」と想像している「推測」を必ず区別しなさいと言うことです。

仕事で部下を持つとよくわかります。

仕事できない奴ほど、「事実」と「自分の推測」と、「他人から聞いた話」をごちゃ混ぜにして話をします。

そう言う時、私は多少イラつきながらあえてゆっくりと冷静な声で、こう言うのです。

今言ったことの中で、
「事実」はどれ?

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そう思いたい「事実」と、目の前にある「現実」。今の中国、韓国と日本との関係に当てはめて考えてみる。

そう思いたい「事実」と、目の前にある「現実」。今の中国、韓国と日本との関係に当てはめて考えてみる。

「事実」という言葉が表すものは、過去です。
それに対して、「現実」というのは今あるこの瞬間です。
「現実」は変えられませんが、過去である「事実」は「現実」ではないので、人々の記憶の中で変質していきます。
その為「事実」には、「そうであって欲しい」というバイアスが載ります。

”「事実」を集めて検証する”

一見正しく見えますが、そこで言う「事実」とは「現実」を100%反映したものではあり得ません。

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「正しい」とは何か

「正しい」とは何か

「正しい」とは何でしょうか。
本当に「正しい」なんて存在できるのでしょうか。

例えば戦争という紛争解決手段をとったとします。
その場合は、結局勝った方が何が「正しい」かを決めます。

歴史もそうです。
中国の歴史を見ても、現在の王朝の悪い点を前の王朝はこうだったという書き方をしていた様です。一番その時の王朝で睨まれやすいのが、歴史を書くことを宿命付けられた役人だったと聞いたことがあります。
まぁ

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「情報リテラシー」って、なんだ?

「情報リテラシー」って、なんだ?

「情報リテラシー」という言葉があります。
私のnoteには毎度登場、おなじみWiKiPediaにはこうあります。

「情報リテラシー(じょうほうリテラシー、information literacy)とは、情報 (information)と識字 (literacy) を合わせた言葉で、情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のことである。「情報活用能力」や「情報活用力」とも表現するが、文部科学

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起きていないことは何か?

起きていないことは何か?

私の師匠の一人であるあうんの岡本吏郎先生から、東日本大震災の時と今回のコロナ禍で言われたことがあります。

「起きていないことに注目しなさい。」

「起きていることはニュースなりなんなりで取り上げるが、起きなかったことは取り上げられない。今までと変わらないことは何か。そこに注目しなさい。そうすれば次の手が見えてくるだろう。」

岡本先生は、東日本大震災の時には「早く立ち直るだろうから大急ぎで準備せ

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身銭を切らない奴は、成長しないよね。

身銭を切らない奴は、成長しないよね。

”「身銭をきる」って、通過儀礼なのかもしれない。”

「相談に来ても、タダで話を聞きに来る奴は成長しないし、真面目に聞かない。時間の無駄だから、関わるな。」との師匠の一人から話を伺いながら、ひょっとしたら「身銭をきる」って、ちょっとした「通過儀礼」なのではないかと思う様になりました。

そう思うと自分の中でしっくり来るのです。

普段の仕事の中でもコンサルティングを正式に受けないで、タダで情報を取

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歴史は繰り返す。

歴史は繰り返す。

遺伝子情報の収集と四柱推命というのは、時代が違うだけでやっていることはほぼ同じです。組織的国家レベルの個人情報収集に対抗する虚偽情報の提示による情報撹乱(ディスインフォメーション)も、昔とやり口は全く同じです。

四柱推命はその人の生年月日と生まれる時間、場所という変数からその人の遺伝的な情報を紡ぎ出す手段とされています。少なくとも、生年月日を中国の歴代の指導者たちが偽ってきたのはそのためです。

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ビッグデータとAIの欠陥

ビッグデータとAIの欠陥

中国の人たちの動きを見ていると、民族性って本当にあるんだなと感心します。
特にデータを集めて自分の都合よく人や子孫を扱おうとする意思は、中国の為政者なら忘れられない夢の様です。

中国で遺伝子情報のデータベース化と、カメラによる行動監視、インターネット上の言論監視とそれに基づく「信用度スコア」の設定。
リアル「PHYCO-PASS」の世界を作り上げようとするその執念。
恐れ入りましたと言うしかあり

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二度と香港には行けないな

二度と香港には行けないな

御存知の様に香港で中国政府に対して反対する様な言動をしたら、最高で終身刑になる法律ができました。これは香港だけでなく、全宇宙のどこでどの様な言動をしても、香港と中国に足を踏み入れただけで逮捕されて終身刑になりかねないという状況です。
その為、香港と犯罪者引き渡し協定のある国はその協定の停止を始めています。

日本国内も法律は罪刑法定主義という近代刑法にそって、自由主義諸国では普遍的に認められる原則

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承認欲求は、ダモクレスの剣

承認欲求は、ダモクレスの剣

承認欲求は、マズローの五段階の上から二番目の欲求です。
マズローの五段階は知らない方はいないとは思いますが、念のため。

第一階層の「生理的欲求」は、生存のための最低限の欲求です。生存の為の欲求と言っても良いかもしれません。生きていくための基本的・本能的な欲求(食べたい、飲みたい、寝たいなど)です。この段階が満たされないと、上位の欲求にはいかないとされます。(そんなことないと思うけど)

第二階層

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ソシオパス(反社会性パーソナリティ障害)と承認欲求

ソシオパス(反社会性パーソナリティ障害)と承認欲求

世の中には今までお話ししてきた様に、ボーダーラインとか自己愛性パーソナリティ障害とか、反社会性パーソナリティ障害などを持っている人が一定数います。

と人事の様に書いていますが、私たちも少なからずその傾向があります。

反社会性パーソナリティの人は、障害までいかない人が結構います。警察官とか、自衛官とかその手の「正義」がついて回る職業に向いています。
では、もう少し外れたら?
そこには今は非合法化

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