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ボヤキ漫才はドツキ漫才より好き~詩と雑録

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つぶやき、ヘボな詩の、はきだめです。はあ~
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#断酒

断酒して生きながらえ、思い出すハムスターの短い生涯

断酒して生きながらえ、思い出すハムスターの短い生涯

断酒に何度も

失敗しながら

もがいていた

十年間を共に

短い生涯を

生きてくれた

ハムスター達

ハムスターの寿命は2年

生き急がず

死に急がず

眠ったままおだやかに

命を終えます

ただいちど糖尿病のハムスターが

苦しんで泣きながら果てました

アルチュウで糖尿病の私といて

ハムスターは幸せだったのか

わかりません

ゴールデンハムスターの故郷はシリア

はてしなく紛争

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詩ひとつ~21世紀おじん

詩ひとつ~21世紀おじん

20世紀のなかばに生まれ

僕の20世紀末は断酒することに

たどりついた

21世紀の扉は

亀井水との出会いで開かれ

1400年の歴史のフィールドが

新時代とともにあたえられた

新たな時代はしかし

古い時代の断末魔が

うごめく

断酒に失敗した病者のごとく

悔恨は癒されず

繰り返される前世紀の惰性

いまだ時代は転換せず

歴史を語る言葉をみいだせず

未来を語る硬直した語彙

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断酒して普通のバカにやっとなれ

断酒して普通のバカにやっとなれ

宇宙背景放射。

130数億年前のビッグバンの痕跡だと考えられている。

断酒継続四半世紀。

依存的痛飲の自滅感が、フラッシュバックすることがある。

あの悪酔いの混沌のなかでしか生きられなかった。

それは、肯定も否定もできない、私の年代記です。

克服するなんて不可能な痕跡です。

宇宙にはとんでもない破滅的なエネルギーが偏在しています。そのなかで、地球という奇跡はかろうじて存在しています。

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断酒の道行

断酒の道行

断酒の詩集

🐢🐢🐢🐢

ぬかるみを歩いてきたから

あしあとは残っていない

ぼくが何者であるか

もはやぼくにもわからない

年老いたのかも考えられない

いつもくたびれた生き物だった

ふりかえっても記憶はあてにならず

悲しいかって?

とんでもない

過去も未来もぼくを束縛できない

ぼくはお気楽に歩き続ける

🐢🐢🐢🐢

私は愛す

ちいさきちいさき花を

ただ群れ咲く

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禁酒から断酒への歴史

禁酒から断酒への歴史

禁酒会、ではなく、なぜ、#断酒会、なのか。

酒の歴史は、人類史とともに古い。禁酒の歴史も同様に古い。しかし、酒はなくなりはしない。

第一次世界大戦の惨禍を見て、ある種の道徳的純粋主義が欧米でまきおこる。酒は悪の根元であるという、古くからの宗教的原理主義が力をもつ。1920年代、アメリカと北欧で禁酒法が成立する。

フィンランドで、禁酒法を批判し続けた芸術家の一人が、ムーミンの作者トーベ・ヤンソ

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小詩集・海を意識した時

小詩集・海を意識した時

#海を意識したとき

12才のころだったろうか

僕が内なる変異を感じ

海を意識したとき

その巨大なプリズムの中で

僕は曖昧なシルエットになった

僕は意味をはぎ取られた

軟体動物のように

沈没してゆく睡魔の影になった

ああ生きることはできない

嵐がまきおこる

僕は海岸に打ち上げられていた

それからの流浪

時折海は眠たい水音をよみがえらせる

僕は幾度も変異を経たのかしら

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