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ボヤキ漫才はドツキ漫才より好き~詩と雑録

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つぶやき、ヘボな詩の、はきだめです。はあ~
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2022年9月の記事一覧

八百屋お七と呪いの振り袖

八百屋お七と呪いの振り袖

なんで?

八百屋お七、振り袖でなぜハシゴを登る。

お七の放火は、ボヤで終わったようです。大火になった、というのは後世の創作。

にしても、なんで振り袖でハシゴを昇る。

お七の恋路に、うっとりしながら、なぜハシゴに登る?

振袖を着てハシゴをのぼる、このお七のイメージを追跡したら、とんでもない歴史にぶちあたる。日本社会の性的タブーの本音と建前のはざまに苦しむ少女。そして、江戸幕府の都市計画に利

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学校でウンチができない深刻な抑圧

学校でウンチができない深刻な抑圧

昔から、家の三ヶ所に御札を貼って神祀りしました。

玄関、台所、便所。

台所には三宝荒神、あらみたま。

便所には、みずはのめ、水の女神。

便所の女神には花を絶やさない。

赤い花の少女はいつもやさしい、にぎみたま。

便所ではみんなおちついていられる。

赤い花の少女が笑ってくれる。

便所で泣いても、わかってくれる。

だのに、御札がはがされてしまった。

女神は花の少女の手を引いて去る。

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アルコール依存症の由緒ある小理屈

アルコール依存症の由緒ある小理屈

見出し写真は、北越後通信、よりいただきました。

小理屈で政治を振り回す劣化した時代に、まだアルチュウの自尊心のほうが人間味がある。

写真は、大阪梅田、太融寺。ボケ封じ観音。不動明王奥の院。

で、話は、ボケ封じのご利益をいただいて、依存と依存症について。

アルチュウが一般の精神科医から嫌われていたのは、入院させて酒が抜けると、普通の人にもどって、屁理屈いうからだと、なだいなださんが書いていた

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コロナ対策にみる西洋ヒューマニズムの限界…、かな?

コロナ対策にみる西洋ヒューマニズムの限界…、かな?

戦後から数十年、ヒューマニズム、という言葉が万能薬のように、語られた。

サルトルというネジの外れた思想家が「実存主義はヒューマニズムである」という本を書いて、実存主義とヒューマニズムの両方の息のねをとめた。

ヒューマニズムは、人間は一番偉い、と宇宙万物に宣告する、あつかましい思想である。

そんな見栄を張っても、弱者を救うことはできない。ウィルスなんか話し合いして遠慮してくれない。

しかし、

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ゴルバチョフ氏の死を悼む・ソビエト的旧弊~働かざる者食うべからず、はスターリンの独断

ゴルバチョフ氏の死を悼む・ソビエト的旧弊~働かざる者食うべからず、はスターリンの独断

唐突に新約聖書「働かざる者食うべからず」この部分は偽書です

働かざる者食うべからず。の出典が、テサロニケ人への第二の手紙、である。ただし、この手紙は偽書であろうと考えられている。

聖書は無論、古代文献で、文献学によると、働かざる者食うべからず、という言葉は他に一切ない。

手紙の目的は、いつまでもやってこない最後の審判に、だれてきた信者に、日々の務めを守りなさい、という説教である。

私達は怠

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