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デリー生活

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#インド留学

ナヴラートリ

ナヴラートリ

本日10月3日からナヴラートラリが始まる。ナヴラートリとはなんぞ、ということについては、wikipedia をご参照ください。

さて、要するにドゥルガー女神のお祭りなのだけれど、ドゥルガーは特にベンガル地方で信奉されている神様なので、地域やコミュニティによって、このナヴラートリの過ごし方は違いそうだ。

デリーでは、この9日間、各地で「ラームリーラー」が上演される。「ラーマーヤナ」のお芝居で、一

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インド留学費用について

インド留学費用について

留学を考えるとなると、費用のことが気になる。本当にケースバイケースだし、「目に見えないコスト」も、人によって違うので一概にいえないけれど、ご参考まで、私の場合の一例を書いてみる。(1ルピー約1.8円で計算)

ざっくり言って、KHS(デリー)に1年間(実質9か月)留学した場合の経費は50万円~100万円くらいだと思う。50万なのか、100万なのか、そこが大きな問題なのだけど。

普段はあまりきっち

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給仕? 給餌?

給仕? 給餌?

インド人ウエイターって、食後の皿を下げるの早いなぁ、と常々思っていた。インドでも、日本のインド料理店でも。なんなら、最後の一口を皿からフォークで持ち上げた瞬間に皿を下げられたりする。カフェでもドリンクを3口分くらい残して、後でチビチビ飲もうとダラダラしていると、下げられてしまう。日本だと食器をさっさと下げる、しかもまだ飲食物が残っているのに、というのは「早よ帰れ」の合図なのだけど、そういうわけでも

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健康・安全対策

健康・安全対策

昨年度の9か月間は、無事、事件・事故・病気に見舞われることなく過ごすことができた。なんと、お腹を下すことすら一度もなかった。
意外と全然大丈夫じゃーん、と気がゆるみそうなので、そうは言ってもスリやら何やらの話は耳にするので、改めてデリーでの健康・安全対策について考えてみる。

私が昨年、無事に過ごせた理由は何だろう、と、つらつら考えた結論。

たぶん、「運」だ。

たまたま、私の行動範囲の中で、悪

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7か月

7か月

渡印してから、半年以上が経過した。なんだかんだと、電気やらFRROやら銀行やらの手続き、KHSの突発的イベント、中間テスト、等々をこなしているだけで過ぎ去ってしまった気がする。滞在期間も残り少なくなってきた。

果たしてヒンディー語は、十分勉強できたのか。自分の期待の3割くらいの感触。Book Fairで大量の本を買ったものの、どの本を読んでも知らない単語だらけで暗澹とした気分になる。とは言え、さ

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気安い

気安い

過去のnote記事でもちょこちょこ書いて来たが、デリーの人々は、見知らぬ人でも本当に気安く話しかけて来る。当初は、いったいなぜ平たい顔族の私に…? といちいち驚いていたが、おそらく、特に意味はない。思い立ったらその場で口に出すんだと思う。そして、周りの人々は割と律儀にそれに応える。たぶん、私自身もそうやって気軽に誰にでも話しかけて大丈夫なんだと思う。あまり試せていないけど。

デリー滞在が長くなる

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ラーム寺院落成式

ラーム寺院落成式

1月22日、アヨーディヤーでラーム寺院の落成式が行われた。これに合わせて、州によって対応は違うようだが、デリーは公式に半休の日となり、KHSも終日休校となった。

落成式の様子は、Youtubeのテレビ局のライブ配信で見ることができた。ヤジュマーン(施主)として、モーディー首相が列席してプージャーが行われた。普通は、施主と言うとプージャーの経費全額負担するスポンサーだが、そのあたりはどうなんだろう

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水質チェック

水質チェック

「日本国外では水道水を飲んではいけない」と言われている。インドも然りで…というか、インドこそ要注意、水には絶対気をつけろ、と言われている。
短期旅行ならペットボトル数本買えば済む話だが、長期滞在となるとそうもいかない。毎日毎日ペットボトルを買うのは、重いし、費用もかさむし、ゴミだらけになる。浄水器で対応できれば、その方がラクちんだ。KHSの学生に聞いて回ったところ、「アパートのキッチンに接続済みの

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メイドのお小遣い 其の三

私の部屋では直接はメイドは雇っていないのだが、アパートの管理組合が雇ったメイドが共有通路の掃除と、各部屋の前に出されたゴミの回収を行っている。毎月の管理費からお給料は出ているはずだけど、このメイドがたびたびお小遣いをねだりにやって来る(部屋のピンポンを鳴らす)。そういうものなのか、ガイジンだからターゲットにされているのか、いくらぐらいが適正なのか、さっぱりわからない。

一度目は、ダシェーラーの前

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お買い物

お買い物

いっとき某SNSで、「インドって観光で行くような場所にはスーパーマーケットがないんですよね」という投稿に対して、インド在住日本人が、「あるぞ」「私がいつも通ってるこの店は幻か」と、こぞって反論の声を上げていたが、事実、私の住まいの周辺(徒歩30分圏内)には、西友やイトーヨーカドーに匹敵するようなスーパーは存在しない。住まいの裏手の、スラムに毛が生えたような住宅地の中に、腕輪屋さんとかパーン屋さんと

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ラーム寺院

ラーム寺院

正直、状況を把握できている自信はないけれど、2024年1月にインドに居合わせたのだから、言及しないわけにはいかにい。

いま、インドは1月22日に向けてざわついている。デリーの東、約300kmくらいのところだろうか、ウッタル・プラデーシュ州にアヨーディヤーという街がある。そこに数年前からラームを祀るヒンドゥー寺院が建設されてきていたのだが、1月22日に落成式を迎えることになった。力関係は把握できて

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冬の終わりの始まり

冬の終わりの始まり

デリーは首都ということもあり、イギリス人やら何やら各国の人々が流入してきた歴史もあり、比較的、我々のような外国人がウロウロしていても寛容な雰囲気がある。

とはいえ、やはり何らかのコミュニティに属していないと、ローカルの相互扶助的な恩恵を受けたり宗教的なイベントに参加したりするのは難しい。ガイコクジンということで、いろんな行事を覗き見させてもらえないかなーという下心を持っていたが、住まいが本気でロ

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ピーナッツ

ピーナッツ

ここ数日、季節がらか、ピーナッツが話題に上ることが多かったので覚え書き。ピーナッツは、ヒンディー語では、मूँगफली (ムングフリー)と言う。

「ピーナッツは गरीबों की मेवा(貧乏人のドライフルーツ)とも言うのよ」と講師其の一。ドライフルーツは高価なので、似たようなテイストで安く買えるピーナッツをこう表現するようだ。なるほど…。私の住まいの近辺で、山のように積み上げて売ってるのを

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デリーの冬

デリーの冬

旅行でインドに来た時は、いつも4月〜6月あたりだったので、デリーの冬を初めて経験している。
ディワリ(今年は11月12日)が終わったくらいのタイミングで暑さがやわらぎ、やたらに蚊が出現し(25〜30度くらいがいちばん活動しやすいらしい)、大気が汚染だか霧だかで空気がかすみ、女性の足下がサンダルからスニーカーに変わる。人々はいそいそと長袖の服を着込み、ショールをかぶって防寒にいそしむが、正直、12月

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