メイドのお小遣い 其の三
私の部屋では直接はメイドは雇っていないのだが、アパートの管理組合が雇ったメイドが共有通路の掃除と、各部屋の前に出されたゴミの回収を行っている。毎月の管理費からお給料は出ているはずだけど、このメイドがたびたびお小遣いをねだりにやって来る(部屋のピンポンを鳴らす)。そういうものなのか、ガイジンだからターゲットにされているのか、いくらぐらいが適正なのか、さっぱりわからない。
一度目は、ダシェーラーの前。確か10,20ルピー札が手元になくて50ルピーあげた。
二度目は、ディワリの後。世の中的に盛大にボーナス出したりするようなので、多めに100ルピーをあげた。
三度目の今回は1月14日のローリーの日。なんかゴニョゴニョとお金ちょうだいと言ってるようだが聞き取れなかった。まあローリーだし、と思って財布を取りに戻っている間にいなくなって渡せなかった。が、翌週の土曜にまたやって来た。
「दे दो संक्रांति का」(サンクラーンティ(のお小遣い)ちょうだい)と言われた。おお、はっきり聞き取れたわ。やっとわかった。1月15日のサンクラーンティは、それなりに意味のある日らしい。
前週にやってきたことをインド人大家に伝えたところ、10ルピーか20ルピーあげれば、と言われていた。シブチンな方なので、「ディワリ以外はあげるな」くらいに言われると思っていた。
メイドに20ルピーを渡してみたところ、文句もなく満足気に受け取っていた。いくらなんでも少ないような気もするが、20ルピーあればジャガイモ1キロ買えるし、複数の世帯から20ルピーずつ集めればそこそこの金額になるので、悪くないのかもしれない。こちらとしては、20ルピーでヒンディー語ワンポイントレッスンをしてもらってるようなもので、実は結構ありがたく思っている。本当は、こういう方々こそが完全に英語抜きのローカルなヒンディー語を喋るので、おしゃべりしたいとも思うが、残念ながら、距離感のとり方が難しいので深入りしないようにしている。
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