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水質チェック

「日本国外では水道水を飲んではいけない」と言われている。インドも然りで…というか、インドこそ要注意、水には絶対気をつけろ、と言われている。
短期旅行ならペットボトル数本買えば済む話だが、長期滞在となるとそうもいかない。毎日毎日ペットボトルを買うのは、重いし、費用もかさむし、ゴミだらけになる。浄水器で対応できれば、その方がラクちんだ。KHSの学生に聞いて回ったところ、「アパートのキッチンに接続済みの浄水器がある」「大サイズのボトルで買ってる」「アパートに共用の浄水器が置いてある」「KHSの浄水器の水を汲んで持って帰る」などの意見だった。
さて、私のアパートには、備え付けの浄水器などない。10リットルのBisreliのボトルをBlinkitで買っているが、地味に費用がかさむ。インド人大家に聞いたところ、「余ってる浄水器があるから」と言って貸してもらった。

フィルターは買い替えた

えーと、ステンレスタンクが二重になっていて、上部にセラミックの棒状フィルターが4本刺さっています。上部タンクに水道水を入れて、数時間かけて、フィルターを通った水が下に落ちる方式。大家のお母様いわく「ウチでも使ってるから! とっても健康にいいの! あなただから特別に貸してあげる!」。いやー、あの、UVとか、ROとか、電力で作動するタイプの浄水器を想定していたのですが…。
ともあれ、もらえるもんはもらっとけ、ということで使用している。水道水の水質が悪くなければ、UV、RO浄水器は過剰だという説もあるし。…が、この浄水器を通した水で淹れた日本茶、ウーロン茶の味がどうにもおかしく、違和感を覚えて飲めない。お湯を沸かしたヤカンが見たことないくらいカルキで白くなる。お腹をこわすことはないものの、どうにも耐えられず、野菜洗浄、食器の仕上げ洗いくらいに留めて、飲食用の使用は控えていた。

水質チェックの指標として、TDSというものがある。Total Dissolved Solidsのことで、要するにミネラル等の水に溶け込んだ物質のこと。数値でいうと、ゼロが良いというわけでもなく、50〜200程度の数値が飲料用に適していて、おいしく飲めるらしい。インド政府の基準だと500以下、WHOの基準だと300以下が「飲用可能」のようだ。(諸説というか、判断基準は色々とあるようだが)
このTDSチェッカーが、インドの通販で200〜300ルピーで買える。先日、やっとデビットカードが入手できたので、さっそくTDSチェッカーを買って水質チェックしてみた。

230ルピーだった

まずは、ペットボトル水。メーカーによっても多少違うらしい。Bisreliの数値が良いのをどこかで見たので、いつもBisreliを愛飲している。

Bisreli 140

140。オッケーオッケー。

次は、KHSの浄水器の水。最近新しくなった。メーカーはKentだったと思う。

Kent浄水器 110

110。おお、飲んでて違和感ないし、ちょくちょく持ち帰りもしているのだが、数字で見ると安心する。

さて、我が家の水道水。

水道水 619

619。うわっ。ダメだこりゃ。

さて、大家に借りた浄水器を通した水。

セラミック浄水器 619

えっ…。水道水と全く同じ…。インドに来て以来の「一番のショックなできごと」が更新されたかもしれない。

慌てて調べたところ、セラミックフィルターは、TDSを除去することはできないらしい。ただ、水に溶け込んでいない異物、泥とか虫とかは除去できるのだと思う。

高性能な浄水器を導入したいところだが、帰国まであと3か月と迫ってしまった。来年度も留学するかどうかと併せての検討事項にしましょう。

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