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世界はすべてバラエティになる

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cakesで連載の「世界はすべてバラエティになる」12回よりこちらでやっています。基本無料、ときどき有料です。 「どんどん世界は多様化(Variety)する」という意味と願望と…
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2020年3月の記事一覧

第255段「たとえばガガガSPの野バラのように」

第255段「たとえばガガガSPの野バラのように」

ガガガSPのニューアルバム『よく聴いている。

​どの曲もいいけど、「野バラ」がとても大好きなんだ。

なんていうかうまくいえないけれど、とても僕の気持ちにちょうどいい曲なのです。

山本さんのギターの旋律も勿論大好きなんだけど、それはその旋律に乗って歌う40代になったコザック前田さんの歌の中に、何か作品を作るときに、何か音楽を奏でるときに、何か言葉を発するときに、自分がつい感じてしまう、自分の陳

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第254段「例えばミュージックビデオが無性に作りたい」

第254段「例えばミュージックビデオが無性に作りたい」

例えば好きな曲って何回も聴いてると、ミュージックビデオ(MV)を作ってみたくなる。
若い頃はいつもそう思ってた。
歳とったらMVでなくても、自分の想いを何か映像で表現すればいつの間にか好きな曲への感情が血肉になって自動的に表出することも知った。
でも、最近また好きな曲のMVが無性に作りたくなってる。

想いは流転するのだ。
昔好きだったモノが嫌いになったりまた好きになったり。
若い頃は否定してた他

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第253段「獣勇と深沈厚重」

第253段「獣勇と深沈厚重」

定期的に静岡の三島を訪れている。ちなみに”おとずれ”とはやってきた音がするから”音づ(ず)れ”であるらしい。訪れるって言葉はとても美しい。

でなんで三島を訪れているかというと、それは僕が静東地区でいろんな飲食店を手がけている”にしはらグループ”の顧問をやらせていただいているからだ。毎回ミーティングや、会食や、バーで、会長の西原宏夫さんからとても勉強になる言葉を教えていただく。

その言葉にとても

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第252段「会話の距離」

第252段「会話の距離」

会話ってのは双方が寄り添わなければ本来成立しないものなんだ。
その姿勢自体が伝わらないと内容以前に会話がぎこちなくなる。
さらにそれがSNSだとお構いなしに自分の言いたいことを言ってるだけだったりになる。
リモート会議だと間がつかみにくいから議題だけ淡々とこなして、はい終わりってのも多い。

相手が話したいことと自分が話したいことと相手が聞きたいことと自分が聞きたいことと、そのどれでも無いこと。

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第251段「怒りは1000%(感情は対数)」

第251段「怒りは1000%(感情は対数)」

発注先の発注方法に納得がいかず、その発注を断った。その断りのメールに「やる気が1000%無くなった」と勢いあまって書いたのだけれど、なんで1000%なんだろう?とその後つらつら考えた。

いろいろ思い巡らすと、それは、つまり10の3乗で1000なのじゃないだろうか。つまり3回嫌なことされると、もう自分の中のゲージは1000%になるのであった。

最初の相手側の粗相、まあちょっとムカつくけど、それは

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第250段「探し続ける人生」

第250段「探し続ける人生」

いろんな人がいろんなことをいろんなレベルで問題だとあーだこーだ言う。
その問題がいろいろありすぎて、もはやいろんな人が実際にどうしていいかどう判断していいかどう対処すればいいのかすごくわからなくなってるような気がする。
誰の意見も多かれ少なかれ正しい気もするし間違ってる気もする。

先生に聞いても見解が違うし専門家に聞いても意見が別れる。
きっとほとんどのことは実はどうすればいいかなんて誰もわから

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第249段「稼ぐことの意味」

第249段「稼ぐことの意味」

このワタナベアニさんの投稿、いろいろ考えさせられる。

「それは企業の論理としてはまったく間違っていないし、アクセスを増やしたりスケールを大きくすることはビジネスとして大事なことだろう。でも、それまでは確実に存在していた「ヒューマニズム」が薄れていったと感じた瞬間が何度かある。」

テレビとか出版も含めて僕も同様なことを感じてる。
テレビや出版でいうと、例えば土地持ってるとか本業とは違う別収入があ

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第248段「人生に意思はいらない」

第248段「人生に意思はいらない」

以下は自分が自分の人生について想ったことです。この想いが他の人の人生にも当てはまるとは微塵も思いません。
ただ僕が、昨夜ふと季節外れの雪の空を見てたら、ふと悟った(ような)想いです。
自分のために忘れないように記しておきます。

欲望を解放すればのぞみは叶う
思いがあるから想いには敵わない
自分とは自然なり
自らが自ずから意思で動くことをせず
自らは自然の流れにただたゆたふのみ
流れるままに流され

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第247段「わかりやすく伝える≠レベルを下げる」

第247段「わかりやすく伝える≠レベルを下げる」

いろんな企画を打ち合わせしてると「それ客はわかりますかね?素人には難しくないですか?」と演者やスタッフが言うこと結構あるんだけど、それってその演者やスタッフ自身は意味がわかってるのに、お客にはその意味がわからないと思ってる段階で、すでにお客を下に見て馬鹿にしてるんだと思う。

企画の真意や意図やおもしろさを相手に伝えることと相手に伝わることは違う。相手に伝えようとせずに相手に伝わらないと考えること

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第246段「読書に救われる、読者にも救われる。」

第246段「読書に救われる、読者にも救われる。」

自分の本にいろんな感想をいただく。Amazonのレビューしかり、Twitterのつぶやきしかり。

嬉しいものも悲しいものもあるし、納得ってのもあるし、誤解だよってのもあるし、いやいやってのもあるし、嫌々ってのもある。

そんな中で、この『「中の人」から「外の人」へ 出世のススメ』へのレビューはとても嬉しかった。
自分が書いたこと以上に、その方に伝わっていただいた何かがあるって事実が。

そんな事

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第245段「9年後の311に想う。」

第245段「9年後の311に想う。」

あの3月11日から9年経ちました。
あの日、たくさんの人の人生が変わった日。
あの悲しみを忘れることはできません。
そしてコロナ禍。

危機が有って「みんなで一緒に助けあおう手伝おう」ではなくて、危機が有って「みんなと一緒にくっつかないで離れよう」ってのは中々難しい感覚です。
前者は他者への義侠心が生まれるかもだけど、後者は他者への疑心暗鬼が生まれやすいから。
だからこそ個々の不安感を不信感にしな

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第244段「コロナリズムcoronalism」

第244段「コロナリズムcoronalism」

近代からのコロニアリズムcolonialism=植民地主義だけど、今の新型ウイルス拡散で
現代のコロナリズムcoronalism=冠状主義が拡散するのではと仮説。
仕事、日常、エンタメで、他人(外部)とどう物理的に接触しない、自分を接触させない、で自分の意思(内心)を外心に伝えていくかがよりキーになる。

病原菌の拡散が大航海時代から旧大陸→新大陸の接触で進み、
今コロナウイルスの拡散で、コミ

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第243段「情報の過不足感覚」

第243段「情報の過不足感覚」

ビジネスでも政治でも広告でも報道でもバラエティでも芸能界でもSNSでも人間関係でも「本音と建前」「内面と外見」「現実と説明」の距離感や落差が大きい分だけ人は不信感を感じる…ってことは自分では気づいてるのに、なぜ他人にはやってしまうのだろう?
バレないと思っちゃう(思いたい)のかな。

って意味では、すごくないことをさもすごいことのようにバエるように煽るように粉飾するより、すごいことやってること

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第242段「やれないとやらないは違う。」

第242段「やれないとやらないは違う。」

今日はTBSへ。新番組のキックオフミーティング。
初顔合わせの中、放送の在り方、ビジネスのやり方、芸能界の考え方、かなりぶっちゃけて核心に触れるお話ができた。
多分そう言うことを余り話さずになーなーでやって来たのが今までの放送界芸能界で、それがいろんな矛盾を放置して来たんだと思う。

1番組が変わったからって体制の大勢は変わらないかもだけど地道にやる、やるべきことをやる。
そしてわかる人を増や

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