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第254段「例えばミュージックビデオが無性に作りたい」

例えば好きな曲って何回も聴いてると、ミュージックビデオ(MV)を作ってみたくなる。
若い頃はいつもそう思ってた。
歳とったらMVでなくても、自分の想いを何か映像で表現すればいつの間にか好きな曲への感情が血肉になって自動的に表出することも知った。
でも、最近また好きな曲のMVが無性に作りたくなってる。

想いは流転するのだ。
昔好きだったモノが嫌いになったりまた好きになったり。
若い頃は否定してた他人の考え方ややり方も、今ではその意味が理解できたり。
稚拙だと思ってたモノが深く感じられ、深いと感じてたモノの意外な浅さに気付き、魅力は半減も累乗も起こす。
今ダメでも未来はいいかもしれない。今好きでも未来はそんなにでも無いかもしれない。

なので好きな曲を聴いてる今その瞬間の自分の気持ちで、その曲のミュージックビデオを無性に作りたいんだ。
その曲をいいと想った自分の想いの残骸を残すように。
その曲の熱さも凄さも拙さも、その曲へのすべての想いが表出するような映像を。

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