ヒロコイ

育児奮闘中の4児の母。森のようちえん「いしころえん」代表。日々こどもたちとの生活のなか…

ヒロコイ

育児奮闘中の4児の母。森のようちえん「いしころえん」代表。日々こどもたちとの生活のなかで、様々な思いが浮かんでは消えてゆく。時にビビビ!っと書かねばっ!と奮い立つ瞬間がある。それを書き出してゆくのだー

最近の記事

日本の劣化と森のようちえん(その2)

宮台真司の「今すぐ死んだ方がいい」の意味 この対談で宮台は、クズに対面するとすぐ「今すぐ死んだ方がいい」とか言う。その度に私は爆笑してしまうのだけど(笑) この「死ね」の意味はけっこう深いと思っていて。 (その1)の冒頭でふれた「内臓感受」の三木茂夫。彼は東大の解剖学者で養老孟子の先輩なのだが、その養老孟子の言葉に真実はある。(と私は思っている) 養老孟子いわく。「最も合理的、効率的に生きたいならば、生まれてすぐお墓に行くのが1番」 これでしょう。これこれ。 そんなに損

    • 日本の劣化と森のようちえん(その1)

      宮台真司が森のようちえんを語ってくれるなんて! 宮台真司と言えば、社会学、とりわけ日本社会の劣化と性愛に明るい。 森のようちえんと性愛なんて、なんだかすごく遠いところにあるようだけれど、しっかりとつながっていて、本当おもしろい。 今回は教育ジャーナリストで「ルポ 森のようちえん SDGs時代の子育てスタイル」著者のおおたとしまささんとの対談。冒頭から「個体発生は系統発生をくり返す」と言っていて。つまりは胎児がお腹のなかで生命の進化をなぞるように成長していく、軟骨魚類→爬虫類

      • 人新世の「資本論」用語集(第5~6章)

        今回の章は、資本主義の構造について。 私もそうだが、オーガニックやフェアトレードを選択することまでは出来ても、鶏肉や魚はトレーに入った「商品」を買っている。それらの生き物の命をいただくまでの過程において、私たちのほとんどは、なんとも無力だ。このような無力な状態であればあるほど「商品」の希少性は高まり、人々は「商品」に依存せざるを得なくなる、というのが資本主義の仕組みらしい。なるほどー。 かつてはそこかしこに潤沢にあった水や土地(人々が無償かつ自由に利用できていた公の富)で

        • 人新世の「資本論」用語集(第3~4章)

          斎藤幸平さんの『人新世の「資本論」』の続き、第3章と4章。 感想と用語集。感想内の太字は用語集にて説明してます。 感想と理解4つの未来の選択肢のところ、面白かったなぁ。気候変動という危機に対して個々の力ではもう限界で、国家権力でしっかり取り締まるしかないのかな?!と思っていたけど、不平等なままだと結局それで守られるのは私たち庶民ではなく、一部の特権階級だけなんだと(気候ファシズム)。たしかに。今だってまさにそうだ。そこに緑の冠のっけたところで同じことじゃないか。すべてが商機

        日本の劣化と森のようちえん(その2)

          人新世の「資本論」用語集(第1~2章)

          斎藤幸平さんの『人新世の「資本論」』を読み始めました。言い回しなどは思ったよりも難解ではなく読みやすいのですが、いかんせん初めて目にする用語がたくさん!読んでるうちに度々「あれ、これ何だったっけ?」となって、戻り戻り読んでいるので、めっちゃスローなのですよねぇ(おまけに睡魔が)…というわけで、用語の意味とそれにまつわる実態や背景をちょこっとまとめてみました。このガイドによって少しはスムーズに読み進められるはず! 全部で第8章まであるのに、まだ第2章(泣) …少しずつやってい

          人新世の「資本論」用語集(第1~2章)

          先に信じる。

          自称、歯科恐怖症な私。 もともと歯医者が苦手なのに、麻酔で一度とっても痛い思いをして、アラフォーにして診察台で泣き… その後「無痛治療」で検索して辿り着いた今の歯医者さん。 毎度治療に対する恐怖心や不安感を和らげる笑気ガスを鼻から吸入してもらい、注入スピードをコンピュータ制御でコントロールできる麻酔から私の治療は始まる。恐怖心は相変わらずだけど、麻酔注射は本当に痛くなーい! そして何度か通ってるうちに、どうしたら安心して治療を受けられるのかを考えては実行し、ルーティーン

          先に信じる。

          自然(=カラダ)と不自然(=頭)の同居問題

          最近めっきりYouTube。本もそうですが、もっと気楽に、偉人たちの頭の中を覗ける知れるというのは、すごいことだな。 気の向くままに指一本でその世界の扉を開けることが出来るんだから。 最近感銘を受けたのは養老孟子、三木茂夫、岡田斗司夫。 自然にふれろ!内臓から感じろ!最初のお二人は東大の解剖学者です。 頭脳明晰。現代の頭が良いというのは、概念化のスピードが速いということだと思っているんですが。PCなら高性能のCPUを搭載してるような人。入力された情報をパパパパっと瞬時に

          自然(=カラダ)と不自然(=頭)の同居問題

          心しなやかでありたいが、たまに捻挫して痛い

          「カオス耐性」という言葉という言葉をご存知だろうか?私が初めて聞いたのはHSCのお話の中でだったが、ベンチャー企業の求人像なんかでよく使われるらしく、その言葉の通りなのだけれど。改めて調べてみると「回避力」「防御力」「回復力」という項目に分解することができるらしい。 自分に当てはめてみると、仕事場ではカオス耐性はけっこう高い方だと思う。 だがしかし! 「子育て」において、もっというと、長男(注意欠陥多動気味の12歳)に対しては全然だめだー 我が家のカオス▪ 彼が使った

          心しなやかでありたいが、たまに捻挫して痛い

          #4_スペクトラムな日日是好日、わたしの夫

          凸凹強めの特性をもっている人は、理解してくれるパートナーに依存しやすいらしい。 それを夫に伝えたら「依存かどうかは別として、ひーちゃん(私のこと)の夫が務まる男はなかなかいないだろうな!ヌハハハハハ!」と言われました。(若干誇張しています) 確かに。私は出来ない(やりたくない)事が多い上に抗わないので、夫は必然的にその部分を担うことになり、負担は大きいと思う。 とは言え、夫のこのモチベーションと持久力はどこからくるのか? いくつかのキーワードをピックアップして見ていこ

          #4_スペクトラムな日日是好日、わたしの夫

          自粛の根拠とか生物としての適正な老若バランスとか

          主婦の戯言パート4 なんでこんなに考え続けてるかというと、何が起きているのか、本質が知りたいから。自分で納得しないままに強いられるのは嫌だ。子どもを産み育てはじめると、人生は選択の連続だと分かる。選択には情報が必要で、それはジャッジの為ではなく自分が「大切にしたいこと」の確認作業なのだ。 自粛の科学的根拠ちょうど一年前の大阪の専門家会議についての記事より 吉村洋文知事による「ピークアウトに外出や営業自粛の効果はあったのか?」との質問には、「データを見る限りは、相関が少な

          自粛の根拠とか生物としての適正な老若バランスとか

          #3_スペクトラムな日日是好日、なぜ子どもが苦手なのか

          やっぱりスペース・ペース問題#2までに綴ってきたように、子どもが苦手というよりも「スペース・ペースを乱されることが苦手」これをやられがちなのが子どもである場合が多い、というだけなのだと思う。思わぬタイミングで自分のテリトリーに侵入して来られるのがいや。存在自体は愛おしくて堪らないし、何でもしやりたいと思うけれど、いかんせん…で、ふりだしに戻る。 なぜ手が繋げなかったんだろう「私は子どもが苦手だ」と信じた最古のエピソードは、小学校4〜5年生のとき。ある時、なぜか7つ下の妹の保

          #3_スペクトラムな日日是好日、なぜ子どもが苦手なのか

          #2_スペクトラムな日日是好日、自分のスペース・ペースを乱されると苦しい

          「多かれ少なかれ問題」多いから困ってるんだよ!私「自分のスペース・ペースを乱されると苦しい」です。「アスペをとっかかりに自己分析してみる」で取り上げた、未完了のプロセス論。誰しにも起こることだとしても、どうも、人よりもダメージが大きい気がする。 発達障害と呼ばれるものは総じてスペクトラムなもので、ひとつひとつの特性の凸凹が顕著である、という事でしかない気がする。つまりは程度問題。しかし、これを言葉で語ろうと思うと、これまた総じて矮小されがちである。ここが厄介なところ。「そん

          #2_スペクトラムな日日是好日、自分のスペース・ペースを乱されると苦しい

          #1_スペクトラムな日日是好日、別の世界での過ごし方

          前回の「アスペをとっかかりに自己分析してみる」の続編として、エピソードと自己分析を綴っていこうと思う。題して「スペクトラムな日日是好日(にちにちこれこうじつ)」シリーズ。自分の中で行われてることって、まわりの人からは見えないし、想像以上に異次元なのだろうな。書くと自分の整理整頓にもなるし、続くか分からないけどやってみるー 別の世界にいっちゃってる時母が「別の世界にいっちゃってる」と表現したあれは、たぶん何かのきっかけから脳内アルゴリズムが走っている状態なのだと思われる。こう

          #1_スペクトラムな日日是好日、別の世界での過ごし方

          全体規制ではなく【選択と集中】を

          主婦の戯言パート2 感想を自分勝手につらつら述べるの巻。思考し出すと止まらないのでここに出す。 全体規制ではなく【選択と集中】を大阪、新規陽性者数ピークアウトしつつあったのに跳ね上がりましたな。PCRの精度と信憑性はさて置き、大まかな傾向を掴むには使える指標である。 「府によると、高石、寝屋川、四條畷、大阪、大阪狭山の各市の病院や、寝屋川市の高齢者施設、寝屋川市の学校、門真市の事業所の計8カ所で複数の感染者が確認された」らしい。医療機関や高齢者施設でクラスター起きちゃうと

          全体規制ではなく【選択と集中】を

          アスペをとっかかりに自己分析してみる

          前からうすうす感じてはいたのですが。最近、自分にアスペルガーの特徴が当てはまることが多くて、とっても興味深い。この際、振り返ったり掘ったりして自己分析してみようかと思います! ネット見つけたアスペの特徴で当てはまったもの… ・ひとりでいることを好む ・関わりやコミュニケーションが受け身である ・人の気持ちを配慮することが苦手である ・冗談が分からない ・言外の意味が理解できない ・特定の物事に対して強い興味を持つ ・興味を持った領域に関して膨大な知識を持つ etc...

          アスペをとっかかりに自己分析してみる

          一人だけの卒業式

          4年生の2学期からほぼ学校に「行かない」を選んだ息子は、卒業式も「出ない」を選んだ。そこで、卒業式の次の日の放課後に、卒業証書だけもらいに行くことになっていた。それすらも年ごろの息子としてはしぶしぶ…という感じ。でもそこは。ほとんど大人の自己満足だったかもしれないが、けじめをつける、ということ。そして、お世話になった先生方にきちんと顔を見せてご挨拶したい、という親の思いで有無を言わさず決行(そこは気持ちには寄り添うが、行動は寄り添わないよ)。 担任から「校長先生から渡しても

          一人だけの卒業式