先に信じる。

自称、歯科恐怖症な私。

もともと歯医者が苦手なのに、麻酔で一度とっても痛い思いをして、アラフォーにして診察台で泣き…
その後「無痛治療」で検索して辿り着いた今の歯医者さん。

毎度治療に対する恐怖心や不安感を和らげる笑気ガスを鼻から吸入してもらい、注入スピードをコンピュータ制御でコントロールできる麻酔から私の治療は始まる。恐怖心は相変わらずだけど、麻酔注射は本当に痛くなーい!

そして何度か通ってるうちに、どうしたら安心して治療を受けられるのかを考えては実行し、ルーティーンが出来てくる。

その過程で必要なのが、もうひとりの自分に耳を傾ける、ってこと。ホ・オポノポノで言うウニヒピリですね。内なる子ども。
その子の不安を解消すべく私は勇気をもって行動するのだ!

まず、ひざ掛けは絶対。不安がやわらぐアイテム。手にはハンカチを握りしめ。あとは、不安、痛み、違和感、疑問、不快…どんな小さなことでも先生に伝えてあげるからね!と自分と約束をして、いざ。

でも実際、こんなこと言っていいのかな~、もう少し我慢した方がいいのかな~、いろいろ抵抗が出てくる。
しかも、ほら。先生クールだから(笑)

でも。でもですよ。ここで思い出すのです。自分との約束を。

そして大事なのは、
”先に信じる”
ということ。

「先生がもっと私の不安をくんでくれたらいいのに~」
「先生がもっとフレンドリーで、共感してくれたらいいのに~」
「どうせ私のこと痛がりで怖がりの面倒くさい患者だと思ってるんでしょう~」
とかとか、いろいろ出てくるのですが、
それ、本当?
勝手に相手の下手(したて)に入ってなーい?
勝手に被害者ぶってなーい?

先生の本心は分からないけれど、私の在りたい関係に立ち戻ってみる。
対等に相手をみてみる。
だから、先に自分から信じてみる。

”先生は、私に最善の治療をしたいと思っている”
としたら、どうする?

そしたら、伝えて良いと
自分に許可することができた。
その後で、信用に値するのかしないのか、判断したらいいじゃない。

「笑気ガス、麻酔の後じゃなくて前からしてください。私こわいんで!」
「薬が苦いのでうがいしたいです」
「リクライニングをもう少し起こして欲しいです」
「やっぱり痛いれす~(既に麻酔2回してるけど)」
「口にラバー張って鼻マスクもすると呼吸が苦しいので、今回は鼻マスクなしでお願いします」

クールな先生は「おやすいごよう」とばかりに淡々と対応してくれた。不安なことは質問したら丁寧に答えてくれた。
途中で歯科衛生士さんが他の患者さんのチェックお願いしまーす、と何度か来たけど「今むり!」と言い放って(もう少し優しく言っても良いと思うが)、私の治療に全集中してくれた。

自分から信じると、風景が違ってみえてくる。

後に、元看護士の母にこの話をすると「医療者はそういう患者の方が助かるんだよー、分かり易くて」と言ってた。
なんだ、そしたらどっちもハッピーじゃないか。

こういう在り方や対話が必要な関係って暮らしのなかには多々あると思う。
学校、病院、夫婦、職場など。

そして、けっこう拗らせがちだったりするが、それはとってももったいないことだ。

大事なこと、まとめ。

1.対等に相手をみて
2.共通のゴールを思い出し
3.自分から先に信じる
4.相手とどんな関係を続けるのかはその後に判断すればいい

だな。

おわり!





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