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【狂言・読書】茶壺

 2024年6月29日(土)、国立能楽堂で、狂言『茶壺』を観ました。記録を残します。

■狂言『茶壺』について

(1)あらすじ

栂尾とがのおで茶を買い求めてきた田舎者が、途中で立ち寄った知人の家で酒をふるまわれ、酔って街道筋に寝てしまう。そこへ通りかかったすっぱ(盗賊)が、田舎者の茶壺に目をつけ、担った縄の片方に自分の肩を入れ,背中合せに横になる。目の覚めた田舎者が茶壺を取り返そうと争うところへ、所の目代(代官)が現れ、わけをたずねる。<話は続きますが、以下省略します。>

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」(インターネット検索)

(2)配役、公演時間等

・大蔵流
・シテ/すっぱ  … 山本 則孝 さん
・アド/使いの男 … 山本 凛太郎 さん
・アド/代官   … 山本 則秀 さん
・上演時間は約25分でした。

(3)関心をもったきっかけ

 私が、狂言『茶壺』に関心を持った理由は、2つあります。
 1つは、書店で後述する絵本を見かけたことです。「どんな狂言かな?」と感心を持ちました。もう1つは、「茶壺」という題名です。「緑茶葉を入れる壺かな。」と思い、よい香りがするように気がしました。
 公演プログラムにも、以下の記載がありました。

(京都の)栂尾とがのおのお茶は古来有名で、なかでも閼伽井あかい坊のものはとりわけ優れた味で知られていました。

公演プログラム・山縣正幸さんの解説より抜粋。()は補足。

■絵本『茶壺』について

(1)絵本の紹介

 くもん出版から、絵本が出版されています。(下のリンク画面参照)
・見て聞いてまねして楽しむ 歌舞伎絵本『茶壺』
・文:中村壱太郎、絵:小川かなこ、声:尾上右近
・他に、同シリーズには『恋するお三輪』と『狐忠信』があるようです。

(2)絵本を含めた感想

 絵本の文を、歌舞伎役者の中村壱太郎さんが書かれているように「歌舞伎絵本」でした。狂言をもとに、歌舞伎でも『茶壺』はあるようです。図書館から本を借りてきて、私は初めて気づきました。
 また、絵本の内容は、音声でも聴くことができるようでした。実際、今回鑑賞した狂言『茶壺』でも、後半、使いの男とすっぱが、2人で謡い舞いを行う場面があります。音で振り返っても楽しそうな舞台でした。

■最後に(余談)

 同日の公演で、能の『誓願寺』と『藤戸』もありました。両演目とも、私には、まだ少し難易度が高い気がしました。そういうこともあって、今回は狂言『茶壺』の感想だけにしました。これからも自分の関心を広げたり、視点を上げていきたいと思います。
 冒頭の画像は、「緑茶」で検索し、推拿とレイキ ゆらねさんの画像を使用させて頂きました。ありがとうございました。

 本日は、以上です。

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