見出し画像

【YouTube】建国の日の満州【1932年のプロパガンダ映像】

1932(昭和7)年の満州国の建国日は、関東軍が満州制圧を完了した2月16日とされたり、建国宣言がなされた3月1日とされたりする。

当時の現地では、執政・溥儀が首都の長春に入り、国璽を受けとる儀式がおこなわれた3月9日が、正式な建国の日と認識されたようだ。

今年の3月9日は、その日から92年目に当たった。

その前日、3月8日に、国立映画アーカイブは、1932年のその建国の儀式の映像を公開した。


『建国の春』(1932) (国立映画アーカイブ 2024年3月8日公開)


さすが満鉄映画部が撮っただけあって、プロパガンダ映像としてよくできていると思った。いろいろ研究してみたい素材だ。

とりあえず、以下にハイライトシーンを貼っておこう。


儀式前日、長春に出発する溥儀と婉容


長春の儀式会場に満州人、モンゴル人らが民族衣装で入場し、「五族協和」をアピール


満州国初代総理大臣の張景恵らが国璽を捧呈


国璽捧呈のようす


内田康哉・満鉄総裁が祝辞をのべる


世界地図にバーンと「満州国」が誕生する


感動をあおるナレーション


その夜の奉祝イルミネーション


張作霖爆殺まで日本は軍閥と仲良くやってたのに、この変わりよう


翌日、路上で満州国旗をふる子供


うまく出来ていると思うのだが、人びとがあまり楽しそうでないのは隠しようがない。


<参考>


この記事が参加している募集

日本史がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?