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【YouTube】「大日本國防婦人會」インパクト大の戦中映像


<概要>


3月8日に国立映画アーカイブから公開された映像の一つ。

『大日本國防婦人會 映画報 昭和九年十二月』(ダイニホンコクボウフジンカイ エイガホウ ショウワクネンジュウニガツ、1934年)
櫻映画製作所 22分,白黒,サイレント
前半は大日本国防婦人会設立2周年を記念し、1934年12月6日、大阪城東練兵場にて陸軍第四師団長の東久邇宮成彦王の台臨により行われた観閲式、および同夜に大阪市中央公会堂で行われた記念講演会の様子、後半は1874年に大阪で編成され、市内中央区法円坂に所在した陸軍歩兵第八連隊の見学、ならびに高槻工兵第四大隊に入営し負傷した兵士の救護に当たる会員たちの姿が描かれている。催事の様子だけでなく、婦人会の個別の活動が記録に残されている点が貴重である。

(YouTube解説文より)


<評価>


今月、国立映画アーカイブが公開した戦中映画のなかでも、インパクトが大きい映像だと思う。

数千人の割烹着のおばさんが集まっているだけでも壮観だが、映像の撮り方もなかなか考えられていて、ナチのプロパガンダ映画と似通ったものを感じます。

とりあえず、ハイライトシーンを貼りつけておきます。



婦人たちの前を白馬に乗って観閲する東久邇宮稔彦師団長

中央が東久邇宮稔彦師団長(昭和天皇の叔父、のち首相 平成2年、102歳まで生きた)

ヒゲの荒木貞夫陸軍大将。右は近藤信竹海軍少将?

東久邇宮稔彦師団長に拝謁する婦人たち

カメラに笑顔を向ける余裕も

軍服姿の子供と一緒に行進

「銃後の母」に引きずられるような男の子の表情が印象的

中央、工場の煙の向うに大阪城

記念講演会で

大日本国防婦人会の旗

ナチの記録映画で見たような光景

5千人の割烹着の「万歳」

陸軍で銃器の扱いを学ぶ

このあたりの映像がインパクトがある

防毒マスクをして、割烹着のまま機銃をかまえる

こういう映像は初めて見た

入営を祝うのぼり旗の映像が挿入される

街の傷痍軍人や遺族の援助も婦人会の仕事だと紹介される


なお、大日本国防婦人会神戸支部の記念総会のもようも公開されています。

『大日本國防婦人会神戸支部 設立一週年記念總会』1934年



こちらもかなり大イベント
炊き出し配給を楽しそうに食す
安保清種海軍大将の前を、日の丸の小旗をふりながら行進



<参考>


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