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辻元清美氏と左翼ビジネス

今はもう無いと思うが、私が学生の頃、「夏目漱石全一冊」という出版物があった。「芥川龍之介全一冊」とかもあったかもしれない。

著作権が切れた作家の、古い全集の版面をコピーして本にしたもので、格安で販売されていた。全集を買う金額の10分の1くらいで買えた。

安いのは当然だ。著作権料(印税)も、編集経費もかからないのだから。

今はネットで青空文庫もあるが、当時の貧乏学生は、それに飛びつくしかなかった。

今も、資金なさそうな左翼系の出版社が、著作権の切れた作家の本を出したりするが、そのハシリのような商売である。


その商売に、辻元清美氏がかかわっているという話を昔、聞いた。今回、事実を確認できなかったので、「話を聞いた」という表現にとどめるが。

それに、この件に関して、悪口を言いたいわけではない。「チート」的な商売ではあるが、私はその受益者であるし、その商売に感心していたのである。うまいことを考えたな、と。


「格安」で世界一周、でおなじみ、ピースボートの事業に辻元氏が最初からかかわっていたのは事実だ。

今はかかわっていない、ということになっているが、あれも、うまい商売だと思っていた。

辻元氏には商才がある、と思っている。才能があるのは、いいことである。


一方、辻元清美氏が、公設秘書の給料約2000万円を騙し取った1人として、詐欺で有罪になったのも事実である。公設秘書の給料は国費、つまり税金から出ていた。


政治にはカネがかかる。

だから、カネに、がめつくなるのは、理解できる。

政治家はカネにがめつくなるな、ということだと、鳩山由紀夫とか麻生太郎のような金持ちしか政治ができなくなる。

だから、辻元氏が、政治家であると同時に、カネにがめついとすれば、それはそれでいいのである。


しかし、

「男女共同参画などのジェンダー政治案件が利権化しているのではないか」

「税金が不当に流用されているのではないか」

という疑惑を中心としたcolabo問題で、辻元氏の名前が出ると、

「辻元氏の名前が出ても仕方ないな」

と、過去の経歴から思われても仕方ないことは、辻元氏も認めなければならないと思う。


だから、彼女には、政治家として、colabo問題では説明責任が生じていると思うのである。

「政治とカネ」というと、マスコミは保守政治家ばかりを狙い撃ちするが、国民の立場からすれば、与党だろうと野党だろうと関係ない。同じ税金の問題である。

国会で追及してほしい。


<参考>


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