辻元清美と工藤公康
選挙前だから言いたいわけではないけれど、選挙前だから聞こえてきた言葉に、ひとこと言っておきたい。
辻元清美「男女同数の国会と内閣を作りたい。『うるさい女やな』と思われても、これくらい言わんと女の声は届かない。」
辻元清美は朝日新聞に「新人類」「元気印の女」と紹介されてメディアの寵児となり、土井たか子に気に入られて社会党入りした。
最初から「女」を売り物に政治活動を始めた。それはもう30年以上前である。国会議員になってからでもすでに25年だ。これまで何をしてきたのか。
この人は昔から同じようなことをずっと言っている。ずっと「正しい」ことを言っている。
最初から左派メディアに育てられたような政治家で、その都度、左派メディアが見出しにしそうなことを言う役回りだ。
しかし、それだけならば、もう結構だ。「うるさく言うこと」が仕事ではなく、自分が何をしたか、とっくに結果責任を問われる年代だ。
私と同世代なので、期待してきた。しかし、「元気」ばかりで政治的実(じつ)が無さすぎやしないか。自分が目立ってきただけではないか。チャンスを与えられて、権力を与えられて、世の中のために何を成し遂げたのか。
社会主義の実現が目的でもない。いつの間にか民主党に鞍替えしてリベラルづらである。政治的信念はなく、つねにいちばん日の当たる野党を選んでいるだけに見える。
何がしたかったにせよ、もう時間切れだろう。
あなたのように目立つ女性が、同時に立派な政治的成果を上げていたら、自然に女性議員も増えたはずだ。あなた自身は女性議員の評価を上げたのか。「女性議員はうるさく言うだけ」というイメージを助長してないか。なぜ女性議員が増えないか、自らの責任とは思わないのか。
あなたは選挙区で勝つとしても、「野党は批判ばかり」というイメージの張本人になって、政権交代を遠のかせていると感じないか?
今さら「女性議員を増やしたい」と言うなら、自分が辞めて後進の女性に譲るべきだ。
工藤公康も「新人類」といわれた同世代だ。彼は「敗戦の責」をとってこのたび監督を辞任した。
自民党の古臭い政治を変えると言いながらもう30年。自分自身が「老害」「既得権益」になる前に、自らを律するべきだろう。
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