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新聞離れは自業自得 「マンガ出版社ジャーナリズム」に期待

年明け早々、「新聞離れ」がトレンドワードに。

日本新聞協会がこのほど公表した最新データで、一般紙の総発行部数が3000万部を大きく割り込み、2800万部台まで落ち込んだことが明らかになった。この5年間で失われた部数は1000万部。平均すると、毎年200万部ずつ減っている計算だ。もし今後もこのペースが続けば、15年後に紙の新聞は日本から消えてしまう勢いだ。(亀松太郎 yahoo news)


私は、これまでも散々書いてきました。

日本人の新聞離れは、

・時代に合わない左傾化
・デジタル化への抵抗
・規制緩和への抵抗
・「系列」「業界団体」による競争拒否
・経営の独占による無能

などなどが理由であり、全部、新聞社の自業自得。

自業自得、というだけではなく、新聞は、日本に多大な迷惑をかけ、日本の足を引っ張ってきた。日本最大の抵抗勢力で邪魔者だ。

しかも、ここまで斜陽化したら、もういい人材は集まらない。

部数が減ったら取材力が落ちる、なんて今さら心配している人がいるけど、すでに取材力が落ち、論説力が落ち、広告力も事業力も経営力も、全部落ちているのは、明らかではないか。

さらに記者は、左翼と右翼と宗教関係者だらけになる。質的にどんどん低下していくだけ。害悪を垂れ流すのみ。

全部潰れればいいと思う。


新聞が潰れたらニュースが減る、と心配する人がいる。

私が期待しているのは、雑誌系のジャーナリズムですね。

でも文春とか新潮とかはダメ。会社が儲かってないから資金力がないし、文学オタクだから意地悪でひねくれたやつが多い。


私が注目しているのは、小学館、講談社、集英社あたり。そのあたりの出版社がネットで出している記事は、最近読み応えがある。

漫画やアニメで儲かって、金があるから、ニュース部門にも人材が集まっているのがよくわかる。

もう私の現役時代から、優秀で、社会的関心が高く、文章力もあるマスコミ志望者が、小学館・集英社あたりと大手新聞社の両方合格したら、出版を選ぶ例が多かった。給料で負けてるし、新聞社の地方勤務などが嫌われていた。だから、大手マンガ出版社の人材は、すでに大手新聞社より上だ。記者をやらせれば、新聞社のやつより出来ると思う。


マンガ出版社は、今や出版界だけでなく、映画界などエンタメ界全体を牽引している。

日本に観光に来る外国の若者は、マンガやアニメで日本を知った人がほとんどだ。その意味で観光業も、ひいては日本全体の景気も牽引している。

ついでにジャーナリズムも牽引してもらおうではないか。

紙の雑誌は週刊どまりだろうが、ネット配信でニュースの日刊化は可能だと思う。

朝日新聞ニュース、毎日新聞ニュース、の代わりに、集英社ニュース、講談社ニュース、あるいは「ジャンプ・ニュース」とか「モーニング・ニュース(バッチリの命名ではないか)」とかを我々はネットで受け取ることになる。


そのためにはどうすればいいか。

話は簡単で、記者クラブに加入すればいいだけ。そうしたら基本的なニュースは自動的に集まる。

新聞の優位は、大きな輪転機を持っていること、独自の本屋(販売店)を持っていることだったが、それはもう役に立たない。(むしろ重荷になっている)

最後に残る優位は、記者クラブを通じて、官公庁から独占的に情報を得るルートを持っていることだけですね(クラブの維持コストを新聞社があまり負担しないで済んでいるから続いている)。それを奪えばいい。

あるいは、記者クラブ制度そのものを潰せばいい。


講談社・集英社はどちらというと左寄りで、小学館は右寄りですね。バランスもいいんじゃないでしょうか。

社説なんかも、全部「ガンダムにたとえれば」「ドラえもんで言うと」みたいな感じで解説すれば、みんな読む。

外国に行って「asahiの記者です」と言っても、「Who?」だが、「小学館の記者です」「集英社です」と言えば、「Doraemon!」「Oh! Naruto」と、すぐに話が通じる。要人も打ち解けて取材がはかどる。


そういうシフトを起こすためには、世論の支えが必要だ。

新聞社は、マンガ・アニメ・ゲームについても冷淡で無関心だった。新聞社の幹部は、本音をいえば、自分たちの言うことを聞かないマンガ世代やデジタル世代が大嫌いだ。

だからマンガ・アニメ世代が、新聞社と絶縁し、マンガを出している出版社にジャーナリズム機能を期待すれば、案外、ジャーナリズムの革命が実現しそうな気がする。


マスコミで、今、頭のいいやつは、みんなマンガ出版社に集まっている。

だから、もうそういうことを考えていると思うけど。


<参考>






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