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【Netflix】「ネルマ・コダマ:闇マネーの女王」わけわからん日系のおばさん

【概要】

ネルマ・コダマ: 闇マネーの女王
Nelma Kodama - The Queen of Dirty Money

2024 | 年齢制限:13+ | 1時間 34分 | ドキュメンタリー

悪名高い闇ドル業者、ネルマ・コダマ。刑務所から出所した彼女が、ブラジル史に残る汚職事件で果たした自身の役割について明らかにするドキュメンタリー。
(公式サイトより)

予告編


【評価】

6月6日に公開された新作ドキュメンタリー。

最近のNetflixの話題作、「アトラス」「セーヌ川の水面の下に」「フォール」は、見始めてすぐ「こわい」場面でギブアップした。年寄りだから、心臓に悪いのは見られない。

それで、見るのがなくなって、これ見たんだけど。

最初に結論を言えば、あまり面白くない。というか、何を見せられているか、よくわからなかった。


「闇マネー」というから、ヤミ金業かと思ったら、闇ドルのブローカー。

ブラジルでは、当局に追跡されないドルが、犯罪組織のマネーロンダリングや、企業から政治家への贈賄で使われているらしい。


自国通貨が信用されていない国では、米ドルを調達する商売が繁盛するのか。

わたしの頭が悪いせいか、この商売で大儲けできる仕組みが理解できなかった。


ともかく主人公のネルマ・コダマは、この業界で有力者となり、贈収賄やマネーロンダリング容疑で逮捕される。

しかし、女性であること、また逮捕後の堂々とした態度から、ブラジルでいちやく有名人となった。


名前でわかるとおり、日系ブラジル人で、商売相手は「日本の女」と呼んでいた。

たぶん1970年前後生まれ。裕福な精肉業の家庭に生まれ、リンス大学に進んで歯科医の資格をとった。

しかし歯科医にはならず、家業の財務を担当するうちに、闇商売の男と恋に落ち、闇マネーの世界に入っていく。


「20代で100万ドル稼いだ」

「でも、すぐに300万ドル損して、自殺しようとした」

「でも、500万ドル稼げばいい、と思い直した」


そういう威勢のいい発言が、本人の口からぽんぽん飛び出す。

贅沢品が好きで、高級な靴をコレクションし、365日、毎日ちがう靴を履いて出かけられるという。

車も7台所有し、毎曜日ちがう車に乗れるという。

はあ、そうですか、と言うしかない。

なんか、急にマスコミの有名人になった金満おばさんの自慢話、武勇伝を、ずっと聞かされている感じだった。


それを面白いと思う人もいるかもしれないが、「悪」の魅力も、本人の人間的魅力も中途半端で、わたしには面白くなかった。

Netflixで野心的な「悪女」を見たいなら、以前レビューした「インドラニ・ムカジーの物語」を見たほうがいい。

ヤミ金の話なら、千原ジュニアの「ミナミの帝王」もやってるしね。


<参考>




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