50代以下がようやく「左翼フリー」に

前の記事で書いた池内恵にリレーするように、細谷雄一(慶応大教授)が「ロシア派」知識人たちーーつまりは左派ーーの支配に言及している。


なんと明晰で的確なことを言ってくれるのか。さすが学者だ。

細谷(50歳)や池内(48歳)の世代は、長かった左翼の支配から、ようやく自由になったようだ。

というか、左翼支配から自由な世代が、ようやく自由にものを言える時代になった、ということか。

私の世代(60代前半)は、左翼支配から自由でなかった。

マスコミの上層部は、左翼、ないし左派(反・反共主義)だった。

空気を読んで「左」にリップサービスしないと出世できなかった。

青木理のように。それこそ「岸政権打倒」のイデオロギーをそのまま冷凍保存したような思想で、朝日・毎日に重用されてきた。

ウクライナ戦争が世代交代を促し、アカデミズムだけでなく、ジャーナリズム、マスコミも「左翼フリー」になればいい。

ただし、マスコミは、当然ながら大学よりも「会社組織」だ。

50代以下は「左翼フリー」でも、まだ部長職や役員に左翼がいる。うるさい左翼のOBもいる。

出世の最後のステップで、左翼に媚びないと上にいけない時代が、あと数年は続くかもしれない。

最近、マスコミ大手から独立する記者が多いが、そういう事情もあるのかもしれない。

それでも、時間の問題ではあるだろう。

左翼イデオロギーにやられた世代は、もう考えを変えない。変えないまま墓場に入る。

その世代が有権者の半数を切るまで、あと何年だろう。

いずれにせよ、時間の問題だ。楽しみだ。



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