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【小学校教員資格認定試験】1次試験対策 -教科及び教職に関する科目(Ⅰ)編-

小学校教員資格認定試験の一次試験について、僕の経験を書いていく。

まず一次試験だが、科目は以下の通りだ。

  • 教科及び教職に関 する科目(Ⅰ)→教職教養全般

  • 教科及び教職に関 する科目(II)→選択した6科目について

  • 教科及び教職に関 する科目(Ⅲ)→選択した1科目について論述×2本

  • 教科及び教職に関 する科目(Ⅳ)→教育や教育時事について論述×2本

今回はこの中の「教科及び教職に関する科目(Ⅰ)=教職教養全般」について語っていきたい。

教職教養 〜最初に始めるべき科目〜

教職教養とは、その名の通り教員になる人が知っておくべきことである。
この科目がベースになってさまざまな知識に繋がっていくので、まずはここを乗り越えなくてはならない。ちなみに小学校教員資格認定試験ではこの「教科及び教職に関 する科目(Ⅰ)」と「教科及び教職に関 する科目(Ⅱ)」で6割を取らなくては他の2科目の採点がしてもらえない。

なんとしても超えたい第一の壁である。

僕が使ったテキストは次のものだ。

①教職教養の要点理解(時事通信出版局)

解説がわかりやすくコンパクトにまとまっているので、読みやすかった。
とにかくこれを繰り返し読み込み、知識を入れた感じである。大事だと思うところにはマーカーを引きながら、とにかく何度も読み込んだ。そのキーワードについて説明できるようになるほど読むことができれば、最高である。


②これだけ覚える 教員採用試験教職教養(成美堂出版)

本のコンパクトさが素晴らしい。小さいサイズなのに内容が詰まっていて、復習にもってこいの一冊。電車や隙間時間で大変役に立ったので感謝しかない。理解が浅いと使い物にならないので、そこは時事通信出版局の一冊と使い分け。シナジー効果を感じた。本冊についてくる別冊の薄い本は、試験当日に大変お世話になった。


③教員採用試験対策 セサミノート 教職教養(東京アカデミー)

ここからはアウトプット編。僕はこの一冊を一番先に買って失敗した。
ぜひ、前の2冊から入って知識を身につけてから、この一冊でアウトプットしてほしい。力試しにどうぞ。書き込み式だからありがたい。読み込みながらもアウトプットできるので、一石二鳥である。


④教職教養の過去問(時事通信出版局)

各都道府県の教職教養の問題に答えられたら本番もいけるだろうという考えから、購入に踏み切った。実際、大変役に立った一冊である。地方自治体によって問題の出し方や傾向が少しずつ異なるので、いいアウトプットができたと思う。いわゆるぶつかり稽古のような、そんな感覚だろうか。ぜひ全ての問題に答えてみてほしい。


学習指導要領の学習はマスト

学習指導要領は必ず時間をかけて学習してほしいポイントである。必ず出るし、出る割合もものすごく多い。だいたい、文部科学省の定める教育の方針みたいなものなので、これを理解していないなら先生にはなれないと言われても何もいえない。骨が折れる学習かもしれないが、とにかく読み込もう。

そして、学習指導要領の頻出部分は前述のセサミノートや過去問でもたくさん出てくるので、そこを重点的に学ぶのがいいだろう。

過去問も忘れずに

市販の問題集を買って解くのもいいてだが、それ以上に大事なのは過去問を解くという作業だ。出題のされ方にはやはり傾向があるし、過去問に基づく計画的な学習がやはり一番効率的である。

僕以外の方では、過去問をエクセル等を使って分析された方もいた。僕はそこまでのマメさはないので、覚えるくらいまで過去問を解いたくらいだが、その辺は自分のタイプに合わせて使ったらいいと思う。

使い方は人それぞれにせよ、過去問の学習は外せない要素。

最後に:着実に実力をつけるには

これはどんな試験勉強にも共通することだと考えているのだが、着実に実力を身につける一番の方法は、自分に合った学習方法をいち早く発見するということだと思う。

英語でも数学でもなんでも、学習方法をGoogleに入力すればいくらでも回答は転がっている。だが、その方法がはたして自分自身にあっているかどうかはやってみないとわからない。その点を自省もしないで鵜呑みにして実践してしまうと、学習というものが楽しくなくなる。

私はというと、

①テキストを読み込んで、頷きながらインプットする
②問題集でアウトプットする or 人に説明してアウトプットする
③実体験につなげる
④(できたら)そのキーワードを調べて批判的に考えてみる

という手順をとった。

なぜなら、学習方法を模索する中でインプットなしではアウトプットがままならないことに改めて気がついたからだ。だからとにかく、分野ごとにテキストを読み込んでは、過去問などで理解を確認し、人にその分野にまつわる批判も可能であれば合わせて語ることで、実力につなげた。

例をあげよう。

①ブルーナーが著書『教育の過程』の中で発見学習という教授法を提唱した。知識や技術の探求・発見・発明の過程を子どもたちに改めて再発見してもらうことで学びとするらしい。
→たしかに、新しいことを発見した時の感動によってずっと覚えていることとか次の体験につながることもあるよな。

②過去問とかで出てきたら解いてみる。
→ブルームとよく間違うな〜。ブルームは何をした人だっけ?ブルーナーは何をした人だっけ?人にどんな説明をする?

③そういえば、僕も小学生のとき本を読んでいて、星の等級にはマイナスもあることを知って感動して、つい先生に教えに行ったな〜。それから冬の大三角形のシリウス・プロキオン・ベテルギウスの星は忘れることがなかったな〜

④この発見学習はとてもおもしろい学び方だけど、欠点としてはやはり学習に時間がかかってしまうところにある。でも、先生から教えてばかりでは子どもたちもつまらないし、いくらかこの発見学習の要素を授業に取り入れられたりしないだろうか?

てな感じだ。

一見非効率な学習方法に見えるかもしれないが、この転びながら学ぶスタイルが僕には一番合っていたという話である。だからおすすめは一応するが、人それぞれに合ったやり方があるので、それをぜひ模索して欲しい。


どこにでもそれなりの回答が転がっているこのご時世ですから、たまには自分で考えてみよう。


ということで、教科及び教職に関する科目(Ⅰ)の学習方法を振り返えった。あくまでも僕に合ったやり方ではあったが、ぜひ参考になればと思う。また引き続き、他の分野の学習についても紹介していきたい。

2023.02.11
書きかけの手帖

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