心が越境して、協働は生まれる【音楽グループChalChalライブレポ】
「クリエーション」
という言葉がしっくりくるあるイベントに参加しました。
こんにちは、中東パレスチナ×日本のカワイイを届けるクリエーションブランド「架け箸」です。
先日。
7月26日(水)~8月28日(月)まで開催されている「イラク戦争から20年「メソポタミアの未来たち」展」のオープニングイベントに行ってきました。
イラクの市井の方々との当時からの繋がりで生まれた、戦争当時の子ども達の絵や、その子たちが成人して今取り組んでいることにまつわる展示、アーティストの作品展示、当時現地入りしていたフォトジャーナリスト豊田直巳氏の写真展示、そしてアラブマーケット(民芸品販売コーナー)というコンテンツに加え、
この日はオープニングイベントということで佐藤真紀さんによるイラク講座と音楽グループChalChalさんの音楽紙芝居&LIVEがありました。
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現地について殊更に知識もなく伺った私ですが、
「イラク、良い所なんだな」
ということが全方面から伝わってくる会でした。
お話を伺っていると、やり切れない気持ちになる部分もある訳です。
世界中で反戦運動を頑張っても、戦争は起こされた。
イラクには大量破壊兵器なんて無い、そう国連すら言っていたのに。
でもそこで生まれたものは新しい繋がりであり、
市井の人達同士が友人になって、
今日まで続く交流になっている。
ChalChalの皆さんはアラブ世界の古ーーーい民謡にリスペクトを込めて独自にアレンジして、アラビア語と日本語を交えて演奏して、
その音楽を私達聴衆が受け取って、
その空間の尊さを感じる時間でした。
なかでも私は歌詞にあった
旅人と友達になれますように
という一節が自身の繋がる先であるパレスチナと重なって聴こえました。
現地の人がよく口にする「アハラン、アハラン」(ようこそ、ようこそ)という言葉には、歓迎の意だけではなくて人として一歩距離を縮めようとする思いもあるんだな、と。
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イベントを通して頭の中に「クリエーション」という言葉が浮かんできました。
イラクの人達とChalChalさんや関係する人達を繋いだきっかけは反戦と平和への願いだった。でも、今に続く繋がりはそれだけではなくて、戦争下でも守ってきた文化や新しく生まれる芸術への敬意、旅人と打ち解ける懐の広さ、一緒に重ねた時間などが合わさって、
直接的には音楽を、間接的には空間そのものを生み出しているように感じました。
思い返せば、私が架け箸を立ち上げたきっかけも、
パレスチナの人達と何かしたい、何かを作りたいという思いからでした。
占領の産物である、パレスチナの村や農地を分断する8m級の壁を見た時、
”壊すのではなく生み出したい”
そう思ったことでフェアトレードが自然な選択肢になりました。
だから、単純にものを売りたい、ということだけではなくて、
その空間に意味があるとずっと思ってきました。
それをはっきり目の当たりにしたような気がして、
私もこの先の長い道のりを”生み出して”いきたいと思いました。
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イベントは夏休みが終わり、16日から再開されます⇒
【会期】7月26日(水)-8月28日(月)
*火曜日は定休日
*8月8日-15日は、お休みです。
*27日(日)クロージングイベント
【時間】11時~19時
【場所】青猫書房 東京都北区赤羽2-28-8 TimberHouse 1F
最後までお読みいただきありがとうございました。
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