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CDジャケットの美学

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#アート

CDジャケットの美学#7:pillows『GOOD DREAMS』

CDジャケットの美学#7:pillows『GOOD DREAMS』

音楽に人生を救われた、と大げさじゃなく言える経験がありますか?

自分には、あります。

まあ、自分は基本的に感動を6割増くらい大げさに語る悪癖があるので、あまりあてにできないかもしれませんが……。

それでも、個人的感覚では間違いなく、音楽に救われてきた経験がわんさかあります。

バイトの面接に落ちたとき。

よせばいいのに元カノに振られたときの衝撃が突然ぶり返して、死にたくなったとき。

ゲー

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CDジャケットの美学#3:GreeeN『第九』

CDジャケットの美学#3:GreeeN『第九』

久しぶりの投稿。

最近本格的にグラフィックデザインを学び始め、その界隈の勉強に熱が入ってきたので、以前から細々と続けていたCDジャケット研究を再開しようと思った所存。

限りなく自分のためだけに書いてる記録用記事なので、あんまり読んでても楽しくないかも。あしからず。

今回取り上げるのはこれ。

GreeeeNの「第九」。

GreeeeNて今までの人生で一回もちゃんと聴いたことなかったんですが

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アルバムアートは、共有と私有の渦の中でさらなる変革を遂げる。

アルバムアートは、共有と私有の渦の中でさらなる変革を遂げる。

こんな記事を読んだ。

レコード時代から連綿と続くアルバムアートワークの歴史の奥深さに、思わずため息が出た。

アンディウォーホルがデザインした、ヴェルヴェットアンダーグラウンド&ニコのバナナのジャケットイラストとか、クリエイター集団ヒプノシスが手掛けたピンクフロイドのアルバムカバーの数々とか、現代の音楽シーンに出てきても何ら遜色ないほどの魅力と革新性を保っていると思う。

このバナナ、めくれるん

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CDジャケットの美学#1-toe/The Book About My Idle Plot on a Vague Anxiety

CDジャケットの美学#1-toe/The Book About My Idle Plot on a Vague Anxiety

ジャケ買い、なんて言葉がある。

サブスクが当たり前になって、CDを「所有する」ということがもはや昔のことになりつつある現在、この言葉がどれだけ生活に根付いたものなのかはわからないけれど、やっぱり良いジャケットに惹かれて音楽を聴き始めるということがあるのは変わらないと思う。

CDジャケットはアーティストの曲と世界とをつなげるチャンネルであり、そのアーティストの感性を視覚的に表現している作品そのも

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