圓子(Kaisla Metsälä)
とりとめのないことども
2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:4冊 ■土井善晴のレシピ100 土井善晴/学研プラス 名もない料理族は、名のある料理を、ふつうに作ってふつうに食べることに憧れ…
2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:3冊 ルース・B・ギンズバーグ名言集: 新しい時、新しい日がやってくる (岡本早織)/創元社 さらに自分で解釈。 A.現在の反対…
読んだ本の数:5冊 魔女に会った (たくさんのふしぎ傑作集) 角野栄子/福音館書店 魔女も越境者で架橋者なのだな。魔女へのあこがれのもとはここか。越境するには知恵と機…
2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 家が好きな人 井田千秋/リュエルコミックス わたしだ~!けど、うちは散らかってる! 読了日:12月03日 https://bookmeter…
詩的で美しかった。詩の背後、薄膜の向こうに、しっかりした手ざわりの思想があるとおもった。それもよかった。 1部 迷いと悟り 内と外 彼岸と此岸 表と裏 花と種 二元論…
お寿司屋でラーメン出せ!と騒いだらそれは騒ぐ人に問題ありだろう。でも、ネタの処理がいまいちでは…?とか酢飯が変な味する!というのはお寿司食べに行った者の感想とし…
読んだ本の数:4冊 田辺聖子 十八歳の日の記録 田辺聖子/文藝春秋 一個人の日記に留まらない内容を含む、すごい記録だ。理屈はわかってもなかなか掴めない、ふつうの人…
読んだ本の数:4冊 ■地獄絵ARTBOX 加須屋誠/講談社 「地獄に堕ちろ」といわれたこの著者、いったいなにしたのか気になる序文から始まる一冊。 各作品の成立当時は、人…
言式「解なし」 10月25日 銀座博品館劇場 初日だ。世界で最初の一般観客のひとりだ!きゃほー。 だけど、ふり返ってみると、私はあの舞台の「観客」であるよりも、「…
2023年9月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 ■見えない性的指向 アセクシュアルのすべて――誰にも性的魅力を感じない私たちについて ジュリー・ソンドラ・デッカー/明…
MAMA’S NIGHT とりま、時代になるのがゥチらっしょ⤴⤴ TIAT SKY HALL 羽田の片隅にホールがあるとはしらなんだ 【当日のわたくし】 蹴出しのつもりのペチコート 孔雀…
『明後日のガラパゴス』 劇団ホチキス 新国立劇場 小劇場 涙でるほど笑った。自分のホチキス経験でいちばん笑った作品だと思う。ホチキスだいすき。 これからも末永く楽…
2023年8月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 ■アメリカ怪談集 荒俣宏編/河出文庫 びっくりするほど読み進まなくてびっくりした。文章と噛み合わないというか米国文学っ…
月初めに、他部署から新人が異動してきました。 部署の新人であるだけではありません。まだ試用期間中の、正真正銘の新人なのです(以降Newちゃんと記す)。 わたしは他部…
読んだ本の数:8冊 ■末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる ひるなま(POLARIS COMICS) Twitterで読んでいたけど、本も持っておきたくなり。 本のその…
劇団ホチキスだいすきだ。 観るたびにすき。観るごとにすき。 やさしい。いつもとてもやさしい。 本筋に関係ないところでざわざわちりちりしない稀有な相性。心地よさ。 …
2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:4冊 ■土井善晴のレシピ100 土井善晴/学研プラス 名もない料理族は、名のある料理を、ふつうに作ってふつうに食べることに憧れる。 善晴を義晴と勘違いしてて、書誌情報が探せなかったというおまけのはなし。 読了日:03月04日 https://bookmeter.com/books/4583640 ■きつね Dubravka Ugresic (奥彩子)/白水社 越境すること。交差交錯混交。孤独。異邦人。女。マイノリティ。犀の
2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:3冊 ルース・B・ギンズバーグ名言集: 新しい時、新しい日がやってくる (岡本早織)/創元社 さらに自分で解釈。 A.現在の反対意見は未来に語り掛けることができる。 B.性差別は男女の対立ではなく人権の問題である。 C.闘うことは相手を攻撃して打ち負かすことではない。 踏みとどまること、少なくとも自分が享受できた良いものを次の世代にも渡すこと、受け入れがたい理不尽をやわらげることを目標にもがき始めた私の柱になる言葉。 読了日:
読んだ本の数:5冊 魔女に会った (たくさんのふしぎ傑作集) 角野栄子/福音館書店 魔女も越境者で架橋者なのだな。魔女へのあこがれのもとはここか。越境するには知恵と機転と勇気と意地が必要で、それゆえに、越境者は時と場合によって迫害される。それでも越境者でありたい。 読了日:01月07日 https://bookmeter.com/books/801737 ビスケットとクッキーの歴史物語 (お菓子の図書館) アナスタシア・エドワーズ;片桐恵理子/原書房 読み終えてまんまと
2023年12月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 家が好きな人 井田千秋/リュエルコミックス わたしだ~!けど、うちは散らかってる! 読了日:12月03日 https://bookmeter.com/books/20488605 男性の繊細で気高くてやさしい「お気持ち」を傷つけずに女性がひっそりと成功する方法 サラ・クーパー/亜紀書房 全編反語。徹底してる。内側で沸々と怒っているんだ。これ読んで出てしまう笑いは、わたしはなんで笑ってるのかな。諦めの笑いかな。つけ髭つ
詩的で美しかった。詩の背後、薄膜の向こうに、しっかりした手ざわりの思想があるとおもった。それもよかった。 1部 迷いと悟り 内と外 彼岸と此岸 表と裏 花と種 二元論の境界線を問うのは、二元論を疑うことだ。 ▢と〇の並列あるいは▢に内接する〇もよく表現されてるなーと納得してみてたのに、最後の最後にメビウスの輪的▢と〇の重なり=タイトルロゴ!鳥肌たちました。お見事。 糸はラインでリボンで絆でしがらみ。二元をつないだり区切ったりするもの。 村正が脱ぎたがる理由を語るシーンも
お寿司屋でラーメン出せ!と騒いだらそれは騒ぐ人に問題ありだろう。でも、ネタの処理がいまいちでは…?とか酢飯が変な味する!というのはお寿司食べに行った者の感想として正当なものと信じる。 そういう方向性の感想です。 1回目。初日。 スタンディングオベーションのなか、自分は拍手することも立ち上がることもできず、いや、『せず』、座席でいじいじとした気持ちをつついていた。舞台の上で緊張感を解いた役者たちがほほえましい挨拶をしているのに、すまない気持ちでいっぱいだ。自分の気難しさに腹が
読んだ本の数:4冊 田辺聖子 十八歳の日の記録 田辺聖子/文藝春秋 一個人の日記に留まらない内容を含む、すごい記録だ。理屈はわかってもなかなか掴めない、ふつうの人がふつうに「お国のために」を疑わず生活している感じ。その感じがすんなり飲み込めた。で、劇的な8/15があって、けっこうあっさり切り替わってゆく。それは、生きてる以上はそれでもどっこい生きてゆくという力強さでもあるけれど。生きるだけで精いっぱいの証であるけれど。それでよかったのかなと悶々とすることは、後の世の民とし
読んだ本の数:4冊 ■地獄絵ARTBOX 加須屋誠/講談社 「地獄に堕ちろ」といわれたこの著者、いったいなにしたのか気になる序文から始まる一冊。 各作品の成立当時は、人間が痛め付けられる様、身体が朽ちてゆく様は、かなり身近にあったのだろうと想像させる迫真の描写の数々だ。人を痛め付けることへの人の想像(創造)力の豊かさにもおののく。舌を引っ張り出して杭で打ち付けるとか…行灯の芯で竹の根を掘らせるとか…いやー!国宝『地獄草子』は獄卒の貌がとにかくよい。老女は戯画化されがちでち
言式「解なし」 10月25日 銀座博品館劇場 初日だ。世界で最初の一般観客のひとりだ!きゃほー。 だけど、ふり返ってみると、私はあの舞台の「観客」であるよりも、「観測者」でありたかった。最後方の一席を占拠して、F値は大きめに設定して、あの空間の出来事を能う限りまるごと記憶媒体に収めるみたいに、五感を凝らしていた。おもしろいかおもしろくないかとかどうでもよくて、なにをしようとしているのか確かめたかった。 企画が立ち上がったことも、練ったものが形になったことも、幕が上がり無事
2023年9月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 ■見えない性的指向 アセクシュアルのすべて――誰にも性的魅力を感じない私たちについて ジュリー・ソンドラ・デッカー/明石書店 再読。再確認。誰憚ることなくこれでいい。「ほんもののの○○」「より正しい○○」なんていない。 [以下2019年の初読時点の感想:概念を知ったのはここ数年。「どんな性自認も性志向もその組み合わせもあり得る」に違和感がないので、細かいラベリングに意味はあるのか?という疑問があったけれど、それは当事者が自
MAMA’S NIGHT とりま、時代になるのがゥチらっしょ⤴⤴ TIAT SKY HALL 羽田の片隅にホールがあるとはしらなんだ 【当日のわたくし】 蹴出しのつもりのペチコート 孔雀色 インナーに風神雷神アロハシャツ 黒の着物風ワンピースは金銀の麻葉柄 香水はFOU D'ABSINTHE アッシュのカラコンなんて入れちゃって、眉も描いて、盛った顔 ママの脚は国宝 徹頭徹尾わたしたちを楽しませようと組み上げられたステージは最高 にまにまのおなじみの企画も そわそわの真剣
『明後日のガラパゴス』 劇団ホチキス 新国立劇場 小劇場 涙でるほど笑った。自分のホチキス経験でいちばん笑った作品だと思う。ホチキスだいすき。 これからも末永く楽しい作品をぜひお待ちしております。 これは偽りない気持ち。 そして湧き上がるアンビバレンス。 この作風、いつまでただ笑っていられるだろう。 家族全肯定なところとか。それは持ち味でよさであるけれど。家族に帰れない人はこれみて元気になれるのか。 あれこれパロデイなところとか。特に今回は節目の公演らしかったのに、ここ
2023年8月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 ■アメリカ怪談集 荒俣宏編/河出文庫 びっくりするほど読み進まなくてびっくりした。文章と噛み合わないというか米国文学ってこういうかんじだったかね?もってまわったというか、修飾がはげしい? 作品の傾向としては、自然から生まれるホラー、信仰から生まれるホラーあたりに特徴がありそうな。 『古衣裳のロマンス(ヘンリー・ジェームス)』に突然「出雲の神様」という単語が出てきて面食らった。原文丸ごと乗せてるサイトがあったので唸りながら該
月初めに、他部署から新人が異動してきました。 部署の新人であるだけではありません。まだ試用期間中の、正真正銘の新人なのです(以降Newちゃんと記す)。 わたしは他部署で働いたことがないので他部署のことはよくわからんのですが、自部署は、ともかくまずある程度詰め込んで諸々覚えないとなんともなんない。そういうわけで、異動初日から(ぶっちゃけきついよな…)なOJTが続けられております。 ところで、我が職場、業務中でも公序良俗に反しない範囲において、お菓子を食べようが栄養ドリンクを飲
読んだ本の数:8冊 ■末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる ひるなま(POLARIS COMICS) Twitterで読んでいたけど、本も持っておきたくなり。 本のその先、の今をおもってやるせない。本の中のひるなまさんはとってもつよくて生きてるのに、変な感じだ。 読了日:07月02日 https://bookmeter.com/books/17133756 ■わたしは灯台守 エリック・ファーユ(水声社) 灯台守!すてき!と思ってた時期に買った本
劇団ホチキスだいすきだ。 観るたびにすき。観るごとにすき。 やさしい。いつもとてもやさしい。 本筋に関係ないところでざわざわちりちりしない稀有な相性。心地よさ。 客席入った瞬間に楽しくて目がパッとひらく舞台セットもだいすき。しかもギミックつきってもう知ってるもんね。あの辺あやしい……なにがおきるのかな~とわくわく待つのも楽しい。 開演前に流れてた曲、完璧なれりごーのパロディがキニナッテキニナッテ。爆笑をこらえるの辛かったんだけど、みんな平気だった?