甲斐真樹 | イー・エージェンシー

1995年 前身の会社となる有限会社ジャパンサーチエンジンを京都で創業。1999年 株…

甲斐真樹 | イー・エージェンシー

1995年 前身の会社となる有限会社ジャパンサーチエンジンを京都で創業。1999年 株式会社イー・エージェンシー設立。会社経営27年、経営はやればやるほど奥深い。

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イー・エージェンシーの仕事だけでなく、人生の仲間も作れる大阪ビジネスコミュニティオフィス

イー・エージェンシーは、データ活用支援を軸に様々なクラウドサービスを提供しているテクノロジー企業です。京都で創業し、現在は有楽町に本社を構え27期目を迎えています。 2020年2月、新型コロナウイルスのパンデミックを機に、当社ではフルリモートワークを導入しました。さらに、「遠隔地勤務制度」も採用し、現在は日本のどこにいても働けるような環境を整えております。 きっかけは感染対策でしたが、この制度を採用したおかげで、社員の暮らしが大きく変化しました。 毎日オフィスに出社して

    • 2023年は目先の損得を超えた関係があるかどうか

      2023年が明けて、だんだんと、さらにはっきりと見えてきたのは、人のつながりの大切さ、コミュニティの重要さだと、改めて感じています。 今年は全国各地に行って、フェイスtoフェイスでたくさんの人に会ってこようと思っています。 リモート勤務を可能にしてからは、グループ会社も含めれば、すでに全国に何十人も社員がいます。 各地で働く社員のもとに行って、一緒にご飯でも食べながら、いろんな話をしたいなと思っています。 長年開催してきた地域を元気にするイベント「ヨクスル」も、昨年久しぶ

      • AIやロボットの時代になっても、人間の仕事や役割はなくならない

        AIやロボットが社会に浸透したら、人間の仕事や役割はなくなる! 多くの人が失業する! などと煽る記事がまだまだ目に付きます。 この手の記事は基本的に人を不安に陥れる内容が多いです。 確かに、これまで人間がやってきた仕事の中には、AIやロボットの方がうまくできることも多いでしょう。 そうした仕事を基本的にAIやロボットに任せていく時代が来るのは、そう遠くないと思います。 ですが、それによって人の仕事がなくなるとは思えません。 これまでの役割はなくなっても、これからの役割は山

        • 専門知識の詰め込みは限界を感じる話

          最近ほぼ毎日、新聞では「専門人材」という文字が躍っています。 ただ、「専門人材」が単に「専門知識を詰め込んだ人材」と勘違いされるようだと、先行きが心配になります。 これからAI・ロボット社会になっていけば、むしろ知識だけの専門性では、人間がAIやロボットに勝てるわけがありません。 特定の範囲の知識を詰め込んだだけの専門人材をめざして、人間が今これから必死になるというのは、僕にとっては全く意味がわからないのです。 大学を卒業して28年になります。 50代になって身の回りで感じ

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        マガジン

        • 誰のために経営するのか?
          4本
        • 言葉が事業に与える力
          7本

        記事

          世の中の悩みがわかれば、それを解消すると仕事になる

          相手の気持ちがわかれば、仕事がなくなることはないと思っています。 いつの時代にも、どんな会社にも、どんな人にも、悩みは常にあります。 悩みがないように見えるのは、相手の気持ちが理解できていないからではないでしょうか? 色々な経験やスキル、専門知識さえあれば仕事には困らないという考え方は驕りではないかとも思います。 人は生きていく中で、色々な経験をしたり、知識を身につけたりします。 それを通じて、苦労や痛み、あるいは、楽しさや喜びを感じ、理解します。 そして、それによって、今

          世の中の悩みがわかれば、それを解消すると仕事になる

          今この瞬間が本気かどうか

          例えば、今トランプや麻雀をするとしたら、どんな人としたいですか? 今は、何かのゲームをしたいとき、いつでもどこでもコンピューターやAIが、自分の望むレベルで対戦してくれます。 コンピューターやAIがあるから、いつでもトランプや麻雀を楽しめる。 そう思えますか? うーん、案外、物足りないような気がするんですよね。 それよりも、もっと楽しいのは人。 コンピューターやAIよりも、人とゲームをしたくなりませんか? 勝って嬉しいって、本気で喜ぶ人。 負けて悔しいって、本気で悲しむ

          今この瞬間が本気かどうか

          会社をどうやって伸ばすか?

          会社を伸ばすということには、人の力で伸ばす、お金の力で伸ばす、商品の力で伸ばす、あるいは、知恵や工夫で伸ばす、など、色々あると思います。 すべて使って最速で伸ばせればいちばん良いのかもしれませんが、どんな会社にも得意不得意があるものです。 なんだかんだで各々の会社が得意な方法で伸ばせば良いと思います。 若い時は、なんとなく周囲のベンチャー企業に合わせて、毎年20%、30%伸ばさなきゃいけないと思っていましたが、よくよく考えれば、その理由は自分の見栄のためだなと気がついたりも

          会社をどうやって伸ばすか?

          「昔からこうだから」では納得してもらえない時代

          会社がこうだから仕方ない。社長が言うから仕方ない。 昔からこうなっているから仕方ない。業界のルールだから仕方ない。 部門間の仲が悪いから仕方ない。 この業務のプロセスはこうなっているから仕方ない。 昔だったらこんな身内の都合が通用し、社員たちもその意を汲んで、そのまま業務に従事していたと思うのです。 ですが、最近は、このような都合が理由で「本来ならこうするべき」ということができなくなるのに対して、段々と納得がいかないという感情が高まってきているように思います。 特に、

          「昔からこうだから」では納得してもらえない時代

          素人チームで広報を復活(続き)

          成果は出ているのか? 素人チームで広報を復活して、まだ一年も経ちません。 まだまだ始めたばかりです。 もちろん、このような広報活動で成果は出せるのかと聞かれます。 認知が広がっているのかどうか? 好感度が上がっているのかどうか? お問い合わせや売上に繋がっているのかどうか? 数字で示せれば良いのですが、正直に言って未知数です。 ただ、認知を広げて新しい接点を作るにしても、カッコつけたり、昔からの接点を疎かにしたりしていては、深い関係性など築いていけるとは思えません。

          素人チームで広報を復活(続き)

          素人チームで広報を復活

          昨年から広報チームが久しぶりに復活しました。 しかも、メンバーはみな、広報の経験が全くありません。 メディアさんとの関係は皆無で、ブランディングとは何かについてなど語ったことがないようなメンバーばかりです。 そんな面々の広報チームに、これまでの普通の広報の役割を求め出したら、もはや何の実りもないでしょう。 そもそも何が普通か分かっていませんから。 そこで、開き直って、今のメンバーだからこそできる「われら流」のやり方で広報活動を再開することにしました。 できることから始める

          素人チームで広報を復活

          新島襄の”良心”教育が経営にも生きている

          母校である同志社大学の校門を入ったところに「良心碑」と呼ばれる石碑が立っています。 そこにはこう記されています。 「良心之全身ニ充満シタル丈夫ノ起リ来ラン事ヲ」 「良心が全身に充満した青年が現れることを望んでやまない。」 創立者の新島襄が晩年、療養に励む東京から当時の学生に送った手紙の一節だそうです。 卒業後、ずいぶん久しぶりにふらっと母校を訪れたとき、目に飛び込んできたのが、この「良心碑」にある「良心」という言葉でした。 ちょうど事業の構造改革に取り組んでいた頃

          新島襄の”良心”教育が経営にも生きている

          「しなければならない」は響かない時代

          27年ほど社長をしてきた僕の感覚ですが、理詰めで「しなければならない」と指示したところで人は動きません。 特に、できる人材ほど響きません。 これは咋今に始まった話ではなく、創業して少し経った頃にはそう感じていたと思います。 人は全く思い通りに動かないです。 いや、実際には、僕の「しなければならない」に当人は応えたつもりだったかもしれません。 ただ、僕がそれを不十分だと思っていたから、このように感じてしまっているだけなのかもしれません。 その正確なところはわからないけれ

          「しなければならない」は響かない時代

          「くうねるあそぶ。」と「24時間戦えますか?」

          ふと思い出した対照的なキャッチコピー「くうねるあそぶ。」 今から34年前の1988年、大ブレークしたTVCMのキャッチコピーです。 昨晩、元同僚とご飯を食べていたら、ふと頭に思い浮かんだのですが、34年も前に「生きる上で大切なこと」を糸井重里さんは指摘していたんだなぁと感動しました。 1988年といえばバブルによる好景気で経済が大きく拡大し、日本は絶好調だった頃です。 同じ年に、これまた有名なキャッチコピーで「24時間戦えますか?」と歌うTVCMも大ブレークしました。 当

          「くうねるあそぶ。」と「24時間戦えますか?」

          リモートワークの副作用対策に取り組む!

          (2022年8月1日更新:ワーケーションのリンクを追加しました。) 前回はリモートワークの副作用についてお話ししました。 最近、僕が気になっているのは社員の運動不足ですが、もちろんそれだけではありません。 一昨年、コロナ禍をきっかけにリモートワークを採用した時点から、様々な副作用を解消する取り組みを始めました。 人事や広報、ITシステムなど、管理部門のチームと協力して続けています。 まだまだ改善の余地は多いですが、何事もまずはチャレンジという気持ちで、解決に向けて取り組

          リモートワークの副作用対策に取り組む!

          リモートワークの副作用に注意!

          リモートワークを採用して3年目になりました。社員の大半は在宅で働くようになり、普段のオフィスへの出社率は10%前後です。 通勤時間がなくなり、趣味や運動に使える時間が増えました。在宅なので、家族との時間も増えました。 社員のみんなからも、リモートワークは単に働く場所を変えただけでなく、働き方や暮らし方をも大きく変えた、という前向きな声をたくさんいただいています。 リモートワークを全面採用して本当によかったと思います! ただ、副作用もあります。社内アンケートの結果にも出ていま

          リモートワークの副作用に注意!

          自分自身の「常識」から逃げ出す

          真面目な人が多いです。真面目なのは良いことなんですが、生真面目すぎるとでも言えばよいのでしょうか。そのせいか社会全体に寛容さや遊び心がなく、昔に比べて窮屈に感じることが増えてきたように感じています。 さて、そこにあるのが「常識」です。 以前noteにも書きましたが、僕の仕事人生は逃げることから始まりました。 当時の僕は非常識な人間だと思われていましたし、僕自身もそう思っていました(笑)。 でも、その後、逃げて逃げて必死で逃げているうちに、幸運にもその道が自分の仕事にな

          自分自身の「常識」から逃げ出す