世の中の悩みがわかれば、それを解消すると仕事になる
相手の気持ちがわかれば、仕事がなくなることはないと思っています。
いつの時代にも、どんな会社にも、どんな人にも、悩みは常にあります。
悩みがないように見えるのは、相手の気持ちが理解できていないからではないでしょうか？
色々な経験やスキル、専門知識さえあれば仕事には困らないという考え方は驕りではないかとも思います。
人は生きていく中で、色々な経験をしたり、知識を身につけたりします。
それを通じて、苦労や痛み、あるいは、楽しさや喜びを感じ、理解します。
そして、それによって、今までよりも相手の気持ちがわかるようになっていきます。
これが成長だと思うのです。
自分自身のことを振り返ると、小学生の頃、大きな病気をして普通の日常生活を送ることができなくなりました。
大学時代には、アルバイトとはいえ様々な仕事を通じて、多くの大人たちと働くことができました。
会社を立ち上げた頃は、会社にあるほとんど全ての業務をやらなければなりませんでした。
ウェブ制作がメインの時代には、ほとんど全ての業界の方と仕事をすることができました。
今思えば、これらすべてが良い経験になっています。
どんな人にもどんな業界にも喜びや悩みがあって、その気持ちを自らも体験したことで、おおよそ相手の悩みも想像がつきやすくなりました。
相手の悩みを理解することで、仕事だけでなく、人間としての信頼もいただけるようになりました。
おかげで、過去の取引をきっかけとして、人生の仲間になってくれた方々も多いです。
今、社会はVUCA（ブカ）の時代だと言われています。
※VUCA（ブカまたはブーカ）・・・Volatility（変動性）、Uncertainty（不確実性）、Complexity（複雑性）、Ambiguity（曖昧性）の略語。
変化が大きく、せっかく身につけた専門知識もすぐに役に立たなくなり、そのことを不安に思って、新しい技術を身に付けたり、資格を取ったりするようです。
将来仕事がなくなることがないように、キャリア形成に焦りを持っている方も多いようです。
しかし、仕事というのは、相手の悩みを解決するところに本質があります。
新しい技術や資格を身に付けるのは良いことですが、この本質を見逃すと、せっかくの努力も空回りに終わります。
これからがVUCAの時代ならば、むしろ、ますます悩みを抱える人も会社も増えていくでしょう。
AIやロボットが浸透して、ますます便利になったとしても、人は悩みを持ち続けるでしょう。
その悩みを解消すれば、それが仕事になりますので、決して仕事はなくなりません。
相手や社会を見ていれば、これからも仕事はますます増えてくると思っています。
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